DOOGEEがスマートフォン「S Punk Pro」を発売しました。この製品には従来モデル「S Punk」があり、「Pro」になってスペックアップしました。エントリーモデルの範疇に入る製品ですが、個性的なデザインで大音量スピーカーを搭載しているのが特徴です。
1.スペック表
DOOGEE S punk Pro |
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OS | Android 14 |
SoC | UNISOC T7280 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大20GB) |
ストレージ | 512GB |
ディスプレイ | 6.6インチ(2,408 × 1,080)90Hz |
バンド | FDD:B1/2/3/4/5/7/8/18/19 B20/25/26/28A/28B/66 TDD:34/38/39/40/41 |
SIM | nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth5.2 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン16MP/アウト50MP+2MP |
バッテリー | 10,800 mAh |
サイズ | 178.5 × 83.1 × 17.9 mm |
重量 | 422 g(S Punkの数値) |
2.コメント
SoCが従来モデルのUNISOC T606からUNISOC T7280に変更されました。UNISOCは最近「リブランド」をしており、ネット上ではT7280というのはT620のリネーム版であるとされています。ただし、UNISOCの公式サイトを確認すると、どうやらT620はT7255に変更されているようです(GoogleでUNISOC T620と検索すると、公式サイトのリンクが表示され、それをクリックするとT7255の製品ページに飛びます。また、T7280のページも別に存在します)。
UNISOC公式サイトの記載を見ると、T7280とT620はCPUとGPUの型番が同じですが、ディスプレイのところでT620が「FHD+では60Hz」になっているのに対し、T7280では「FHD+で90Hz」をサポートしている、という相違点があります。
実際、S Punk ProもディスプレイはFHD+解像度でリフレッシュレートは90Hzとなりました(従来モデルは60Hz)。
ベンチマークスコアに関しては(CPUとGPUの構成が同じで周波数が2.0GHzから2.2GHzに上昇したので)T620より若干上昇していると思われます。ちなみにT620のAntutuスコアは約33.6万点(出所:Nanoreview)です。
また、RAMは6GB(拡張機能により最大16GB)から8GB(拡張機能により最大20GB)に、ストレージも256GBから512GBに増量されました。
カメラはイン側が16MP、アウト側が50MP+2MPと従来モデルから変更がありません。morpho(画像処理ソフトウェアの研究開発型企業。日本企業です)のアルゴリズムを使っている、という点も同じです。
S Punkシリーズの最大の特徴は背面の大型スピーカーです。最大音量はなんと128dB(従来モデルは126dBでした)。普段使いでは出しちゃいけない音量ですが、アウトドアでの非常時には頼りになります。また、スピーカー部分にはLEDライトが仕込まれ、音楽に合わせたイルミネーション発光も可能です。
背面には他に通知用のLEDがついています。
バッテリー容量は従来モデルから変わらず10,800 mAhと大容量で、33Wの急速充電とリバースチャージ(S Punk Proをモバイルバッテリー代わりにして他のデバイスを充電できる)機能を備えています。
筐体色はオレンジとシルバーの2色。基調色はブラックでアクセントカラーのみ異なります。背面のデザインは従来モデルから若干変わりました。
なお、この筐体はIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備えています。
3.価格など
DOOGEE S Punk ProはAliExpress内のDOOGEE Official Storeで販売中で、1月22日現在の価格は219.99ドル(34,903円、製品ページにあるクーポンを使用した価格)です。従来モデルが146.66ドル(23,268円)で販売されていることを考慮すると、ちょっと割高な印象はありますね。ただ、この後セール価格になることが予想され、200ドル弱くらいまでは下がるんじゃないかと思います。
4.関連リンク
DOOGEE S Punk Pro:DOOGEE Official Store(AliExpress)
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
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