Amazonの10.1インチタブレット「Fire HD 10」がリニューアルされました。Fireタブレットは汎用のAndroidタブレットというよりは、Amazonの提供するサービスを最大限楽しむことに主眼を置いた製品と言えます。私はAmazonのプライム会員ではありますが、ショッピング以外ではAmazonのサービスを活用しているほうではありません。また、読者の中にもFireタブレットを愛用されている人が少なくないと思いますので、あまり適切なご説明ができないかと思いますが、主にハードウェアスペックや筐体について公開されている情報をもとにご紹介します。
目次
1.Amazon Fire HD 10 スペック
スペック表
Fire HD 10シリーズ(2021) | |
OS | Fire OS(Androidベース) |
CPU | 2.0GHz オクタコアプロセッサ |
RAM | 3GB/4GB |
ストレージ | 32GB/64GB |
ディスプレイ | 10.1インチ(1,920 x 1,200)タッチ |
LTEバンド | — |
SIM形式 | — |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth(推定) |
入出力 | USB Type-C、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | イン:2MP/アウト:5MP |
バッテリー | 最大12時間 |
サイズ | 247 x 166 x 9.2 mm |
重量 | 468 g |
バリエーションモデル
・Fire HD 10
・Fire HD 10 キッズモデル
・Fire HD 10 Plus
コメント
新しいFire HD 10は3つのバリエーションモデルがあります。しかし、ハードウェア的にはFire HD 10とFire HD 10キッズモデルはほぼ同じ、Fire HD 10 Plusのみ少しスペックが異なります。
OSはAndroidベースのFire OSですが、バージョンが何なのかは開示されていません。Fire OSは日頃Androidスマホやタブレットを愛用している人にはかなり戸惑う仕様です。まず、Google Playを始めとするGoogle関連サービスはありません。端的に言うと、YouTubeはブラウザー経由での視聴となりますし、Googleドキュメントのアプリもありません。というかブラウザーもChromeじゃありません。
アプリはAmazonアプリストアからの導入となりますが、さすがにGoogle Playほど充実はしていません。Fire OSのメリットとデメリットについてはこちらの記事をご参照ください。
Fire OSとAndroid OSを比べてみよう。用途によってはFireタブレットで十分かも:GIZMODO
CPUの型番は開示されていませんが、従来モデルはMediaTek MT8183を搭載し、Antutu(Ver.8)スコアが14万点ほどだったので、「それよりはいいかも」と思います。ただ、ハイスペッククラスのものではないでしょうね。RAMはFire HD 10 Plusのみ4GB、他は3GBです。従来モデルはRAM2GBでしたから、ここは改善されていますね。ストレージはキッズモデルが32GBのみ、それ以外は32GBと64GBを選べます。かなり(動画視聴などの)コンテンツ消費型の利用に特化した構成と言えそうです。
ディスプレイは10.1インチのWUXGA(1,920 × 1,200)と、一般的なAndroidタブレットと同じ仕様です。
サイズは従来モデルよりも小さくなりました。
ニューモデル:247 x 166 x 9.2 mm / 468 g
従来モデル:262 × 159 x 9.8 mm / 504 g
こうしてみると結構な差がありますね。特に重量が500 gを切っているので、使い勝手が向上しているものと思われます。
2.Amazon Fire HD 10 筐体
アプリのアイコンにGoogle関連のものが見当たらないですが、見た目は一般的なAndroidタブレットとは大きくは違いません。
キッズモデルも基本的には同じ筐体ですが、このようにポップなデザインで見るからに頑丈そうなカバーがついています。
キッズモデルのカバーは持ち手にもなるスタンド付き。筐体の保護機能も高そうですし、大人があえてキッズモデルを選ぶという手もあるかも。
Fire HD 10とHD 10 ProにはBluetoothキーボード付きカバーも用意されました(単品で税込み5,980円)。メールやSNS、また仕事でちょっとした文章を作るのに便利そうです。
Fire HD 10 Plusの「Plusたるゆえん」は、上にご説明したとおりRAMが4GBになるのと、ワイヤレス充電に対応する、という点です。この画像は「ワイヤレス充電スタンド」という、カバー一体型の充電スタンドで、HD 10 Plus本体とセット購入ができます(セットの差額は税込み4,000円)。
従来からあるカバーも健在です。こちらは単品で税込み4,780円。
筐体色はFire HD 10が「デニム、オリーブ、ブラック」の3色を選べ、HD 10 Plusが「スレート(ブラックのような濃いグレー)」のみ、キッズモデルはカバー色が「スカイブルー、アクアマリン、ラベンダー」の3色があります。
ポート構成です。画像は掲載していませんが、Fire HDとFire HD 10 Plusのポート構成は全く同じです。カバーがあるせいでキッズモデルだけ著しく見た目が違っていますが、配置は全て同じですね。
3.Amazon Fire HD 10 価格など
Amazon Fire HD 10は5月26日の発売予定で、すでにAmazonにて予約販売がスタートしています。税込み価格は下記の通り。
Fire HD 10:15,980円(32GB)/19,980円(64GB)
Fire HD 10 Plus:22,980円(32GB)/26,980円(64GB)
Fire HD 10 キッズ:19,980円(32GB)
なお、キッズモデルは単にカバーが付いているだけではなく「数千点のキッズコンテンツが1年間使い放題」「2年間の限定保証」という特典も付属します。また、UIもキッズ向けにカスタマイズされています(プロフィールを切り替えれば通常のUIにして使うこともできます)。
また、Fire HD 10にはキーボード付きカバーとMicrosoft 365 Personal 1年版が付属するエッセンシャルセットと言うものがあり、こちらは32GB版が24,980円、64GB版が28,980円です。いろいろオプションを付けると高くなりますが、Fire HD 10の本体価格は他のAndroidタブレットと比較して割安と感じられます。また、Amazonの大きなセール(プライムデーなど)では数千円の割引が受けられると思われますので、買うなら大きなセールのタイミングかな、と思います。
記事中に不十分ながらFire OSについてご説明させていただきましたがAmazonサービスの利用度が高いほど便利に使え、一方で「Amazonプライムビデオは見ない、Kindleの本も読まない、Alexaって何?」という人には向かない製品でしょうね。
コメント
今までと同じく非公式でgoogleplayが使えるか調べて下さい