こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回もWindows上で動くAndroidエミュレーター「DuOS-M」について書きます。前回はインストールの説明だけで力尽きてしまいましたが、今回はいくつかアプリを試してみたのと、Windowsタブレットで使ってみて気づいた点について思うところを書きたいと思います。
前回と同様、acer Aspire Switch 10を使ってテストしています。Aspire Switch 10はCPUがIntel Atom Z3735F、RAM2GB、ストレージ64GBという基本スペックで、2014年秋以降のWindowsタブレットとしては標準的な性能であると考えています。
目次
1.アプリをいくつか試してみた
私、Androidのアプリはあまり使ったことがなく、ゲームもやりこんでいないので、Androidタブレットやスマホでの動作と比較してどうか、ということについては的確なことが言えません。「初めてAndroidのゲームで遊んだ人」という視点で書きます。どうかご了承ください。
モンスターストライク
Google Playでの人気アプリNo.1(無料ゲームのジャンル、2015年1月2日現在)であるモンストは快適に動きます。以前、Bluestacksの記事を書いたときにも試してみましたが、そのときも快適に動いています。長い間人気No.1の座にいるアプリですから、タブレットやスマホに対する負荷も考えられているんでしょうね。
Clash of Clans
こちらも大人気のゲーム、「クラクラ」ですが、やはり快適に動きます。とりあえず最初のステージだけやった、という程度なのですが、特にカクついたり止まったり、ということはなく、自然に動作したと思います。
Hay Day
育成シミュレーションゲーム、「へイ・デイ」ですが、やっぱり全然問題ありません。クラクラもそうですが、アクションがあまり忙しくないのでタブレットやPCの性能、またエミュレーターの性能にあまり負荷がかからないようですね。
Temple Run 2
若干アクションが激しめの「テンプルラン2」、たまにごく短時間フリーズする現象がありましたが、遊べないことはありません。ゲームの特性として、画面のスワイプ操作やタブレットをティルト(傾けて)させる操作が必要ですが、こちらも問題なく反応しています。瞬間的に「止まる」というのが不快に感じるかもしれませんが、少なくとも序盤ではなんとかなるレベル。
白猫プロジェクト
少しだけカクつくというかもたつきがありました。Androidのタブレットやスマホでやり込んでいる人には少し不満があるかもしれませんが、私はまったく遊んだことがなく、今回序盤の数ステージをやってみただけですが、特に不都合は感じませんでした。
MiniMotorWRT
ダウンロードは出来ましたし、起動もしましたが、なぜかログインができず遊ぶことができませんでした。設定でなんとかなるのかもしれませんが、よくわかりませんでした。
パズル&ドラゴンズ
ダウンロードできましたが、起動せず、遊ぶことはできませんでした。BlueStacksのときも起動ができず残念な思いをしましたっけ。ところでこのゲーム、まだ大人気なんでしょうか?
Kindle
画面遷移や読み込みに若干のもたつきを感じましたが、あまりKindleを活用していない身としては快適だと感じました。WindowsタブレットでKindleをどうしても使いたい、という人にはデスクトップのWebアプリKindle Cloud Readerを使うか(ただし小説は読めない)、Androidエミュレーターを使うことにならざるをえないのですが、とりあえずDuOS-Mでの利用は可能だと思います。
2.注意すべき点
外付けデバイスはちゃんと認識しない
Aspire Switchは2 in 1なので、キーボードを脱着できます。DuOS-Mの動作中にキーボードを脱着すると高確率でバグり(操作を受け付けなくなり、タスクマネージャーから強制終了)ます。キーボードを認識しないということはなく、接続したままだと認識してキー入力を受け付けますが、全てのキー入力が自然にできるというわけではなく、日本語入力と英数入力を切り替えられない、といったイラだつ現象が発生します。でもキーボードを外しておくときちんとソフトウェアキーボードが出てきます。
また、Xbox360用のコントローラーは認識しません。むしろバグります。DuOSの起動中に外付けデバイスを脱着するのはやめといたほうがいいかもしれません。
スリープ厳禁
DuOS起動中にスリープすると、ほぼ確実にバグります。Webでいろいろ調べてみたところ、Instant Goとの相性が悪いようで、Instant Goを無効化すると問題が解消されるようです。ただ、Instant Goを無効化するためにはレジストリをいじる必要がありますので、普通のライトユーザーの方にはおすすめできませんし、私も試していません。Googleで「Instant Go 無効化」などと検索すれば方法を確認できますので、どうしても、という人はやってみてください。
通信機能が弱い
上の方にも書きましたが、アプリの起動は総じて時間がかかります。また、不意に回線が切れてしまい、再接続しなくてはならないことがあります。DuOS-Mのエミュレーターとしての基本機能というよりは通信を司る部分の機能に問題があるのではないか、と思われます。いったんアプリを起動してしまえば、かなり高い確率で快適に遊べるのですが、この部分は課題でしょうね。
ストレージをかなり使う?
DuOS-Mはインストールの際、自動的に自らの(Android用の)ストレージ容量を確保する仕組みのように思われます。上の画像はDuOS-Mの設定画面でストレージの状況を確認したものです。
で、こちらがDuOS-MをインストールしたAspire SwitchのWindows上の空き容量です。詳しく検証していないのですが、DuOS-Mのインストール前は半分以上空きでした。DuOS-Mが15GBもの容量を完全に独占しているとは思えないのですが、ずいぶんWindows側の空き容量が減ってるなあ、というのが正直な感想です。DuOSをアンインストールしてみれば実際にどのくらいの容量を使っていたのかわかりますが、今のところ真相はわかっていません。
アンインストール時の注意
これは私が体験した話ではなく、参考サイト(Wiki)で得た情報です。DuOSをアンインストールする際、デスクトップのショートカットアイコンが削除されてしまうという不具合の報告があります。
3.結論
ゲームの好きな人でWindowsストアアプリのゲームの貧弱さに我慢できない人、どうしてもKindleが使いたい人にはいい選択肢だと思います。他のAndroidエミュレーターよりも軽快に動く、という評判がありますし、実際に自分で使ってみてもほぼ満足のいく性能でした。またインストールに特段の専門知識が要求されない、というのも魅力です。DuOS-Mは30日間無料で使えますし、注意事項をよく確認しておきさえすれば問題なく削除もできるので、せっかく購入したWindowsタブレットをより有効に使ってみたい、という人は試しにインストールしてみてもいいんじゃないでしょうか?
私はもともとゲーマーでもなく、Androidに特別な思い入れもないので、とりあえず試用期間中いろいろと使ってみて、継続利用するかどうか判断するつもりです。価格も9.99ドルとそんなに高価でもないので、3機種持っているWindowsタブレットのうちの1つくらいには入れておいてもいいかな、と思います。ストレージがかなり圧迫されることだけは心配ですけどね。
4.関連リンク
DuOS公式サイト
【WinでAndroid】 DuOS-M まとめwiki
↑日本語のwikiは非常に貴重で役に立つ存在です。
コメント
一応転載禁止なのでコピペはしませんが、2chのAndroid板の該当スレに依れば、ストレージ使用量が異常に多いのはログを吐きまくるからとの事。
その為、動作ももたつくそうです。
一応、ログを吐かない様に設定する事が出来るそうです。
kさん、こんにちは。コメントの返信が遅くなり大変申し訳ありませんでした。
アドバイスありがとうございました。
ご指摘の件、調べてみましたが、記事にリンクしているwikiによれば最新
バージョンでは解消されているようです。
次回の記事にするつもりなのですが、手持ちのVivoTabにDuOSを入れ、
Windowsと並行運用することにしました。私、8インチタブレットを2台もって
いるので、うまく使い分けないともったいないと思ったんです。
記事の不備や記述不足など、お気づきの点がありましたらこれからもご指摘
いただけると大変助かります。よろしくお願いいたします。
「Nox App Player」も取り上げてほしいです。私のwin tabでは動作しませんでしたが、ノートPCでは動作しました。Win10では何度か起動しないと動かない「windroye」よりは少し重いですが、広告がなくて、ショートカットもたくさんあって便利そうなので。
こんにちは、コメントありがとうございます。最近自爆気味にいろんなことを試そうという姿勢がなくなりつつあるので、アドバイスに従い、試してみます。