Blackviewが折りたたみ式スマホ「HERO 10」を発売します。この製品は1月のCES 2024に出品されていて、山根博士がYouTube動画をアップしていたり、大手情報サイトでもちらっと取り上げられていましたので、すでにその存在を知っていて「ああ、ついに発売されるのか…」と思われる方も少ないと思います。
…しかし、着実に技術力をつけてきたBlackview、ついに折りたたみ式スマホに到達したのか…、と感慨深いものがありますね。
1.概要
スペック表
Blackview HERO 10 | |
OS | Doke OS 4.0(Android 13ベース) |
SoC | MediaTek Helio G99 |
RAM | 12GB(拡張機能により最大36GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | メイン:6.9インチAMOLED(2,560×1,080) サブ:1.19インチOLED(390×390) |
LTEバンド | B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20 26/28A/28B/38/40/41/66 |
SIM | nanoSIM × 2 |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0(いずれも推定) |
入力 | USB Type-C |
カメラ | イン32MP/アウト108MP + 8MP |
バッテリー | 4,000 mAh |
サイズ | 開口時:168.99 × 75.47 × 8.08 mm |
重量 | 198 g |
コメント
4月22日現在、メーカー公式サイトには製品紹介ページはなく、AliExpress内のBlackview Global Storeに製品ページができていますが、まだ製品の詳細説明が十分ではありません(後日手が加えられ、より詳しい情報が入手できると思います)。
製品を説明する資料(画像)はこれだけです。OSはAndroid 13ベースの独自UI、Doke OS 4.0でSoCはHelio G99です。…ということは5G非対応ですね。現在販売されている折りたたみ式スマホとしては最低性能かと思われます(それでもAntutuスコアは40万点程度をマークしますので、使い勝手はそんなに悪くないはずです)。
RAMは12GBで拡張機能により最大36GBとして使え、ストレージは256GBです。また、ディスプレイは折りたたみ式のメインディスプレイが6.9インチの有機ELでFHD+解像度、背面にサブディスプレイも搭載しています。ただし、このサブディスプレイはWebサイトを閲覧したり動画を観たりといった「好きなこと」ができるわけではなく、「通知ウインドウ」的なものなので、他社の上位クラスの折りたたみ式スマホのサブディスプレイとは異なります。
スペックとしては日本でも比較的安価に購入ができるZTE Libero Flipの「もうワンランク下」という感じでしょうか。ただし、RAMとストレージはLibero Flip(6GB/128GB)よりも大容量です。
筐体色はEclipse BlackとSakura Purpleの2色。この記事冒頭にリンクした山根博士の動画によれば背面はヴィーガンレザー張りで高級感があるようです(市販品は素材が異なる可能性もあります)。
あと、カメラの画素数は高めです。イン32MP/アウト108MP+8MPと、画素数だけでいえばLibero Flip(16MP/50MP+2MP)よりも上ですね。また、筐体サイズもLibero Flipよりは若干小さくて軽いです。
2.価格など
Blackview HERO 10はAliExpress内のBlackview Global Storeに製品ページがあり、5月20日からワールドプレミア(セール)が開催される予定です。残念ながら今のところセール価格はわかっていません。
記事中でZTE Libero Flipを引き合いに出しましたが、Libero Flipの実売価格(回線契約をしない場合63,000円)と比較してどうか、ということになると思います。現状円安が進んでいますので、日本円で6万円以下というのは「400ドル以下」に価格が設定される必要があり、さすがのBlackviewも400ドル以下で折りたたみ式スマホを出せるか?というのは微妙なところなんじゃないでしょうかね。
3.関連リンク
Blackview HERO 10:Blackview Global Store(AliExpress)