Blackviewがスマートフォン「BL9000」を発売します。5G通信に対応するタフネススマホで2024年1月に発売記念セールが予定されていますので、(Blackviewではそのような表現を使っていませんが)「2024年のフラッグシップ・タフネススマホ」と言ってよさそうな製品です。
1.スペック
スペック表
Blackview BL9000 | |
OS | Doke OS 4.0 (Android 13ベース) |
SoC | MediaTek Dimensity 8020 |
RAM | 12GB(拡張機能により最大24GB) |
ストレージ | 512GB |
ディスプレイ | 6.78インチ(2,460 × 1,080)120Hz |
LTEバンド | 5G:n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/77/78/79 FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18 19/20/25/26/28A/28B/30/66 TDD: B34/38/39/40/41 |
SIM | nanoSIM x 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン50MP/アウト50MP+13MP+2MP |
バッテリー | 8,800 mAh |
サイズ | 179.5 × 82.6 × 17 mm |
重量 | 413 g |
コメント
OSはAndroid 13ベースの独自UI、Doke OS 4.0です。Doke OSについては2023年にウインタブでも多くの製品をレビューしています(例:Blackview A200 Pro)が、Blackview独自の機能が盛り込まれ、使いやすく、そして面白いものになっています。
SoCはDimensity 8020です。従来型番のDimensity 1100のリネーム版とされており、メーカーの開示によればAntutuスコアは765,583点とのこと。SNSとかYouTubeでよく見かけるスペック最重視の人には不満かもしれませんが、ウインタブとしてはタフネススマホ用のSoCとして申し分ない実力があると評価します。
RAMは12GB、拡張機能により最大24GBとして使え、ストレージも512GBと大容量です。
また、ディスプレイは6.78インチでFHD+解像度、リフレッシュレートも最大120Hzと高速です。ここまでのところ、タフネススマホとしては最高レベルのスペックと言えます。
ほぼ同時発売の4G上位モデル「BV9300 Pro」と同様、BL9000も背面にサブディスプレイを搭載しています。なんでも表示できるわけではありませんが、以前のBlackview製品よりも機能が増え、時刻表示、コンパス、電話の着信やSNS等の通知、音楽操作(再生、一時停止、曲送り)などにも対応します。また、お好みの画像を表示することもできます。
カメラはちょっと変わっている、と言いますか、インカメラが50MPと非常に高い画素数になっており、アウトカメラは50MP+13MP+2MPと、現行のスマホとしてはそれほど高い画素数ではありませんし、ナイトビジョンカメラやサーマルカメラといったタフネススマホらしい仕様でもありません。…まあ、画素数が高けりゃいいってもんじゃないですけどね。
面白いのがUSB Type-Cポートです。中華タフネススマホのUSBポートはほとんどが2.0規格ですが、BL9000は3.0規格です。そのため、データ伝送速度が大幅に向上(最大480Mbpsから最大5Gbpsに)していますし、メーカー説明によれば映像出力にも対応しているようです。
バッテリーは8,800 mAhと、Blackviewのタフネススマホ上位モデルにしては控えめですw しかし、120Wの急速充電が可能でリバースチャージにも対応しています。
2.筐体
筐体色はゴールドとブラックの2色。前面ノッチはパンチホールでガラスはゴリラガラス・ヴィクタスが使われています。タフネススマホなのでベゼル幅は太いですが、他のタフネススマホよりはいくぶん細めかな、と思います。
背面はやはりサブディスプレイが目を引くデザインです。
参考までにほぼ同時発売のBV9300 Proの画像も掲載しておきます。背面のサブディスプレイ、というのは似ていますが、「ゴツさがぜんぜん違う」と思いませんか?BV9300はバッテリー容量が15,080 mAhと非常に大きいこともあり、ゴツさも半端ありません。これと比べてしまうとBL9000はいくぶん上品に見えます。
BL9000は厚さが17 mmと、「十分に厚いw」ですが、BV9300 Proは22.8 mmありますし、これでもタフネススマホとしては割とマシなほうだと思います。また、これもBlackview製品ではおなじみですが、側面にカスタムキー(ユーザーが任意の操作を割り当てることができるボタン)がついています。
いうまでもなく、筐体の補強は万全です。もちろんIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備えています。
スピーカーは「HARMAN KARDONチューニングのステレオスピーカー」です。ウインタブでは先日「Blackview Tab 18」というタブレットのレビューをしていて、Tab 18もHARMANスピーカーだったのですが、「めちゃめちゃ音質が良かった」です。なので、BL9000のスピーカーにも期待ができます。
3.価格など
Blackview BL9000はAliExpress内のBlackview Official Storeに製品ページがあり、2024年1月17日から発売記念セールが開催されます。残念ながらこの記事執筆時点でセール価格は明らかになっていません。スペックが既存の中華タフネススマホよりも高いので少しお高めになりそうな気がしますが、メインスマホとしても向く製品だと思います(ちょっと、いやかなり重いですけど)。セール価格に注目しましょう!
4.関連リンク
Blackview BL9000:Blackview Official Store(AliExpress)