
エイサーがノートPC「Swift Lite 14シリーズ」を発売しました。「SFL14-54M-H56Y」「SFL14-54M-A56Y」(以上、Intel CPU搭載)、「SFL14-41M-A56Y 」「SFL14-41P-A56Z」(以上、AMD CPU搭載)の全4モデルがあり、1モデルだけ筐体が異なります。
この記事では筐体の違いにあわせ、「SFL14-54M-H56Y」「SFL14-54M-A56Y」「SFL14-41M-A56Y 」と「SFL14-41P-A56Z」の2パートに分けて説明します。
1. SFL14-54M-H56Y / A56Y、SFL14-41M-A56Y
スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home |
| CPU | Intel Core Ultra 5 115U Ryzen 5 240 |
| RAM | 16GB (LPDDR5-6400MHz) |
| ストレージ | 512GB SSD (M.2 2280 PCIe NVMe) |
| ディスプレイ | 14インチIPS (1,920×1,200) 14インチOLED (1,920×1,200) |
| 無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
| ポート類 | USB 3.2 Gen 1 Type-C (PD/映像対応) × 2 USB 3.2 Gen 1 Type-A、HDMI オーディオジャック |
| カメラ | 200万画素 |
| バッテリー | 58Wh(約9時間) |
| サイズ | 313.7×219×15.4 mm |
| 重量 | 999 – 1100 g |
製品概要
SFL14-54M-H56Y / A56Y、SFL14-41M-A56Yの3つが上位モデルということになると思います。OSはWindows 11 Home、CPUはSFL14-54M-H56Y / A56YがCore Ultra 5 115U、SFL14-41M-A56YがRyzen 5 240です。

このあと紹介するSFL14-41P-A56Zの搭載CPU (Ryzen 5 7430U)もあわせてPassmarkスコアを掲載しておきます。実はCore Ultra 5 115Uという型番をウインタブで取り上げるのは今回が初めてです。この型番はAI処理チップNPUを内蔵していますが、Copilot+ PCの要件は満たしておらず、CPU性能もそれほど高くありません。
参考として各社のノートPCに搭載例の多いCore Ultra 5 125Uのスコアも掲載していますが、115Uは8コア10スレッド、125Uは12コア14スレッドなので、特にマルチスレッドのスコアに大きな差があります。つまり、マルチタスクでの作業では125Uよりもかなり性能が劣る、ということになりますね。
SFL14-41M-A56Yが搭載するRyzen 5 240もNPUを内蔵しています。ただし、Copilot+ PCの要件は満たしません。Passmarkスコアに限っていえば、Swift Lite 14シリーズの搭載CPUの中ではこの型番が最も高性能です。
RAM/SSDは3モデルとも16GB/512GBです。

ディスプレイは14インチで解像度は1,920✕1,200、SFL14-54M-A56Yのみ有機ELパネルで他はIPSパネルです。ディスプレイの発色品質にこだわるのなら有機ELを選びたいところです。

SFL14-54M-H56Y/A56Y

SFL14-41M-A56Y
筐体はアルミ合金製で、Intel版の2モデル、AMD版それぞれ異なる天板デザインになっています。…好みはわかれそうですけどね。

側面とポート構成です。大部分のポートが左側面にあり、USBポートは合計で3つ。ただし、USB4/Thunderbolt 4、USB 3.2 Gen 2などの高速な規格には対応していません。
最後に筐体重量です。Intel版・IPSディスプレイの「SFL14-54M-H56Y」は990 g、Intel版・有機ELディスプレイの「SFL14-54M-A56Y」は1,100 g、AMD版の「SFL14-41M-A56Y 」は999 gです。超軽量と言ってもいいくらいの軽さですが、有機ELモデルのみちょっと重くなりますのでご注意ください。
「SFL14-54M-H56Y」「SFL14-54M-A56Y」「SFL14-41M-A56Y 」はAmazonで販売中で、11月10日現在の価格は「SFL14-54M-H56Y」「SFL14-54M-A56Y」が149,800円、「SFL14-41M-A56Y 」が129,800円です。
2. SFL14-41P-A56Z
スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home |
| CPU | AMD Ryzen 5 7430U |
| RAM | 16GB (DDR4-3200MHz) ※シングルチャネル |
| ストレージ | 1TB SSD (M.2 2280 PCIe NVMe) |
| ディスプレイ | 14インチIPS (1,920×1,200) 120Hz |
| 無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
| ポート類 | USB 3.2 Gen 1 Type-C (PD/映像対応) USB 2.0 Type-C USB 3.2 Gen 1 Type-A✕2 USB 2.0 Type-A、HDMI オーディオジャック microSDカードリーダー |
| カメラ | 207万画素 |
| バッテリー | 50Wh(最長 約9時間) |
| サイズ | 314.8×219.7×19.1 mm |
| 重量 | 1240 g |
製品概要
SFL14-41P-A56Zは下位モデルということになると思います。搭載CPUはRyzen 5 7430Uとやや古く、NPUを内蔵していません。とは言え、(前章でPassmarkスコアを掲載しましたが)CPU性能は決して低くはなく、マルチスレッド性能はむしろCore Ultra 115Uよりも上です。
RAMは16GBと他のモデルと同容量、ただしシングルチャネル (16GB×1)と明記されています。一方でSSDは1TBと大容量です。

ディスプレイのサイズと解像度は他の3モデルと同じく14インチ・1920✕1200ですが、このモデルだけリフレッシュレートが120Hzです。

このモデルのみ筐体素材が不明です。天板にも模様などはなく、シンプルにまとまっています。仕事用ならこのデザインのほうがいいかもしれないですね。

ポートの数も他の3モデルよりも多いです。USB 2.0規格のものも混在していますがUSBポートは合計で5つもあり、microSDカードリーダーもあります。
「SFL14-41P-A56Zは下位モデル」と書きましたが、確かにCPUの型番がやや古く、筐体重量が1.24 kgとやや重い、というのはありますが、SSDは大容量ですしポート数も多く、さらにディスプレイのリフレッシュレートも高いので、下位モデルだからあちこち端折られている、というわけではありません。
それでいて価格は「下位モデルです」。11月10日現在のAmazonでの価格は89,800円と、他の3モデルよりもかなり安くなっています。これだけの価格差があるのなら、ある意味このモデルが一番魅力的と言えるかもしれません。
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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