中国メーカーのBlackviewが5G対応のアウトドアスマホ「BL6000 Pro」を発売しました。この製品はINDIEGOGOでクラウドファンディングされていましたが、つい先日Banggoodでもプレオーダーがスタートしています。冒頭からちょっとディスり気味に書かせていただくと「クラウドファンディングの最終価格よりもプレオーダー価格のほうが安いって、どういうことなのよ!」と…。
1.スペック
BL6000 Pro | |
OS | Android 10 |
CPU | MediaTek Dimensity 800(MT6873) |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.36インチ(2,300 × 1,080)Gorilla Glass 3 |
LTEバンド |
LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66 5G:n1/3/5/8/20/28/38/41/77/78/79 |
SIM | Nano SIM × 2 |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン16MP/アウト48MP+0.3MP+13MP |
バッテリー | 5,280 mAh |
サイズ | 166.7 × 81.3 × 12.8 mm |
重量 | 273 g |
OSはAndroid 10です。世界的大手メーカー製品、というわけでもないので、Android 11は搭載されていません。CPUは5G対応の新鋭「Dimensity 800」です。このCPUはAntutu Ver.8のスコアが32万点ほどなので、ミッドハイクラスの性能と言えます。ちなみにこの製品によく似たコンセプトのOUKITEL WP10、Ulefone Armor 10と同じCPUですね。
RAMは8GB、ストレージは256GBとかなりの余裕があります。またディスプレイは6.36インチのFHD+解像度で前面ガラスはゴリラガラス3、パンチホール型カメラとなっています。ただし、後述しますがアウトドアスマホなので、「ベゼルレス」という感じのデザインではありません。
4G/5Gの対応バンドですが、日本も含め「グローバル対応」です。ただし、5Gのミリ波には対応していませんし、日本の技適が取得されているかも不明です。
最新のアウトドアスマホのハイエンドモデルはカメラ性能も非常に高くなっています。Blackview BL6000 Proもアウト側は48MPカメラを搭載していますし、センサーもソニー製です。
バッテリー容量、サイズに関しては、「ああ、アウトドアスマホね…」という感じではあるのですが、「その割には薄型でちょっとだけ軽い」というのもあります。OUKITEL WP10、Ulefone Armor 10と比較してみましょう。
Blackview:166.7 × 81.3 × 12.8 mm / 273 g
OUKITEL:178 × 83.4 × 17.6mm / 380 g
Ulefone:176.5 × 82.8 × 14.55 mm / 328 g
OUKITELとUlefoneはディスプレイが6.67インチ、Blackviewは6.36インチなので、当たり前といえば当たり前ですが、この製品のコンパクトさがよくわかります(書いてて少しむなしい…)。
2.筐体
スペックのところでご説明したとおり、前面はパンチホール型カメラになっていますが、アウトドアスマホということでベゼルはそこそこ太くなっています。また、背面はアウトドアスマホとしては異例な感じで、まったくゴツさを感じさせません。結構な重さの製品ですが、街中で使っても違和感ないかも。
側面画像です。左側面にある黄色っぽいボタンはアウトドアスマホによく見られる「カスタマイズキー」です。水中カメラの起動や録音、ライト点灯などの機能を割り当てることができます。また、「ゲームモードの起動」という説明もありましたので、この製品はアウトドアスマホながらゲームモードを搭載しているようです。
右側面には音量ボタンと電源ボタン。電源ボタンは指紋センサーも兼ねています。また、イヤホンジャックはなく、SIMスロットは底面にありますね。それと、この製品はmicroSDカードには対応していません。
防水・防塵性能は当然IP68/IP69Kです。また、Blackviewはいつも「歩道橋の上から放り投げる」とか「自動車に踏ませる」みたいな動画を作っていますので、堅牢性についても全く心配いらないと思います。
3.価格など
Blackview BL6000 Pro 5Gは中国の通販サイト「Banggood」でプレオーダー中で、12月29日現在の価格は399.99ドル(42,182円)です。冒頭に記載の通り、この価格はクラウドファンディングの最終価格(イヤホン付きで499.99ドル)よりも安いです。
一般に「ハイエンドスマホ」と言うと、Snapdragon 855とか865を搭載する製品を指すことが多いと思います。この製品はSnapdragon 865よりもスペックの低いCPUを搭載していますが、中華アウトドアスマホとしてはハイエンドモデルですね。ほぼ同時にOUKITEL WP10とUlefone Armor 10が発売されていますので、アウトドアスマホファンは比較検討のしがいがあると思います。
この製品に関しては、やや小ぶりなサイズ感と、アウトドアスマホにしてはゴツくないデザインがOUKITELやUlefoneに対するアドバンテージかと思います。
4.関連リンク
Blackview BL6000 Pro 5G:Banggood