AGM Glory G1S － サーマルカメラ搭載の「ガチな」5Gタフネススマホがちょっと薄く、軽くなりました！

AGMがタフネススマホのニューモデル「Glory G1S」を発売しました。AGM Gloryについては以前ウインタブで「Glory PRO」の実機レビューを2回にわたって掲載しています（レビュー第1回、第2回）。Glory PROはお値段がハイスペック機並み、しかし搭載CPUはSnapdragon 480 5Gと、私達には少々ちぐはぐなシステム構成に感じられたものの、とにかく「ガチなタフネススマホ」です。コストをかけている部分が普通のハイスペック機とはぜんぜん違いますが、「高いだけのことはある」品質の製品です。

ニューモデルのGlory G1SはGlory PROとシステム構成はあまり変わらず、しかしサイズが小さくなって、取り回しもいくぶん楽になっています。

1.Glory G1S スペック

スペック表

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OSはAndroid 11で、Android 12にはなりませんでした。CPUはSnapdragon 480 5Gで、「480」というのを見るとエントリークラスっぽく感じられてしまいますが、同じCPUを搭載するGlory PROの実機レビューではAntutu Ver.9のスコア34万点をマークしていますので、ミッドレンジクラスの性能があります。というか、この製品は「ゲーマーさん、いらっしゃい！」という芸風ではありませんし、タフネススマホとしての実用性、ということであれば十分すぎる性能だといえます。

RAMは8GB、ストレージは128GBです。Glory PROと同じOS/CPU/RAM容量ですが、ストレージ容量のみGlory PROの256GBから半減しています。また、ディスプレイサイズ、解像度ともGlory PROと同じです。

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カメラの仕様もGlory PROと全く同じです（ただし、カメラ周りのデザインは異なります）。この製品のセールスポイントはこれ…

サーマルカメラです。AGMの説明によれば「他社製品だと解像度は160×120ピクセル、動画撮影時のフレームレートは9Hzであるところ、G1Sのサーマルカメラは解像度256×192ピクセル、フレームレートは25Hz」とのことです。

サイズをGlory PROと比較してみましょう。

G1S：172.8 x 82.8 x 14.8-18.4 mm / 315 g
Glory PRO：174.8 x 84.2 x 17.5-23 mm / 360 g

タテ・ヨコサイズはG1Sのほうが「気持ち小さい」くらいですが、薄く、軽くなりました。

参考：Glory PROのサイズ感

参考までにGlory PRO（画像右端）とGoogle Pixel 5（中央）、iPhone SE（第2世代、画像左端）のサイズを比較したものを掲載しておきます。Glory PROは「サイズ比較するスマホが全部iPhone SEに見えてしまう」ようなゴツさでしたが、G1Sもそれと大差ない大きさです。ただし、Glory PROよりも薄くて軽いので、体感的なゴツさは軽減されているでしょう。

2.Glory G1S 筐体

ディスプレイは水滴型ノッチを採用していて、Glory PROとあまり変わりません。一方で背面はかなり個性的なデザインになりました。

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各部名称です。左側面にはカスタムキー（ユーザーが任意の操作を割り当てることのできるボタン）があります。デザインは個性的ですが、サーマルカメラを除けばボタン配置やポート構成はオーソドックスと言え、必要なものが揃っている感じですね。

なお、筐体はもちろんIP68/IP69Kの防塵・防水性能と、MIL規格（MIL STD-810H）の堅牢性を備えています。また、スピーカーは2W出力で、3.5WのGlory PROよりは少しマイルドなものになっています（Glory PROは110dbの大音量が出せました）。

それと、この製品、上側面に「レーザーポインター」がついています。アウトドアシーンで便利なのかはわかりませんが、なにか有効な使い道があるのかもしれないですね。

ちなみにこちらがGlory PROの上側面です。Glory PROのほうは懐中電灯並みに明るいライトがついていました。ただ、このライトのせいで筐体の厚みが半端なかったんですけどね。

オプション扱いとなりますが、充電ドック（クレードル）も用意されています。G1Sの充電ポート（USB Type-C）はパッキンで覆われていますので、ドックがあると充電時の手間が省けますし、パッキンの劣化も防げそうです。

3.Glory G1S 価格など

AGM Glory G1SはAGM公式サイトで販売中で、5月6日現在の価格は699ドル（約91,500円）、充電ドック込みで719ドル（約94,000円）です。筐体品質が高く、サーマルカメラを搭載していることもあり、Snapdragon 480 5G搭載機としては高価な部類だと思います。ただし、Glory PROが819.99ドル（約107,500円）することを思えばちょっとだけ手頃と言えなくもありません。

冒頭に書いた通り、ガチなタフネススマホです。アウトドア系の趣味をお持ちの人には頼りになる製品だと思います。

4.関連リンク

AGM Glory G1S：AGM公式サイト