FCNT(旧・富士通コネクテッドテクノロジーズ)から新型スマートフォン「arrows We」が発表されました。ドコモ・au・ソフトバンク向けに投入されるモデルで、auに関しては「arrows」ブランドのスマートフォンが投入されるのは8年ぶりのことになります。 今回投入されたモデルはarrows Beシリーズの後継に近いモデルになっており、5G対応スマートフォンとしては購入しやすい価格帯を実現しています。
1.arrows We スペック
スペック表
arrows We | |
OS | Android 11 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 480 5G |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 5.7インチ(1,520x 720) |
LTEバンド | 投入キャリアによって異なる |
SIM | nanoSIM |
ネットワーク | IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | イン5MP/アウト13.1MP + 1.9MP |
バッテリー | 4,000 mAh |
サイズ | 147 x 71 x 9.4 mm |
重量 | 172 g |
コメント
OSはAndroid 11です。UIは素のAndroid OSに準じたものになっていますが、ガラケーからの乗り換えでも違和感なく乗り換えられるよう、大きなアイコンと最大3つまで登録できる短縮ダイヤルをホーム画面に配置した「シンプルホーム」に切り替えることが可能です。 CPUにはSnapdragon 480 5Gを搭載します。Snapdragon 400番台は主にエントリー向けの製品ですが、ずいぶんと性能がアップしていて、Antutu Benchmark v9で総合スコア29万点を計測するなど、2018年頃のハイエンドCPUであるSnapdragon 845に近い性能となっています。GPU性能はSnapdragon 800番台や700番台と比較すると低めですが、「ウマ娘」や「Asphalt 9」などほとんどのタイトルは十分プレイできる性能を備えています。 RAMは4GB、内蔵ストレージは64GBという構成で、MicroSDカードによるストレージ拡張に対応します。 ディスプレイは5.7インチサイズで、解像度はHD+(1,520 x 720)です。エントリーモデルということで解像度は控えめで、FHD以上の解像度に見慣れてしまうと若干物足りなさは感じられるかもしれませんが、極端にドットが目立つということもなく普段使いで気になることはないでしょう。 カメラはイン5MP、アウト13.1MP + 1.9MPという構成です。アウトカメラの画素数も控えめですが、近年のarrowsシリーズに搭載されている「Adobe Photoshop Expressモード」の自動補正機能が利用可能です。 ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/acとBluetooth 5.1に対応します。ドコモ、au、ソフトバンクともにSIMロックフリーモデルとして投入されますが、対応バンドに関してはキャリアごとに最適化されており、例えばソフトバンク版でドコモ回線を使用する場合LTEバンド19、26は非対応となっていますので、この点は注意が必要です(なおこの記事を執筆している時点で対応バンドを発表しているのはソフトバンク版のみとなります)。 バッテリー容量は4,000 mAhです。IPX5/8準拠の防水・防塵性能を備えるほか、日本独自機能としてFelica(おサイフケータイ)もサポートしています。 arrowsならではともいえるタフネス性能も健在で、MIL規格に準拠し、FCNT独自の落下試験をクリアしています。また筐体は水洗いのほか、アルコールで除菌したりハンドソープで洗うことも可能です。
2.arrows We筐体
前面です。ティアドロップ型のノッチを採用しており、現在販売されているスマートフォンとしては標準的なデザインですが、エントリーモデルということもあってベゼルは太めです。
背面には指紋認証センサーが採用されています。素材はおそらくarrows Beシリーズと同じくポリカーボネート素材が採用されているかと思われますが、前述の通りタフネス性能にも力を入れているので強度はそれなりにありそうです。筐体色は投入キャリアによって異なり、ドコモ版が「ネイビー」「ホワイト」「パープル」「レッド(オンライン限定色)」、au版が「ブラック」、「ローズゴールド」、「ホワイト」、ソフトバンク版が「ブラック」「ターコイズ」「ホワイト」となります。
3.arrows We 価格など
arrows Weは12月上旬よりドコモ、au、ソフトバンクより投入予定となっており、現時点では価格はまだ発表されていませんが、「購入しやすい5Gエントリーモデル」という立ち位置の端末となっているため、おそらく2万円台で購入できそうです。 基本的にはガラケーからの移行ユーザーをターゲットにしたエントリーモデルで、シンプルモードやフィッシング詐欺を防止する機能、お子様に渡しても安心して使える「ジュニアモード」など、使うユーザーを選ばない製品に仕上がっています。ガジェクラ的には刺さりづらい端末かな・・・とは思いますが、搭載されているSnapdragon 480 5Gもかつての400番台とは別物で十分快適に使える性能を備えているので、初めて5Gスマホデビューする人にもお勧めしやすいですね。
4.関連リンク
arrows We スペシャルサイト:FCNT
arrows We 対応周波数一覧:ソフトバンク