中国メーカーのELEPHONEが、エントリークラスのスマホ「E10」を発売します。この製品の4月13日現在の参考価格は149.99ドル(16,554円)と安価ですが、アウトカメラが48MPになっていますし、CPUの型番も新しいので、価格以上の性能になっていることが期待されます。
1.スペック
冒頭に「エントリークラス」と書きましたし、実際価格もエントリークラスなんですが、スペックはなかなかのものです。OSは最新のAndroid 10ですし、CPUのHelio A25(MT6762D)は2020年に入ってからリリースされたCPUで、Antutu(Ver.8)のスコアは9万点台前半と、ちょっと前ならミッドレンジクラスと言っていいくらいの性能です。
RAMは4GB、ストレージは64GBと、こちらも十分な容量になっていますので、「どんなゲームでも快適に動いて欲しい」ということでなければ、ほぼすべての動作がサクサクこなせると思います。
ディスプレイは6.5インチとやや大型ですが、解像度の方はHD+にとどまります。このあたり、ハイスペック機と比較すると見劣りするものの、使っていて粗さを感じることはほとんどないでしょう。
この製品のセールスポイントはカメラです。イン側が13MP、アウト側は48MPを含むクアッドカメラになっています。150ドルを切る価格のエントリースマホでこれだけの高画素数を実現したというのはすごいと思います。ただ、中華スマホ(深センの新興メーカー)の場合、パーツやアプリの品質が良くないことがあり、表示されている画素数からイメージできるような画質になっていないケースが多いので、過度の期待は禁物かと思います。
サイズは「悪くない」と思います。これも中国の新興メーカーの傾向として挙げられると思うのですが、大手メーカーの製品よりも少し重量が重くなっていることが多いです。しかし、この製品は6.5インチサイズで200 gを切っていて、ハイエンドスマホと比較しても重いほうではありません。ちなみにGALAXY S20+は6.7インチで186 g、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gは6.53インチで198 gです。
2.筐体
前面は水滴型ノッチが採用されています。ここのところ増えているパンチホール型ではありませんが、価格帯を考慮すればよくまとまったデザインと言えるでしょう。背面はカメラが存在感を示していますが、美しいグラデーションが目を引きます。筐体色はこの「ブルー」のほか、トップ画像に使用した「ブラック」があります。
側面の画像はあまりいいのがありませんでした。しかし、これを見ると電源ボタンが指紋センサーを兼ねているようです。ELEPHONEのスマホはウインタブでも何度かレビューしていますが、価格の割に質感が高く、とても美しく仕上げられています。
3.価格など
ELEPHONE E10は中国の通販サイト「Banggood」に製品ページがあり、4月13日現在まだ販売がスタートしていません。参考価格は冒頭記載の通り149.99ドル(16,554円)ですが、最近Banggoodは発売と同時にセールをするケースもありますので、ひょっとするともう少し安く購入できるかもしれません。
記事中にも書きましたが、この製品の最大のセールスポイントは「カメラ」だと思います。また、エントリークラスの価格ながら、「十分使える」CPU性能やRAM、ストレージ容量になっているのも魅力ですよね。ちょっと気になるのは「カメラが額面通りの画質になっているか」という点で、これが「そこそこ」くらいの実力であれば購入する価値は大きいのではないかと思います。
4.関連リンク
ELEPHONE E10:Banggood
コメント
23000円でXiaomiの9s買ったほうがいい
こんにちは。その差額7千円をどう見るかですねー。Redmiはかなり価格競争力があるので、個人的にもそっちは気になります。