こんにちは、かのあゆです。FREETEL(会社名はMAYA SYSTEM)が新エントリースマートフォンとして「P6」を発表しました。旧プラスワン・マーケティング社時代から展開されてきたエントリースマートフォン「Priori」シリーズの最新モデルとなります。またMAYA SYSTEMはjetfonブランドからも「jetfon P6」を投入していますが、基本的にこの2モデルは同一の機種です。どちらも「クラウドSIM」に対応しており、海外でも安価な価格でモバイル通信を楽しむことが可能です。
1.スペック
OSにはAndroid 8.1 Oreoを搭載しています。すでに中華スマートフォンも含め、現行最新版となるAndroid 9 Pieを搭載した端末が増えているうえに次期バージョンであるAndroid 10 “Q”のリリースも間近なこともあって、若干OSバージョンが古い点は気になりますが、極端に古いバージョンというわけでもないので通常利用で困ることはまずないでしょう。
搭載CPUはSpreadtrum社製のクアッドコアCPUである「SC9850K」を搭載しています。PrioriシリーズはMediaTekやQualcommのエントリーCPUを搭載しているイメージが強い印象ですが、実は2014年にFREETELブランド製スマートフォン第一弾として投入された初代PrioriもSpreadtrum社製のクアッドコアCPUである「SC7710」を採用していました。
日本国内では今回のP6以外では採用している端末が存在しないCPUですが、スペック面では前モデルであるPriori 5に搭載されていたQualcomm Snapdragon 210と大差がないようなものになっており、WEB上ではAntutu v6での計測スコアしかありませんでしたが、24,784点と2019年のスマートフォンの中ではかなり低いスコアとなっているため、ひょっとするとTwitterやWEBブラウジングなどの一般利用に関してももっさりした動作になるかもしれません。
RAMは2GB、内蔵ストレージは16GBとこちらも近年大容量化しているアプリをインストールして運用するには厳しいスペックですが、幸いMicroSDカードによるストレージ拡張には対応しているので、割り切ってアプリはインストールせず、データ類はMicroSDカードやクラウドストレージで管理する使い方がいいかもしれないですね。
MicroSDカードを内蔵ストレージを統合する「内部ストレージ化」に対応しているかどうかは実機を確認してみないとなんとも言えませんが、この機能が有効化されているようであれば、ある程度アプリインストールによる容量不足も解消できるかと思われます。
ディスプレイは5.7インチサイズで解像度は1,440×720と、エントリークラスのスマートフォンとしては平均的なスペックです。
カメラはイン5MP、アウト8MP+2MPと、こちらもエントリークラスのスペックです。一応アウトカメラはデュアルレンズ仕様となっており、機能面でも「ぼかし撮影」や「美顔モード」、「パノラマ撮影」などの機能を一通りそろえていますが、あまりカメラの画質に関しては大きな期待はしないほうが良いかもしれません。
バッテリーは3,400mAhで、付属しているACアダプターによる5V/2A出力の急速充電に対応しています。またエントリーモデルでありながらMicroUSBではなくUSB-Cを採用している点はうれしい点です。
この製品の最大のセールスポイントは「クラウドSIM(クラウド上に世界各国のSIMを格納し、その中から最適なSIMを読み込むことでデータ通信を可能にする技術)」に対応している、という点です。つまり、SIMカードの差し替えをすることなく、そのまま世界各国で経済的にデータ通信ができます。海外出張や海外旅行などの頻度が多いという人にはとてもありがたい仕組みだと思います。
2.デザイン
ここでは、jetfon P6の画像を使って説明します。前モデルのPriori 5からデザイン面は大幅に変更されており、後継モデルとなるP6でも18:9縦横比のワイドディスプレイを採用するなど、現在のトレンドを取り入れています。Priori 4以前のモデルと比較するとデザイン面に関しては大きく進化していると思います。また背面には指紋認証センサーが配置されています。
筐体色は「ブラック」「ゴールド」「ホワイト」」の3色です。
3.まとめ
FREETEL P6/jetfon P6は5月下旬に発売予定で、価格は16,800円(税抜)です。ただし、発売記念キャンペーンとしてFREETEL P6に関してはMAYA公式オンラインショップ(FREETEL P6とjetfon P6のいずれも販売しています)にて事前販売特別価格として500台限定で14,800円(税抜)で販売されます。
前モデルであるFREETEL Priori 5はFREETELブランドがMAYA SYSTEM社に変更されてから販売されましたが、プラスワン・マーケティング社時代に企画・開発された端末であったため、今回の「P6」がMAYA SYSTEM社時代最初のPrioriシリーズということになります。
前モデルのPriori 5が2017年当時としてはすでにスペック不足となってしまっていたQualcomm Snapdragon 210を搭載していたため、今回の新モデルでは大幅なスペックアップに期待していたのですが、残念ながら通常利用でも快適に使えるか微妙なスペックが据え置きになってしまった点は非常に残念です。
MAYA SYSTEM社が推し進めている「クラウドSIM」対応で、海外渡航時にモバイルルーターとして活用するという使い方は便利かと思われます。ただスマートフォンとしてみた場合、他社エントリークラスでもこの端末よりスペックが高い機種が数多く存在するため、クラウドSIMに魅力を感じないのであれば今回も勧めづらいというのがかのあゆ個人としての正直な感想だったりします。
デザイン面では近年かなり良くなってきているので次期モデルが存在するのであればスペック面でも大幅なレベルアップを期待したいところです…
4.関連リンク
FREETEL P6 : FREETEL
Jetfon P6 : Jetfon
コメント
FREETELさんは応援したくなりますね! なかなか大変だと思いますけど頑張って欲しいです!