NTTドコモがスマートフォン「arrows N F-51C」の価格を発表しました。端末としてはミッドレンジクラスですが、筐体に再生プラスチックなどのリサイクル素材を利用するなど、環境に配慮した製品です。
1.arrows N F-51C スペック
スペック表
arrows N F-51C | |
OS | Android 12 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 695 5G |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 6.24インチ有機EL(2,400 x 1,080)120Hz |
LTEバンド |
5G:n28/n78/n79 LTE:B1/3/5/12/19/21/39/42 |
SIM | nanoSIM + eSIM |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン12.4MP/アウト50.3MP + 8.1MP |
バッテリー | 4,600 mAh |
サイズ | 155 × 72 × 8.6 mm |
重量 | 約170g台 |
コメント
OSはAndroid 12です。arrowsシリーズでは最大2回までOSアップデートが提供されてきましたが、arrows N F-51Cでは最大3回まで提供され、Android 15まで更新できる予定です。また脆弱性の修正を含むセキュリティアップデートも4年間提供されるため、長い期間安心して使用することができます。メーカーやキャリアによるカスタマイズが行われている関係でPixelシリーズのように最速で提供・・・は厳しいかと思われますが、より長く最新のOSやセキュリティアップデートを受け取れるのは安心感があります。
面白いところではエコ関連の機能が充実しており、省エネ効果やオフピーク時間に充電した電力などを一目で確認できるようになっています。
CPUはSnapdragon 695です。昨年発表されたAQUOS wish 2やRedmi Note 11 Pro 5Gといったミッドレンジスマートフォンに搭載されている型番で、AnTuTu Benchmark v9での総合スコアは約38万点となっているので普段使いでストレスを感じることはありません。RAMは8GB、内蔵ストレージは128GBで、MicroSDカードによるストレージ拡張をサポートします。
ディスプレイは6.42インチサイズで、解像度はFHD+(2,400 × 1,080)です。高品質なSamsung製OLED(有機EL)を採用しており、ブルーライト機能を備えるほか、リフレッシュレートは120Hz表示に対応しています。
カメラはイン12.4MP、アウト50.3P(広角) + 8.1MP(超広角)です。デュアルレンズ構成ですが近年のarrowsスマートフォンにはおなじみの「Photoshop Exprsss」モードが用意されており、シャッターを押すだけで簡単にプロ並みの写真を撮影できます。
arrows N F-51Cでは新たにeSIMをサポートしていますが、残念ながらバンド周りはドコモでの利用を前提にしたものになっているため、SIMロックは解除された状態で販売されるものの他キャリアでの運用にはあまり適していません。
バッテリー容量は4,300 mAhです。Qnovo社のバッテリー長寿命化技術が組み込まれており、長い期間使用してもバッテリーの劣化を抑えられる設計になっています。
2.arrows N F-51C 筐体
前面はパンチホールノッチデザインです。ディスプレイは左右が湾曲していないフラット形状で、ベゼルも比較的狭めです。
背面は光沢を抑えたマット加工が施されており、全体的に落ち着いた印象です。arrows N F-51Cでは筐体に再生プラスチック、再生アルミニウムを用いており、環境に配慮した設計となっています。MIL-STD-810G準拠のタフネス性能も備えているので万が一の時も安心できそうですね。筐体色は「フォグホワイト」「フォレストブラック」「ブラッシュネイビー(ドコモオンラインショップ限定)」が用意されます。
3.arrows N F-51C 価格など
arrows N F-51Cは2023年2月に販売開始となる予定で、ドコモオンラインショップでの一括販売価格は98,780円(税込)です。2年後に端末を返却することで端末代金を割り引く「いつでもカエドキプログラム」を利用した場合、実質負担額は49,940円(税込)となります。
SNSなどでもすでにいろいろと言われていますが、パッケージから筐体に至るまで環境に配慮した素材を採用している点や、OSアップデート、セキュリティアップデートの長さなどコンセプトは悪くないものの、現在発表されている一括販売価格の高さが気になってしまいます。
ただし、実際には各種割引なども入るため、この価格よりも安く購入できると思われます。どうしても搭載CPUばかりが目にいってしまいがちですが、サステナビリティに配慮した設計という意味では注目すべき端末だと思います。
4.関連リンク
arrows N F-51C:FCNT株式会社