こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。先日中国のアウトドアスマホ「Zoji Z7」の実機レビューをして以来、このジャンルがすっかり気に入ってしまいました。個人的にはZojiのようにMT6737クラスのCPUであっても十分に実用的、と思っているのですが、そのへんのご判断は人それぞれ、アウトドア系のスマホであってもできるだけハイスペックなほうがいい、という人も多いと思います。
今回紹介する「Blackview BV8000 Pro」はアウトドア系のスマホとしてはかなり性能が高くなっていますし、デザインも相当カッコいいので、読者の関心も高いだろう、と思っています。というかですね、そもそも私が欲しいですわ、これ。
1.スペック
OS: Android 7.0
CPU: MediaTek MT6757(Helio P20)
RAM: 6GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 5.0インチ(1,920 × 1,080)ゴリラガラス 3
LTEバンド: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B17/B19/B20
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n、Bluetooth 4.0
入出力: USB Type-C、オーディオジャック、NanoSIM × 2
カメラ: イン8MP / アウト16MP
バッテリー: 4,180 mAh
サイズ: 156.2 × 79.2 × 13.2 mm / 233 g
OSはAndroid 7ですが、UIのほうが素のAndroidと少し異なっているようにも見えます(詳細はわかりません)。CPUはMT6757となっていて、BanggoodのみMT6757Vという表記になっていました(Vつきについては情報が取れませんでした)。MT6757というのはHelio P20のことだと思うのですが、メーカーサイトではHelio P25と表記されています。Blackviewが自分で公開している紹介動画を見るとMT6757CHとなっていて、Antutuスコアが66,000点でしたから、どっちにせよ2017年水準ではミッドハイくらいの性能ということになります。
RAMは6GBでストレージは64GBとなっていますが、CPU性能から見てRAMは6GBもいらんのではないか?と思うくらいで、実用上不足感はないと思います。そしてディスプレイはFHD解像度でゴリラガラス 3が使われています。
あと、通信バンドなんですけど「あれ?バンド19が使える…。」と少し新鮮な驚きがありました。ただし、この製品は技適マークがついていないと思います。また、カメラ性能も画像数だけ見れば十分満足できる水準かと思います。中華の場合、カメラがイマイチなことが多いので数字だけだとなんともいえませんけどね。
サイズはさすがにゴツいですね。厚さが13.2 mmもありますし、5インチにも関わらず重さも233 gあります。ただ、これはIP68の防水・防塵性能を実現するためにはやむを得ないと思います。実際「いかにも」な雰囲気がある筺体なんで、OKということにしましょう。
2.筺体
「いかにも」ですよね?Blackviewはこれまでもアウトドア系のスマホをいくつかリリースしており、この「BV8000 Pro」はその中のフラッグシップモデルという位置づけなので、質感なども相当高いのではないかと思います。また、上にも書きましたが、この製品はIP68等級の防水・防塵性能(工業製品としては最高レベルです)を確保しています。
展開図です。画像が不鮮明なので詳しいことはわかりませんが、厚みはかなりのものですね。また、側面には指紋センサーがついています。
カラーバリエーションです。基本的にブラックが基調色で、アクセントカラーにゴールド、シルバー、グレーを選ぶことができます。
参考までにBlackviewの紹介動画を掲載します。各種ベンチマークスコアも公開されていますし、サイズ感もよくわかりますのでぜひ観てください。
3.価格など
Blackview BV8000 Proは中国の通販サイト各社で販売中もしくはプレセール中で、6月15日現在、ドル建ての価格が最も安いのがBanggoodで249.69ドル(27,840円)、ついでGearbestが249.99ドル(28,168円)geekbuyingは259.99ドル(29,410円)となっています。このくらいの価格差だと「贔屓にしているところから買っていいでしょう」と思います。
だいたい3万円弱、という理解でいいと思いますが、この価格は先日レビューしたZoji Z7の3倍弱くらいになります。もちろんこの製品のほうが圧倒的に高性能なことは間違いないので、だから高い、ということはありません。アウトドアスマホの場合、「本当にアウトドア用として使う」人もいるでしょうし「ファッションとして普通のスマホと同じように使う」人もいるでしょう。より高いスペックを期待する人もいれば、普通に使えて防水・防塵機能があり、衝撃に強ければいい、という人もいると思います。そのへんの価値観はいいも悪いもないですね。
ただ、この製品が登場し、アウトドアスマホの選択肢が広がったというのは間違いないと思います。
4.関連リンク
Blackview BV8000 Pro:Banggood
Blackview BV8000 Pro:Gearbest
Blackview BV8000 Pro:geekbuying
コメント
GearBestで購入、先日届きました(DHLオプションつけました)。
レビュー記事もおいおい上がってくると思いますが、とりあえず気づいたことを
展開させていただきます。なお私の主観やスマホの個体バラつきもあることを念頭
においていただけると幸いです。
まず取り出した印象ですが、「分厚い、重い」です。厚さは普通のスマホに手帳型の
ケースを取り付けた感じですが、重さは「ズッシリ」です。筐体の側面以外は樹脂
(おそらくウレタン系の衝撃や摩耗に強いもの。固い靴底という感じ)で、落としても
壊れなさそうな安心感があります。また側面の金属部分にボタン類が集中しているの
ですが、振ると若干カチャカチャと鳴ります。ココは中華クオリティ。あと保護フィルム
が最初から貼られているのですが、これもホコリで浮いている部分がありました。
おまけ?でもう一枚保護フィルムがついているので、気になるのであれば貼りなおせ!
ということでしょうか。
ボタン類ですが、左側面に音量上下と(おそらく)SOSボタン、右側面に電源ボタン、
指紋センサ、カメラボタンがついています。指紋センサの感度は未検証です。
また端子としてはUSB-Cとイヤホンジャックがあるのですが、中華タフネススマホに
つきもののゴムのフタがありません。これはフタの被せ忘れ等を気にせずに済む分、
非常にありがたいのですが、逆に防水性が不安になってしまいますね・・・矛盾して
ますが。
で、この端子ですが、市販されているUSB-Cケーブルでは奥まで届かないっぽいです。
もちろん付属のケーブルなら大丈夫で、形状を比べてみると端子の金属部分が付属
ケーブルのは市販のケーブルに比べて長くなっています。他の防水スマホもそうですが、
なぜこのような設計をするのかは理解に苦しみます。また確認してませんが、恐らく
イヤホンジャックも同様かと思われます。
WiFi、GPSの感度は「普通」だと思います。私はUlefone Armorも持っているのですが、
それに比べると遥かに良いです(あれでタフネススマホが嫌いになりました)。4G通信は
SIMを入れていないので未検証です。これらの感度については、もう少し使ってみて
結論を出したいと思います。
そして最も驚いたのは、取説が「ない」ということ。特にハードの取説が一切無しでした
(ソフトというかAndroidの使い方紹介程度のものはある)。中華スマホは何台か所持
しているのですが、SIMの取り付け方どころか電源ボタンの説明すらないのは初めて
です。従って上で書いたボタンの配置も私の思い込みかもしれません。まあおそらくは
今回のブツが不良パッケージ?でハードの取説が欠品だったのであろうと思いますが。
私にとって、この端末がAndroid7の初端末になるのでUIについての評価は避けさせて
頂きますが、iPhone風?の全アプリ画面が無いタイプでした。私の持っているスマホ
でいうとAxon7みたいなUIです。インストールされているアプリはAndroid基本+Google
基本+アウトドア系アプリで明らかな中華アプリは入っていません。RAMROMとも十分
にあるのでメモリ不足になることは無さそうです。
とりあえず第一印象はなかなかの好印象でした。
あらら、改行で見にくくなってしまいました。申し訳ありません。
余計な改行コードを消して頂けるとありがたいです。
追記です。技適マークは(少なくとも私には)見つけられませんでした。
勝手にレビューw
GPSの感度は悪くないと思います。私のメインスマホであるAXON7と遜色ありません。
あと先にSOSボタンと書きましたが、正しくはPTTボタンでした。このPTTボタンを長押しするとSOS発信するようです。
こんにちは、コメントありがとうございます。しかしこれ、とにかくカッコいいですよね!この製品に限らずアウトドア系のスマホはやっぱり男性には魅力あるものとして映ります。
今更ですが、レビューの誤りを見つけました。
SimはMicroではなく、Nanoです。
こんにちは、コメントありがとうございます。ご丁寧に申告していただき、感謝しております。