こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。この記事、どうしようかなあと思ったんです。WindowsじゃなくてAndroidだし、タブレットと言っても外に持ち運ぶようなものでもないし…。でも、面白いです。シャープのテレビ機能付きホームタブレット「AQUOS ファミレド HC-16TT1」という製品です。ウインタブをご覧の皆様にも有益な情報になると信じております。「AQUOS」というブランド名はテレビとかAndroidスマホ、タブレットに使われていますが、WindowsタブレットやPCだと「Mebius(メビウス)」になるんですよね。なので、本来ウインタブとしては「Mebius」の製品紹介ができると一番幸せなんですが、もうずっと話も聞きませんね、新型Mebius…。
1.スペック
スペック表からして、通常のタブレットとは記載の仕方が全然違います。この製品は「タブレット」であると同時に「テレビ」です。Androidタブレットとして見た場合、OSはAndroid 4.4.4、RAMは1GB、ストレージが8GBと、決してハイスペックではないですね。CPUは中国のRocketchip社製のRK3188で、グラフィック系に強い高性能CPUと言われています。
サイズの方はさすがにでかいですし、重量も1.9kgあります。でもテレビとしてみた場合はそんなに悪くないのかも。
また、この製品はタブレット本体とチューナーBOXの2つのパーツから構成されます。チューナーBOXは「地デジ 011〜528ch、BSデジタル 001〜999ch、110度CSデジタル 000〜999ch」を受信することができます。両者は無線接続なので、タブレット部分を家の中のあちこちに持ち運んでもテレビの視聴は可能になります。また、専用アプリが用意されているので、テレビを「一つのアプリ」として位置づけ、他のアプリと同時に使うこともできます。
2.使い方
上の模式図がこの製品の基本的な使い方になります。だれしも予想がついたと思いますが、自宅の無線LANルーターとチューナーBOXによって、タブレットでテレビが視聴でき、Androidタブレットとしてインターネット接続やAndroidアプリが使えます。
面白いのはここです。テレビとして使うだけならインターネット接続は必要ありません。こういうのを見るとこの製品の特長というか、狙いがわかりますね。「テレビのついたAndroidタブレット」というのが建前ですが、実際は「Androidでネットに繋いだりアプリが使えるテレビ」というのが本音だと思います。
うーん、楽しそうですね。やっぱりインターネットがどんなに普及しても、テレビっていうのはなくなりませんね。私、NHKの朝ドラかかさずに見てますしね。
防水設計なのでお風呂でも使えます。汚れたら水洗いも可能とのこと。
もちろん、「インターネット端末たるAndroid」との機能融合も考慮されています。専用アプリの利用によって、テレビと他のアプリの併用も可能ですし、この製品を利用する「部屋」ごとにホーム画面を設定可能です。例えばキッチンなら料理系のアプリが表示されるとか。
3.こういうの、いいね
「シャープ AQUOS ファミレド HC-16TT1」は11月15日発売で、予想実売価格は9万円前後、となっています。
ウインタブではWindowsタブレットをメインに紹介しているので、頭の中にはどうしてもビジネス利用的な発想があります。実際、製品版のOfficeが使えるのはWindowsタブレットだけだし、フォトショもイラレも同じですね。使いやすいかどうかは別にして。
一方、テレビとタブレットを融合することによって、そういうこだわりから解き放たれて、純粋に両者の機能を追求している、というのがこの製品のいいところだし、欲しいと思わせるところでもあります。外付けのTVチューナーを使うことによってWindowsタブレットでもテレビを視聴できますけど、そういう外付けアクセサリーはウインタブでも紹介したことがないし、持ってる人も少ないんじゃないかな、と思います。
でも、WindowsタブレットがAndroidやiOSに負けないシェアを獲得するためには、こういう使い方をする人を取り込んでいく必要がありますね。
4.関連リンク
AQUOS ファミレド HC-16TTI:シャープ公式サイト 製品情報ページ