こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ASUSが8月17日に台湾で発表した「ZenFone 4シリーズ」のうち、「Max / Max Pro」を紹介します。ZenFone 4シリーズについては、これまでに紹介記事を2度、4機種をすでに紹介済みですので、よろしければこちらもあわせてご覧ください。
ASUS ZenFone 4 シリーズ - あのZenFoneにニューモデル、ワイドバリエーションでカメラにも期待大よ!
ASUS ZenFone 4 Selfie/ZenFone 4 Selfie Pro - 5.5インチイン側にデュアルカメラ搭載!これが一番受けるかも
これまでに見てきた4機種について、ざっくり言うと
ZenFone 4 / 4 Pro:シリーズ中で最も高性能で、全体的にバランスが取れている
Selfie / Selfie Pro:CPU性能は抑えられているが、「インカメラ命!」でなんとイン側にデュアルカメラ
という感じです。ただ、ZenFone 4シリーズは全機種とも「カメラ」に並々ならぬこだわりを見せており、イン側かアウト側かは別として、今回紹介する「Max / Max Pro」を含め、全てデュアルレンズカメラを搭載しています。また、同じZenFone 4という名称ながら、これまでに紹介した4機種はすべて筐体サイズが異なっており、使い回しの型番違い、というのがありません。さらにCPUの型番も4機種すべて異なるという念の入れよう…。なので、「ZenFone 4を買おう!」と思い立ったら、今回紹介する2機種も含め、6機種から比較検討することになります。まさにうれしい悲鳴…。
なお、「ZenFone 4 Max / Max Pro」は8月19日現在日本国内での正式発表はなく、この記事はASUSのグローバルサイトを引用元としています。そのため、この製品が日本で発売される際にはこの記事の内容と異なるスペック、筐体となる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
1.スペック
OS: ZenUI 4.0(Android 7.1)
CPU: Qualcomm Snapdragon 425 / 430
RAM: 2GB / 3GB / 4GB(Max Proは4GBの設定なし)
ストレージ:
Max: 16GB / 32GB / 64GB
Max Pro: 32GB
ディスプレイ: 5.5インチIPS(1,280 × 720)
SIM: nanoSIM × 2
通信: LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/26/28
ネットワーク: 802.11 b/g/n、Bluetooth4.1
入出力: microUSB、オーディオジャック
カメラ:
Max: イン8MP / アウト13MP + 5MP
Max Pro: イン16MP / アウト16MP + 5MP
バッテリー: 5,000 mAh
サイズ: 154 x 76.9 x 8.9 mm / 181 g
これまで紹介してきた「ZenFone 4 / 4 Pro」「ZenFone 4 Selfie / Selfie Pro」のように「Pro」がつくかつかないかによって大きくスペックが異なる、ということはありません。OSはAndroid 7.1ベースのZenUI 4.0で、これはZenFone 4シリーズすべて共通となります。CPUはSnapdragon 425もしくは430となっており、2017年水準ではエントリー~ミドルスペックくらい(Antutuで4万点くらいのスコア)です。Snapdragonはローエンドに200番台のものが存在していましたが、最新のラインナップでは400番台が最下位モデルとなっています。日本や中国で販売されているエントリークラスのCPUは現在だとMediaTekのMT6737などが主流になっています。
RAMとストレージですが、ちょっとおもしろい逆転現象が起きています。格としては「Pro」のほうが上位になると思うのですが、Proはどちらかと言うと構成の選択幅が小さく、ProがつかないMaxのほうはワイドバリエーションとなるんでしょう、RAM4GB/ストレージ64GBという、Proにはない構成が選べるようになっています。ただし、これはグローバルサイトのスペック表のため、日本モデルでは「それっぽい」棲み分けになるのではないか、と思われます。
ディスプレイは5.5インチのIPS液晶ですが、解像度はHDにとどまります。また、Wi-Fiもa/ac規格には非対応です。ここまで見てみると、「Max / Max Pro」はZenFone 4シリーズの中ではエントリークラスの位置づけである、と考えられますね。また、他社製品との比較でも、そんなに優位点は感じられません。
しかし、カメラは立派に「ZenFone 4」です。アウト側がデュアルレンズになっている上、解像度はエントリークラスとは言えないくらいに高性能です。特にProのほうはイン側でも16MP、アウト側は16MP + 5MPのデュアルレンズカメラですから、他社製品であればハイスペックモデルと言える水準だと思います。
そしてバッテリーです。なぜこの製品が「Max」というのかはバッテリー容量を見ればわかりますね。ASUSによればLTE待受け46日間、Wi-FiによるWebブラウジング26時間ということなので、終日充電不要となりそうです。あんまりWebを見ない人なら数日間は行けるかもしれませんね。
筐体サイズはバッテリーが大きいこともあり、ZenFone 4シリーズとしては厚みが最も大きくなります。他のZenFone 4シリーズは厚さ8 mmを越えるものはありませんでしたが、Max / Max Proは8.9 mmありますし、重量も181 gと最も重いです。なお、この2機種のサイズは全く同じなので、おそらく同一筐体が使われていると思われます。
あと、この2機種、「モバイルバッテリー」になります。つまり、他のスマホなどのデバイスの充電にも使えるということです。あんまり酷使するとこの製品がバッテリー切れになってしまうかもしれませんが、5,000mAhありますので、他のスマホを半日もつ程度に復活させるくらいには使えそうですね。これ持ってると友達に重宝されそう…。
2.筐体
グローバルサイトにあった製品画像はMax / Max Proとも全く同じものでした。なので一緒に説明します。筐体は他のZenFone 4 シリーズよりも若干重く、厚いわけですが、こうしてみるとあまり違いがわかりません。筐体素材は「メタル」です。
筐体色は「ディープシーブラック」のほか、「サンライトゴールド」「ローズピンク」の全3色展開となります。
他のZenFone 4シリーズとは異なり、2.5D曲面とかゴリラガラスという表記はありませんでした。しかし、やや厚みがあるとは言っても一般的なスマホとしてみれば決して分厚いわけでもなく、デザインには高級感もあります。
また、前面のホームボタンは指紋センサーになっています。
3.価格など
ASUS ZenFone 4 Max / Max Proは現状価格情報がなく、また日本での発売もアナウンスされていません。しかし、グローバルサイトのスペック表を確認すると、通信バンドのところで「JP」の文字がありましたので、日本発売は確実だと思います。問題なのは価格情報がないので、価格イメージが全然わからないことです。ただ、ロシアではZenFone 4 Maxが約2.6万円で販売されている、という情報がいくつかのサイトに掲載されていました。
CPU、RAM、ディスプレイ解像度なんかを見ると、「たいして高いスペックでもない」わけですが、カメラ性能はハイスペック機並みですし、バッテリーも大型です。また筐体もメタル素材で見た目高級感もあります。となると「いくらなら買いたくなるか」というのが難しいですよね?
カメラ性能とバッテリー性能に特化したエントリー~ミドルスペック機という評価になり、人によってニーズのあり・なしも判断しやすい製品だと思います。あとはいくらで買えるのか…。
コメント
1600万画素ではなく1300万画素です。他のサイトでも非常にミスが多い箇所です。