
Blackviewがタブレット「MEGA 12」を発表しました。モバイル5G通信に対応するSoC、Dimensity 7200を搭載する12インチのタブレットで、様々な新機能を備え、キーボードやマウスまで付属する、非常に魅力的な製品です。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | DokeOS_P5.0(Android 16) |
| SoC | MediaTek Dimensity 7200 |
| RAM | 12GB/16GB(拡張機能により最大24/32GB) |
| ストレージ | 256GB/512GB |
| ディスプレイ | 12.2インチ(2,400 × 1,600)120 Hz |
| Widevine | L1 |
| バンド | 5G:n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/77/78 4G FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18 B20/19/28A/28B/25/26/30/66 4G TDD:B40/41/38/34/39 |
| 無線通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
| ポート類 | USB Type-C 、microSDカードリーダー |
| カメラ | 前面:13MP/背面:50MP |
| バッテリー | 10,000mAh (55W 急速充電) |
| サイズ | 280.2×194.2×8.2 mm |
| 重量 | 690 g |
2. OS

OSはAndroid 16ベースの独自UI「DokeOS_P 5.0」です。DokeOS (スマホ用)とDokeOS_P (タブレット用)搭載機についてはウインタブでも過去に何度もレビューをしていて、PCモードをはじめとする様々な独自機能を紹介しています (参考記事)。MEGA 12が搭載するのはバージョン5.0で、このバージョンについてはウインタブでも試したことがありません。ベースOSがAndroid 16になったのもうれしいですし、PCモードがバージョン2.0から3.0に上がるなど、ブラッシュアップされた新機能にも注目したいところ。
3. SoC/RAM/ストレージ
SoCはDimensity 7200です。Antutu Ver.10のスコアが約72万点 (出所:Nanoreview)をマークする、タブレット用としては高性能な型番で、モバイル5G通信にも対応します。
RAMとストレージは「12GB (拡張機能により最大24GB)/256GB」と「16GB (拡張機能により最大32GB)/512GB」の2種類から選べます。個人的にRAM拡張機能による恩恵にはあまり…というか全く期待していませんが、物理RAMが12GB/16GBというのはうれしいですね。
4. ディスプレイ

ディスプレイは12.2インチで解像度は2,400×1,600と高く、アスペクト比は3:2とやや正方形に近い形状です (Microsoft Surfaceシリーズと同じアスペクト比)。リフレッシュレートは120Hzと高速で、WidevineもL1なのでNetflixやAmazonプライムビデオなどの動画サブスクリプションサービスでHD以上の画質で視聴できます。

MEGA 12にはペンも付属します。これ、新設計のペンなのでウインタブとしては「いい・悪い」といったコメントはできません (従来のペンは非常に低品質でしたけどね)。
5. 筐体/カメラ/スピーカー/バッテリー

筐体色はスペースグレーとフラッシュゴールドの2色。画像だけだと判然としませんが、フラッシュゴールドはレザー調の表面加工が施されているようです。

厚さは8.2 mm、重量は690 gと、12インチ級の中国タブレットとしては比較的軽量な部類です。

Blackviewと言えば「タフネスガジェット」です。MEGA 12は見た感じタフネスタブレットではありませんが、IP68/IP69Kの防水・防塵性能を備えています。ただし、MIL規格については触れられていませんでした。
ウインタブの経験上、「筐体にしっかり感がある」というのは使用感を大きく左右すると思っています。Blackview製品は華奢な筐体のものはなく、手に取った感じは価格以上の質感になっていることが多いです。

カメラは前面13MP、背面50MPです。タブレット製品としては高い画素数ですが、12インチサイズのタブレットに50MPの背面カメラは必要かな?とちょっと疑問。

MEGA 12は4スピーカーを搭載しています。高精細でWidevine L1のディスプレイとあわせ、素晴らしい動画視聴体験ができそうですね。

バッテリーは10,000 mAhと大きめの容量で55Wの急速充電にも対応します。またリバースチャージ (5W、MEGA 12をモバイルバッテリー代わりにして他のデバイスを充電できる機能)も可能です。
6. 同梱物

メーカーサイトにあった「パッケージの中身」です。MEGA 12には液晶保護フィルム (たぶんガラスフィルムです)、55WのACアダプター、そして「キーボード、マウス、ペン」が付属します。「MEGA 12はセットモデルである」と言ってもいいでしょう。
これらの付属品により、Doke OS_Pの目玉機能であるPCモード3.0も便利に使えそうです。
7. 価格など
Blackview MEGA 12はAliExpress内のBlackview Global Storeに製品ページがあり、「1月中旬から下旬にリリース予定」となっています。記事執筆時点で価格は不明です。
Blackviewタブレットの中では過去最高性能・最高品質と言っていいと思います (タフネスタブレットは除く)。価格にも期待したいところですが、200ドル台(3万円前後)というのは難しいでしょうね。
8. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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