記事にアフィリエイト広告を含みます

Blackview Tab9WiFi レビュー - 高品質なディスプレイ・スピーカーとPCモードが魅力の低価格Androidタブレット

Blackview Tab 9 Wi-Fi 実機レビュー
Blackview Tab9 Wi-Fiの実機レビューです。WindowsやmacOSといったPC用OSと同じ感覚でAndroidアプリを使用できるPCモードに対応する独自UI「Doke OS_P4.0」を搭載し、文章作成用としてもコンテンツビューアーとしても便利に使える製品です。

スポンサーリンク

なお、このレビューはメーカーから実機のサンプル提供を受け、実施しています。

ここがおすすめ
・高品質なディスプレイとスピーカーを搭載
・充実した付属品
・WindowsやmacOSに近い感覚で利用できる「PCモード」
・Netflixも含めWideVine L1
ここがイマイチ
・「価格なり」な背面の質感
・メモ代わりとして使うにも厳しいカメラ性能
・軽めのものも含め、3Dゲームをプレイするには不向き
販売サイトはこちら
Blackview Tab 9 WiFi:Amazon

1.製品概要

スペック表

   Blackview Tab 9 WiFI
OS Doke OS_P 4.0(Android 14ベース)
CPU Unisoc T606
RAM 6GB(拡張機能により最大18GB)
ストレージ 256GB
ディスプレイ 11インチ(1,920 x 1,200)
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth
入出力 USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック
カメラ イン8MP/アウト13MP
バッテリー 8,200 mAh
サイズ 246.8 x 161.75 x 9.1 mm
重量 512 g

コメント

OSはAndroid 14ベースのDoke OS_P 4.0です。UIそのものは素のAndroid OSに準じたシンプルものに感じられますが、独自機能を多数搭載しており、Doke OS_P 3.0からは「PCモード」が利用できるようになるなど、使い勝手も向上しています。

SoCはUnisoc T606です。1万円台~2万円くらいの中国タブレットでよく見かける型番で、ゲーム用としては力不足ですがWEBブラウジング、動画視聴、Microsoft 365 Apps(Android版)でのOffice文章観覧・編集といった作業であればストレスを感じることはありません。

RAMは6GB(メモリ拡張により最大18GBまで拡張可能)、ストレージは256GBです。MicroSDカードによるストレージ拡張もサポートしていますが、データ容量がコンシューマー・PC並になってきた重量級ゲームを導入することはないと思いますので、単体でも容量不足に困ることはないでしょう。バッテリー容量は8,200 mAhです。

2.筐体

付属品
付属品はマニュアル(日本語表記あり)、専用ガラスフィルム、ACアダプター(海外プラグ)、USB-A to Cケーブル、専用ケースです。XiaomiやOPPOなど世界的な大手ではない中国メーカーの端末はケースやフィルムを入手するにも苦労するので、最初から付属しているのはありがたいですね。特に「ガラス」フィルムはいいですねー。

カバーはスタンドとしても使用可能
付属するカバーは「オマケ」とは思えないほどしっかりした作りになっていて、上記画像の通りスタンドとしても利用可能です。PCモードが使えるTab 9 WiFiですから、Bluetoothキーボードと組み合わせてモバイルPCとして使う際にも便利です。

前面
前面です。デフォルトで設定されている壁紙が黒色なので写真だと若干わかりづらくなってしまっていますが、ベゼルの幅も狭くなっているので、動画コンテンツも大画面で楽しむことが出来ます。

背面
背面にはメーカーロゴと各種認証情報が記載されたラベルがあります。現時点ではソフトウェアによる技適マークの電磁表示には対応していないので、日本国内で使用する場合は背面ラベルを貼ったままにしておく必要があります。

筐体色はブラック(Ink Gray)とブルー(Frost Blue)、ピンク(Bluesh Pink、レビュー機の色です)がありますが、10月16日現在Amazonで販売されているのはブラックのみ、楽天では3色とも販売されています。素材は樹脂で、正直高級感は全くありません。樹脂素材丸出しというわけではないのですが、全体的に背面とサイドフレームの質感は「価格なり」という印象を受けました。

“タフネスではない”スマホも含め、Blackview端末は筐体の質感も力を入れていたので、Tab 9 WiFiでも「もうひと頑張り」してほしかったところです。

Blackview Tab9 WiFi 上側面

上側面

Blackview Tab9 WiFi 下側面

下側面

上側面/下側面です。ポート類やボタン類はなく、上側面にはマイク穴が見えます。

Blackview Tab9WiFi 左側面

左側面

左側面です。電源ボタン、ボリュームボタン、スピーカーがあります。

スポンサーリンク
Blackview Tab9WiFi 右側面

右側面

右側面にはスピーカー、USB-Cポート、MicroSDカードスロット、3.5 mmイヤホンジャックがあります。

3.使用感

システム

ホーム画面

クリックで拡大します。

プリインストールアプリ一覧

クリックで拡大します。

標準ランチャーは素のAndroid OSに準じています。プリインストールアプリはAndroidシステム標準、Google純正アプリ、キングソフトのOffice互換ソフト「WPS Office for Android(アンインストール可能)」、Doke OS独自アプリの「マルチテックメモ」、「ワークスペース」などがあります。

PCモード
Doke OSではPC向けOSに近いUIでAndroidアプリを使用出来る「PCモード」が用意されています。

PCモード US
PCモードでは複数アプリをマルチウィンドウで同時利用できます。Bluetoothキーボード、マウスと組み合わせればモバイルPC代わりとして活用できます。

システムスチュワード

クリックで拡大します。

名前だけだとどのような機能を有しているアプリなのかわかりづらい「システムスチュワード」は不要なキャッシュファイル、重複ファイルの削除、バックグラウンドアプリの終了を一括で実行できるメンテナンスツールです。

ワークスペース

クリックで拡大します。

「ワークスペース」はメインで使用している環境とは別の領域にアプリのインストールやデータの保存を行える機能です。アプリデータやユーザーデータは独立しているため、メイン環境に影響されることはありません。同一のアプリをプライベート用と仕事用に使い分ける際に便利な機能です。

ストレージ情報

クリックで拡大します。

リセット直後のストレージ情報です。プリインストールされているアプリが最小限ということもあって、空き容量は245GB確保されています。MicroSDXCカードを追加することで最大2TBまでデータ保存領域を拡張できますが、ほとんどの場合単体でも容量不足に困ることはないかと思われます。

ディスプレイ

ディスプレイ設定

クリックで拡大します。

ディスプレイは11インチサイズで、解像度はFHD(1,920 × 1,200)です。この画像の通り、手動で発色を調整できる機能もあります。リフレッシュレートは60Hz表示までの対応となりますが、高品質なIPSパネルを採用しているため、画像や動画もきれいな画質で楽しむことができました。

Widevineレベルは「L1」で、NetflixでもL1対応していますので、ほとんどの動画サブスクリプションサービスでHD画質での視聴が可能です。

スピーカー

Blackview Tab 9 Wi-Fiはステレオスピーカーです。残念ながらDolby Atmosなどのサラウンド機能はサポートされていませんが、バランスのとれた音質で、レビュー期間中は動画・音楽再生機としても活躍してくれました。

安価なタブレットだと音質が微妙な製品も存在しているので、Blackview Tab 9 Wi-Fiのスピーカー音質はいい意味で期待を裏切ってくれました。

カメラ

カメラアプリUI

クリックで拡大します。

カメラはイン8MP、アウト13MPです。カメラアプリのUIは標準的なもので、「ポートレートモード」「ビューティーモード」が用意されていますが、夜景を明るく撮影できる「ナイトモード」やAIによるシーン補正機能は備わっていません。

HDR撮影もサポートしていますが、カメラの画質はあまりよくありません。昼間の撮影でも全体的にぼやけ気味で、SNSに共有するのもすこし厳しいかな・・・と感じました。

カメラサンプル1

クリックで拡大します。

カメラサンプル2

クリックで拡大します。

カメラサンプル3

クリックで拡大します。

基本的にタブレット端末のカメラをメインで使うという方はそこまでいないでしょうし、飯テロ写真は意外と健闘しているように見えるのですが・・・個人的にはメモ用途で活用するのもちょっと厳しいと思いました。

4.性能テスト

AnTuTu Benchmark

クリックで拡大します。

性能テストはいつも通り、AnTuTu Benchmark v10にて実施しました。GPUがVulkan APIをサポートしておらず、実装メモリが8GB未満のため、3D性能のテストは通常の「AnTuTu 3D Bench」ではなく、軽量版の「AnTuTu 3D Bench Lite」で計測した数値になります。

総合スコアは271,254です。MediatekのHelio G99と比較するとCPU、MEM(メモリ)といった数値は低めですが、WEBブラウジングやMicrosoft 365 Appsを使用したOfficeドキュメントの観覧・編集といった作業ではストレスを感じることはありませんでした。

5.レビューまとめ

Blackview Tab 9 WiFiはAmazonと楽天で販売中です。Amazonでは10月17日から10月20日まで「プライム感謝祭」のためセール価格となり、定価29,900円、プライム感謝祭価格20,930円のところ、購入時にプロモーションコード「X859SH7A」を入力することにより5% OFFの19,884円で購入可能です。

筐体の質感やカメラ性能が微妙な点は残念ですが、ディスプレイやスピーカーの品質は高く、モバイルPC代わりとして活用できるPCモードも備えているなど、2万円前後で販売されているAndroidタブレットの中では満足度が高い一台に仕上がっています。

バリバリゲームをプレイするためにこの価格帯のAndroid端末を選択する方はまずいないでしょうし、文章作成用やWeb閲覧、動画視聴用として活用するのであれば後悔することはないと思います。

6.関連リンク

Blackview Tab 9 WiFi:Amazon

スポンサーリンク