BOOX Tab X － 13.3インチと大型のE-Ink搭載Androidタブレット、独立GPU「BSR」で高速な動作を実現

SKTがE-Ink搭載のAndroidタブレット「BOOX Tab X」を発売します。この製品は「BOOX Max Lumi2」の後継モデルとなりますが、独立GPUを搭載し、従来モデルよりも高速な動作を実現しています。

なお、従来モデルBOOX Max Lumi2はウインタブでも実機レビューをしています。サイズ感や使用感についてはこちらの記事もあわせてご参照ください。
BOOX Max Lumi2の実機レビュー － 「ほぼA4」の13.3インチサイズで書類や楽譜の表示に最適、マンガも大迫力！進化し続ける電子ペーパーAndroidタブレットの最新版！

1.BOOX Tab X スペック

スペック表

コメント

OS、CPU、RAM、ストレージについては従来モデルMax Lumi2から変更はありません。しかし…、

新たにGPU「BSR（BOOX Super Reflesh）」を搭載しています。E-Inkディスプレイは性質上「残像」が残りやすく、定期的にディスプレイのリフレッシュが必要になりますが、BSRはリフレッシュ専用のGPUです。実際の使用感については何とも言えませんが、BSRの搭載により描画（画面の切り替えなど）の高速化が期待できます。

CPUの型番（Snapdragon 662）については「安価な製品でもないので、もう少し高性能な型番でもいいのでは？」と思われる人もいるかもしれませんが、ディスプレイがE-Inkということで、CPU性能ではなくディスプレイの描画速度がボトルネックになりますので、ハイエンドCPUを搭載しても原神がサクサク動く、という感じにはなりません。BSR搭載と言えどもゲームや動画視聴には向かないと思いますから、Snapdragon 662で問題ないだろうと思います。

RAMは6GB、ストレージは128GBで、microSDカードリーダーは装備していませんが、5GBの無料クラウドストレージが提供されます。また、ディスプレイも数値上は従来モデルと同じですが、SKTの説明によれば「従来機種よりもタッチの層が50%薄くなり、これまで以上に紙に近づきました」とのこと。E-Inkタブレットとしてはサイズが大きく、A4サイズの文書をそのまま読める、というのが大きな魅力ですね。

また、従来モデルと同様に4,096段階の筆圧に対応（ワコム方式）するペン入力が可能で、消しゴム機能付きの「Pen2 Pro」が標準で付属します。

あとは、バッテリー容量が4,300 mAhから6,300 mAhに変更されました。しかし、重量はほぼ据え置きの560 gと、13.3インチタブレットとしては非常に軽量です。

2.BOOX Tab X 筐体

従来モデルのMax Lumi2が装備していた物理ボタンが見当たりません。省略されてしまったのか、センサーボタンに変更されたのか、あるいは別な場所に移動したのかは不明です。機能面はともかく、従来モデルよりもスッキリした感じになりました。

それと、この製品から「重力センサー」搭載となり、画面の自動回転にも対応するようになりました。

また、従来のBOOX製品ではオプション扱いとなっていることが多かったスリーブケースですが、BOOX Tab Xには標準で付属します。この点は歓迎したいですね。

ディスプレイサイズが13.3インチと大型なので、キーボードを接続しての文書作成もこなせます。…全然関係ないんですけど、このキーボード良さげですね…（撮影用のサンプルのようです）。

3.BOOX Tab X 価格など

BOOX Tab Xは1月13日（金）の発売で、1月7日現在、SKTNETSHOP、 Amazon、楽天市場、 Yahoo!ショッピングで予約販売がスタートしています。価格は税込み129,800円です。BOOXタブレットは概して初期入荷数が少ないようで、割と早く在庫切れになってしまう傾向があります（少し待つと在庫が復活しますけど）。なので、購入を検討されている人は早めに注文するほうがいいと思います。

とはいえ、「安くはない」ですよね。おそらくE-Inkタブレット（BOOXをはじめ、Kindleシリーズなど）経験者で、次は（サイズや機能が）ワンランク上の製品を、 と考えている人向けの製品かな、と思います。

4.関連リンク

BOOX Tab X：SKT 製品紹介ページ
BOOX Tab X：SKTNETSHOP
BOOX Tab X：Amazon
BOOX Tab X：楽天
BOOX Tab X：Yahoo!ショッピング