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ギャラクシー・オン・ファイア 3 ― シンプルでともかくグラフィックが美しい3Dシューティングゲーム、スマホの性能を量るのにピッタリ?(natsuki)

ギャラクシー・オン・ファイア3
こんにちは、natsukiです。今回は、珍しくスマホのゲームレビューです。とはいえ、ウインタブはゲームレビューがメインのサイトではないので、ちょっと違った観点も交えてレビューしてみようと思います。紹介するのは、「ギャラクシー・オン・ファイア3 ― マンティコア」。硬派で超美麗なグラフィックがウリの、Deep Silver制作の「洋モノ」シューティングゲームです。洋ゲーとはいえ、ちゃんと日本語対応で、ご丁寧にゲーム内ではキャラが日本語でしゃべりますので、ご安心を。iPhoneとAndroidの、両方のプラットフォームに展開していますが、私がAndroidしか持っていないため、以下のレビューはAndroid版のみの話となります。そこは、ご注意ください。

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1.ゲーム性

あまりにも典型的な3Dシューティングゲーム、だがそれがいい

どんなゲームかというと、ひたすらシンプルで典型的な3Dシューティングゲームです。なお、タイトルが示すように、これはシリーズ第3作にあたり、前作は同様の3Dシューティングながら、拠点ごとにショップがあったり交易を行ったり、ミッションの内容も複雑で、自機や僚機の設定項目も多かったりと、シミュレーション要素の高いゲームだったようですが(私は未プレイです)、今作は「何も考えずにひたすら戦うだけでよい」というゲームデザインになっています。

ギャラクシー・オン・ファイア3 マップ
重厚なストーリーや作り込まれた舞台設定があるにはあるのですが、あくまで「ギミック」であって、すべて読み飛ばしてもプレイにはまったく支障ありません。主人公は傭兵となり、マップ上にいくつか表示される依頼を適当に選ぶと、戦闘開始です。ミッションの中で、「ボスの情報」を持った敵が現れることがあり、この「ボスの情報」が一定数揃うと、ボスの出現するミッションに挑戦することができます。さらにそれらのボスが持つ上級のボスの情報をそろえると、さらに上のランクのボスに……という形でストーリーを進めていきます。ぶっちゃけ、何も考えずに次々とミッションをクリアし、ボスミッションが出てきたらボスを倒す、というだけ分かっていれば十分です。

ギャラクシー・オン・ファイア3 操作
戦闘の操作画面はこんな感じ。左側の上下左右フリックで操作し(設定でスマホを傾けて操作することもできます)、メイン武器の「プライマリ兵装」武器の切り替えも左側にボタンがあります。右側は上下フリックで「加速」「減速」、左右フリックで「ローリング(敵の弾を回避)」、ボタンで特殊武器を発射、です。

真ん中の照準に機体の状況が表示されます。左の赤いウイング型のメーターが機体の耐久力。これがなくなると撃墜です。真ん中下の弧を描いたメーターがエネルギーで、加速やローリングで消費し、一定時間で回復します。右側の青いウイングがバリアの強さで、ダメージを受けても一定時間で回復します。バリアがあるうちは機体にダメージは通らないので、つまり、バリアがなくなるくらいまでダメージを受けたら、いったん回避に徹してバリアの復活を待つ、というのが基本的な立ち回りになるわけです。この通り、他の3Dシューティングでも良くあるインターフェースとシステムで、実際に触ってみればすぐ分かると思います。

ギャラクシー・オン・ファイア3 設定
操作のカスタマイズも、3Dシューティングの定番を抑えています。レバー操作を模した上下反転(上にフリックで下に移動、下にフリックで上に移動)にも対応。スマホゲーム定番の傾き操作も可能です。これらの切り替えが全てできるゲームは、なにげに少なく、シューティングゲームを「よくわかっている」感じがします。弾を撃つのも、敵機が照準に入ったら自動で撃つ「自動射撃」に設定できます。実際にやってみると分かりますが、同士討ちを防ぐ意味からも、こちらの方が断然ラクです。固定砲台などの一部の敵を攻撃できなかったりはするのですが、ほぼデメリットはないので、基本、自動射撃でいいと思います。

ギャラクシー・オン・ファイア3 格納庫
格納庫で、自機と武器を選べます。武器は通常武器の「プライマリ兵装」、誘導ミサイルの「セカンダリ兵装」、無敵バリアや麻痺などの特殊兵器の「アクティブ兵装」に分かれ、「プライマリ兵装」は(機種によっては「アクティブ兵装」も)2種類を装備して、戦闘中に使い分けることができます。

ギャラクシー・オン・ファイア3 バトル
以上、はっきり言って、ゲームシステムは個性のカケラもありません。しかし、だからこそ、遊ぶ前にあれこれ複雑なルールや操作方法を覚えることなく、すぐにゲームを楽しめます。そして何より、その完成度がハンパではない。操作性や武器の射程と命中率、敵味方のスピード、敵機や弾の視認性、最小限で必要な情報を抑えたインターフェースといった肝心のゲームバランスが非常によく、ただひたすらに、360度の3Dシューティングの世界にのめり込めます。相反しがちな、爽快感と適度な難易度を見事に両立して、「飛び回り」「躱し」「撃つ」、それだけのことをこの上なく楽しめる。ミッションごとに、特殊な目標が設定されている場合もあるのですが、それはミッションの中で丁寧に説明されるので迷うことはないでしょう。その他、機体や武器のパーツの収集とか経験値とかミッション難易度選択とか僚機の特殊能力など、細々とした要素もありますが、ひたすら同じようなことを繰り返すので、その辺ははじめは分かっていなくても、プレイしながら追々理解していけば十分だと思います。

課金も基本的に必要無し

気になる課金要素ですが、お約束の通り、機体と武器に課金要素があります。が、ゲームのクオリティの高さに対して、プレイしているこっちがちょっと心配になるくらい、まったく必要無い。

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ギャラクシー・オン・ファイア3
とりあえず、証拠の画面を。マップからは全3章構成であることがうかがえるのですが、現在はまだ第2章までしかプレイできません。アップデート待ちです。それで、この画面は第2章の最終ボスまで全部倒した状態です。ここまで、まったく無課金です。

普通にゲームを進行していれば、多少は課金アイテム用の特殊通貨が手に入るので、課金武器や機体を少し試せるんですが、はっきり言って課金する意味がないくらい弱い。武器は普通に手に入るものとあんまり性能差がないし、機体にいたっては、入手の手間はかかるものの、課金機体より強い機体がバンバン出てくる。ということで、無課金でまったく問題ないです。

2.自分のスマホの性能を体感できる、要求スペックの高さ

さて、どちらかというとここからが本題です。

この「ギャラクシー・オン・ファイア3 ― マンティコア」は、グラフィックが非常に緻密に描き込まれ、しかも、星系の数だけステージが用意されていて、それぞれの美しい「風景」が満喫できます。

ギャラクシー・オン・ファイア3
ドッグファイトを切り抜け、敵機の残骸を振り払うと眼前に地平線が広がったり、

ギャラクシー・オン・ファイア3
「そんなはずはない、ガ○ダムはいるはずだ。どこなんだ?」「ゼロ方向から接近する物あります!」(敵戦艦のデザインが、とってもム○イ)……みたいなね。

また、このゲームでは戦闘フィールドにミッション外に自由に出入りすることができ、そのとき、フィールドに隠されたアイテムを探し出すいわば「宝探し」要素があります。ボーナスアイテム(後半ではかなり強い機体も手に入る)や世界観についての情報が手に入るだけで、ストーリー進行に必須ではないので、めんどくさければやらなくてもいいんですが、ただ、個人的には、この「細部まで作り込まれたフィールドを、すみずみまで探しまわってジオラマのように鑑賞する」という行為に面白みを感じるかどうかが、このゲームが合うかどうかの分かれ目だと思っています。

しかし、当然ながら、これだけのグラフィックを実現するために要求するスペックは相当なもの。

ギャラクシー・オン・ファイア3
先日のひらちょんさんの記事でハイスペックCPUの代表例としてあげられていたMediaTekの Helio X27 を搭載し、RAMは4GBで、Antutuベンチマーク10万越えの UMI Z をもってしても、上の画像のような設定で「なんとか」という感じです。

ギャラクシー・オン・ファイア3
こちらが、UMI Z でのプレイ時のバッテリーとCPUの状況を「Battery Mix」と「Cpu Temperature」でチェックしたものです。同じタイミングではないので厳密ではありませんが、目安にはなるでしょう。

左側は「Battery Mix」です。バッテリーの温度を示す茶色のグラフと、右側の目盛りに注目すると、2カ所、温度が上がっているところが、このゲームをプレイしていたところですね。一時、45度位まで上がっています。それから、右側の「Cpu Temperature」を見ると、UPUの温度は常時40度前後まで上がっていて、CPU使用率はフル回転ではないものの、だいたい80%前後を使用といった感じです。

体感では、やはりずっとプレイを続けていると、持てないほどではありませんがかなり熱くなります。で、「ちょっと熱くなってきたな」と感じると、処理落ちして動きがスローになってくる。かえって、精密な操作ができてラッキーと思いきや、ローリングなどがうまく反応してくれなかったりするので、やっぱり熱くなりすぎないように休み休みプレイした方がいいですね。

ギャラクシー・オン・ファイア3
ちなみに、Antutuベンチマーク2万弱のこちらの Asend G620S(CPU:Qualcomm MSM8916、RAM:1GB)だと、CPUだけの問題でもないでしょうが、そもそもGoogle Playストアのメニューにすら表示されず、対象外となっているありさま。画面に出ているのは、第1作と第2作ですね。

そんなわけで、このゲームがインストールできるか、インストールしたとしてどの程度の設定で快適に動作するか、というのは、スマホの性能を量る1つの目安になるかと思います。ベンチーマークの数値は、しょせん数値です。Antutuスコア5万と10万で、使用感の違いを感じることは、一般的な使い方ではなかなか無いでしょう。でも、やっぱり数字の違いを、実際に体感してみたいじゃないですか。そんなとき、このゲームは、やり込む気が無くても手軽にプレイでき、かつ要求スペックが高く、それを実感できるシステムですから、「体感ベンチマーク」としてちょうどいいんじゃないでしょうか?

3.まとめ

ゲームとしては、シンプルでいて、非常に完成度の高いシューティングゲームです。シミュレーションやロールプレイング的な要素を求めるならば、そういう人には向かないかもしれません。ただ単に、無心に3Dシューティングを楽しむ、いや、シューティング以前に、美しいグラフィックの中の「3Dフライト」を楽しむゲームとすら言えます。

一方、ウインタブの読者は、スマホを買う時に、やはり「性能」を強く意識していると思います。奮発してか、あるいはコスパを求めてか、ともかく「ハイスペック」なスマホを手に入れたなら、数字だけじゃなくてそのスペックを「体感」したいですよね。そんなときに、この「ギャラクシー・オン・ファイア3 ― マンティコア」は、視覚・触覚の両方でスマホの性能を味わうことができますよ。ゲームとして楽しむのはもちろん、「さすが、○○○! なんともないぜ!!」「××(今まで使っていたスマホを入れよう)とは違うのだよ……××とは!」と悦に入るのもまた一興かと思いますが、いかがでしょうか。

4.関連リンク

ギャラクシー・オン・ファイア3 ― マンティコア:Google Play
ギャラクシー・オン・ファイア3 – マンティコア:iTunes

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