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Blackview Tab 15の実機レビュー - WidevineはL1!マルチウインドウに対応する「PCモード」も使えるAndroidタブレット

Blackview Tab 15 実機レビュー
Blackviewの最新タブレット、「Tab 15」の実機レビューです。この製品は11月1日午後4時(日本時間)からワールドプレミアアセールが開催されます。中国メーカーが販売しているAndroidタブレットとしては珍しくWidevine L1に対応しているため、Amazon プライムビデオなどのHD画質の視聴が可能です。また独自UIのDOKE OS_P 3.0を搭載しており、Androidアプリをマルチウィンドウで利用できる「PCモード」も使えます。

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なおレビュー機はBlackviewよりサンプル提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

ここがおすすめ
・Widevine L1をサポートしており、動画サブスクでHD画質の視聴が可能
・美しい筐体デザイン
・PCモードでマルチウインドウに対応
・高音質クアッドスピーカー
ここがイマイチ
・カメラ性能は微妙
・GPU性能が低いので3Dゲームをプレイするのは厳しい
販売サイトはこちら
Blackview Tab 15:Blackview Global Store(AliExpress)

1.Blackview Tab 15 スペック

スペック表

   Blackview Tab 15
OS Doke OS_P 3.0(Android 12ベース)
CPU UNISOC T610
RAM 8GB
ストレージ 128GB
ディスプレイ 10.5インチ(1,920 x 1,200)
LTEバンド FDD:B1/3/7/8/20、TDD:B40
SIM nanoSIM × 2(SIM2はmicroSDと排他)
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth
入出力 USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック
カメラ イン8MP/アウト13MP
バッテリー 8,280 mAh
サイズ 246.4 × 161.5 × 7.3 mm
重量 525 g

コメント

OSはAndroid 12ベースのカスタムUI、Doke OS_P 3.0です。中国メーカーの(XiaomiやOPPO等の世界的大手メーカーではない)Androidタブレットの場合、素のAndroid OSを搭載している場合がほとんどですが、Blackviewではタブレットに最適化されたカスタムUIが採用されています。WindowsやmacOSなどのPCと同じ感覚で利用できる「PCモード」も搭載されており、Androidアプリをマルチウィンドウで利用できます。

CPUはUNISOC T610です。GPUの性能が高くないため、ゲーム用途にはあまり向かないものの、WEBブラウジングやSNSアプリなどの利用はストレスなくこなせます。RAMは8GB、ストレージは128GBで、MicroSDスロットも備えています。内蔵ストレージをRAM領域として割り当てることが出来るメモリ拡張機能により、最大14GBまで拡張可能です。

技適も取得していますが、対応しているLTEバンドは最低限で、ドコモ、auのプラチナバンドは利用できません。

バッテリー容量は8,280 mAhで、最大18W出力の急速充電を利用可能です。

2.Blackview Tab 15 筐体と使用感

Blackview Tab 15 付属品
付属品はマニュアル(日本語表記あり)、SIMピン、ACアダプター(海外プラグ)、USB-A to Cケーブル、専用ケースです。ACアダプターは日本で使用するには変換プラグが必要ですが、100均等で購入できます。

Blackview Tab 15 ケース
Blackview Tab 15では筐体色(ルナシルバー、スペースグレイ、トワイライトブルー)にあわせた純正カバーが最初から付属しています。タブレットの専用ケースは意外と高価なものが多いので最初から付属しているのはうれしいポイントです。

Blackview Tab 15 スタンド
カバーを折りたたむことにより、スタンドとしても利用できるので動画視聴時やキーボードを接続しての文章作成などで活躍してくれると思います。

前面
前面です。中国メーカーのタブレットだと公式サイトなどで使用されているイメージ画像と実物が異なる・・・ということが多々あるのですが、Blackview Tab 15では公式で紹介されているとおり、タブレットとしてはベゼルが狭くなっています。

背面
背面は金属素材を使用した高級感のあるデザインで、かのあゆ自身中国メーカーのタブレットは2014年頃からいろいろと購入してきましたが、当時と比較すると国内で正規販売されている製品と比較しても決して劣らない品質になってきたな・・・と感じられます。レビュー機の筐体色はルナシルバーです。

背面には認証マークの付いた技適マークが記載されています。

下部
下面にボタンやポート類はありません。

上面
上面には電源ボタン、ボリュームボタンがあります。

左側面
左側面にはスピーカー、

右側面
右側面にはイヤホンジャック、スピーカー、USB-Cポート、SIMトレイがあります。tab15は左右に2つずつ、合計4つのスピーカーを搭載しています。

システム

ホーム画面

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プリインストールアプリ1

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ホーム画面は素のAndroidに準じていますが、設定画面のUIなどはカスタマイズがされています。プリインストールアプリはAndroid標準アプリ、Googleアプリのほか、Blackview独自のメモアプリの「マルチテックメモ」、TikTok、Toy Crush Fever、WPS Officeなどでした。

スマートウィンドウ

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Doke OS 3.0_Pはタブレット向けにいくつか便利な機能が備わっており、デフォルトでは無効化されていますが画面を右スワイプすることであらかじめ登録したアプリを起動できる「スマートウィンドウ」機能が搭載されています。なお、31club等のアプリはかのあゆがレビュー中にインストールしたもので、プリインストールされているものではありません。

PCモード

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PCモード設定

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Blackview Tab 15はWindowsやmacOSといったPC向けOSに近い操作性の「PCモード」が利用可能です。PCモードは通知領域から起動でき、設定で外付けキーボードを接続した際に自動的に切り替えることも可能です。

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複数アプリを同時利用可能

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PCモードを使用すれば複数のアプリをマルチウィンドウで利用することが可能です。開けるウィンドウの数はメモリが許す限り制限はなく、WindowsやmacOSと同じく最小化やウィンドウのリサイズ、最大化表示も可能です。キーボードとマウスを組み合わせればまさにPCと同じ使用感でAndroidアプリを利用できます。

メモリ拡張機能

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メモリ拡張機能はデフォルトでは4GB割り当てられていますが、設定から無効化したり、2GBから6GBまで割り当てる領域を変更することが可能です。

システム情報

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工場出荷時のファームウェア情報です。Androidセキュリティパッチは2022年5月5日のものが適用済みとなっています。

ストレージ情報

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リセット直後のストレージ情報です。プリインストールアプリで利用している領域は265MB、システムが使用している領域は12GBとカスタムOSの中ではコンパクトに収まっている印象です。写真や動画などのデータはMicroSDカードに保管できるので、ゲームを別にすれば大容量アプリをよほど大量にインストールするような使い方でもしない限り十分足りると思います。

ディスプレイ

ディスプレイは10.5インチサイズで、解像度は1,920 × 1,200、パネルはIPS液晶を採用しています。リフレッシュレートは60Hz表示にとどまるものの、表示品質は非常に高く、美しい移動が屋画像を楽しむことが出来ます。一昔前だとドットも目立って色合いもおかしい製品も多々見られましたが、近年では中国メーカーのAndroidタブレットも表示品質は向上しています。

中国メーカーのAndroidタブレットだとWidevineの対応はあまり重視されておらず、「L3」にとどまっている製品がほとんどだったのですが、Blackview Tab 15ではWidevine L1をサポートしています。

レビュー期間中、実際にかのあゆが加入しているAmazonプライムビデオで映画を視聴したのですが、画質設定からHDを選択でき、実際に再生できることも確認できました。

AmazonプライムビデオHD

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ただし正式版アプリではAmazonの動作テストが完了した端末でないとWidevine L1に対応していてもHDコンテンツの再生を行えないため、Blackview Tab 15ではベータ版アプリをインストールする必要があります。ベータ版Amazon プライムビデオアプリをダウンロードするにはストアのダウンロードページの下にある「ベータ版テストへの参加」から「参加」を選択します。ただしあくまでベータ版であるため、動作が不安定になる場合があることや、Googleアカウントに紐付いているすべての端末でベータ版が導入されるのでこの点は注意が必要です。

Amazon プライムビデオ:Google Play Store

なお、Blackiviewのご担当者によると「現時点でNetflixのみHD画質の視聴ができない」出来ないとのことでした(すみません、このレビューではAmazonプライムビデオ以外の動画サブスクでのテストはしておりません)。

スピーカー

Blackview Tab 15はクアッド構成のステレオスピーカーが内蔵しています。クアッドスピーカーを採用していても必ずしも音質が良いとはかぎらないので、レビュー前はあまり期待していなかったのですが、タブレットのスピーカーとしてはパワフルなサウンドでいい意味で予想を裏切ってくれました。

レビュー期間中はAmazonプライムビデオで配信している動画やApple Musicで配信されている音楽を再生していたのですが、マルチメディアプレイヤーとしても大活躍してくれていました。残念ながらDolby Atmosはサポートされていないものの、その点を除けばBlackview Tab 15のスピーカーは満足度が高いものになっていました。

カメラ

カメラUI

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標準カメラアプリで利用できる機能は写真撮影(Capture)と動画撮影のみです。画像にフィルターをかける機能は用意されていますが、AIによるシーン識別機能はありません。

カメラサンプル1

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カメラサンプル2

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カメラはイン8MP、アウト13MPという構成です。アウトカメラにはソニー製のCMOSセンサー、IMX258が採用されており、Androidタブレットとしては画素数も高めだったので期待していたのですが、画質に関しては正直「おまけレベル」で、明るい場所でも若干ぼやけ気味になってしまっています。

夜景だと完全に暗くなってしまっており、常用するのはちょっときついかな・・・と感じました。そもそもタブレットで写真や動画を撮影すると言うことも少ないとは思うので「いざというときメモがとれる」程度に考えた方が良いかもしれません。

3.Blackview Tab 15 性能テスト

AnTuTu Benchmark

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参考:
ROG Phone 6(Snapdragon 8+ Gen 1):1120,013
ROG Phone 6 Pro(Snapdragon 8+ Gen 1):1108,020
Xiaomi 12 Pro(Snapdragon 8 Gen 1):971,423
ASUS ROG Phone 5s(Snapdragon 888+):846,862
POCO X4 GT(Dimensity 8100):798,752
ASUS ZenFone 8(Snapdragon 888):785,280
POCO F4(Snapdragon 870):658,456
Galaxy S20 SC-52A(Snapdragon 865):655,707
Galaxy S21 SC-52B(Snapdragon 888):624,772
Mi 11T(Dimensity 1200 Ultra):582,178
Xiaomi Pad 5(Snapdragon 860):566,309
realme GT Master Edition(Snapdragon 778G):542,182
Xperia 1 SOV43(Snapdragon 855):511,163
Huawei nova 9(Snapdragon 778):500,881
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 780):500,573
Oneplus Nord CE 2 5G(Dimensity 900):430,049
Redmi Note 11 Pro + 5G(Dimensity 920):427,053
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
iiiF150 R2022(Helio G95):350,565
POCO M4 Pro 5G(Dimensity 810):349,498
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
AGM Glory G1S(Snapdragon 480):340,864
AGM Glory Pro(Snapdragon 480):340,772
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
Redmi Note 11 Pro(Helio G96):336,280
POCO M4 Pro 4G(Helio G96):311,030
Redmi Note 11S(Helio G96):307,755
realme narzo 50(Helio G96):287,043
DOOGEE S98(Helio G96):277,159
Redmi Note 11(Snapdragon 680):277,105
Blackview A95(MediaTek Helio P70):227,817
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
Samsung Galaxy Note FE(Exynos 8890):177,984
Blackview BV6600 Pro(Helio P35):102,808
OUKITEL C22(Helio A22):99,664
AGM H3(Helio P22):84,184
BlackView A55S(Helio A22):78,630
geanee ADP-503G(MT6737M):46,316

AnTuTu Benchmark v9の総合スコアは221,558点でした。性能としては4年前のハイエンド端末とほぼ同等で、実利用でもPCモードでの複数アプリの利用やWEBブラウジング、動画視聴ではストレスを感じることはありませんでした。

ただしGPU性能は44,866点と低くなっており、今となっては軽量なOpenGL 3.0 ESのベンチマークのデモもコマ落ちが目立ったため、最新の3Dゲームをプレイするには向いていません。

4.Blackview Tab 15 レビューまとめ

Blackview Tab 15は11月1日午後4時からAliExpress内のBlackview Global Storeでワールドプレミアセールを開催する予定で、記事執筆時点でセールが開始されていないため、実際に買い物かごに入れて価格を確認することができていませんが、製品ページによれば各種クーポンを組み合わせることによって最安値で142.99ドル(約22,100円)から購入できるようです。

アウトカメラの性能があまり高くない、GPU性能が低くゲーム向きとは言いにくい、といった点は残念でした。しかし、筐体は美しく、便利な機能を備えたDoke OS_P 3.0もPCモードなどが備わっており、低価格Androidタブレットとしての実力はかなり高いものになっています。

また、Widevine L1に対応しており高画質なHDビデオを楽しめるのも大きな魅力です。スピーカーの音質も高く、マルチメディアプレイヤーとしての性能も高い一台でした。

かのあゆ個人としてはAndroidタブレットであまりゲームはプレイしないので、PCモードが使え、(一部を除く)動画サブスクでHD画質視聴ができるBlackview Tab 15は高く評価できます。

5.関連リンク

Blackview Tab 15:Blackview Global Store(AliExpress)

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