こんにちは、ゆないとです。今回はTribitのTWSイヤホンの新製品「FlyBuds C2」を実機レビューします。ウインタブでは防滴・防塵仕様のBluetoothスピーカーと前モデルのFlyBuds C1の実機レビューをしています。今回のモデルは、音質や装着感が良く、リーズナブルで気軽に音楽を楽しめるイヤホンが欲しい場合に最適なモデルです。
今回のC2は前モデルからの変更点として、イヤーピースが必要なカナル型からイントラコンカ(インイヤー)型に変わっているため、開放的な装着感で使いやすくなっています。さらにドライバーのサイズが6mm→13mmと大きくなっていることもポイントです。ケースも自立できるような形状に変わっていて前モデルでの不満点の1つだったことは解消されています。それ以外は大きな変更点は無く、カナル型が好みであればC1、イントラコンカ型が良ければC2といった選択肢で考えることができます。
なお、レビュー品はTribitよりサンプル提供していただきました。この場にて御礼申し上げます。
目次
1.Flybuds C2 注目ポイント
良い点
・ イントラコンカ型の快適な装着感
・ ボーカルフォーカスに加えて、豊かな低域と柔らかな高域でリスニングには十分な音質
・ 通勤時だけなど1日数時間の使用なら1週間は充電不要
・ 小型で自立する充電ケース
気になった点
・ タッチ操作が一般的なTWSイヤホンと少し違う点(例:再生/停止はダブルタップ)
・ タッチ操作に対して効果音による反応が無い
・ 防水性が無い
2.Flybuds C2 スペック
Bluetoothバージョン: 5.2
コーデック: SBC、AAC、aptX
ドライバー: 13mm ダイナミックドライバー
マイク: 4つ(左右に2つずつ)、CVC 8.0搭載
SoC: Qualcomm QCC3040
充電時間/再生時間(イヤホン): 1.5時間/8時間
充電時間/再生時間(ケース): 2時間/最大32時間(約3回イヤホンを充電可)
重量: 44g(イヤホン含む)
3.Flybuds C2 外観
付属品はすごくシンプルです。取扱説明書と充電用のType-A to Type-CのUSBケーブルだけです。イヤーピースが不要な形状なので、これだけ少なく済みます。ケーブルは短めなので、長いほうが取り回し良いようであれば別途用意しておくことをおすすめします。
ケース天面です。表面は梨地とまではいきませんが、微細に凹凸があるような質感で滑らず握ることができます。私は成人男性としては比較的小さな手のひらですが、それでも収まるサイズですので握ったりポケットに入れての持ち運びがしやすいです。
底面には各認証を示す表記が印字されています。
ケース正面にはバッテリー残量などを示すLEDインジケーターが搭載されています。色は白色だけですが、蓋の開閉時に残量が確認できます。さらに、イヤホンを収納して閉じると両端のインジケーターが点灯して、充電できているか確認ができます。
ケース背面には充電用のUSB Type-Cポートを1つ搭載しています。
イヤホンは画像のように寝かせて収納するようになっています。取りづらいように感じましたが、指を入れるだけの隙間が空いているので案外簡単に取り出すことができます。
イヤホンの外側部分です。光が当たると画像のように光沢感のあるシルバーに見えます。光が当たらない時は黒に近い色合いです。なお、光沢感のある表面なので指紋が目立ちます。
内側は黒色で、アンテナ部分に搭載された充電端子が目立ちます。ノズル部分のサイズは一般的なものなので、多くの人にフィットすると思います。
上の画像では目立ちませんでしたが、中央あたりにはベント(空気穴)があります。もしも耳が大きくてサイズが合わない場合は、この穴の位置に気をつけて例えばEarPods用のシリコン製カバーを見つけてきて加工すればサイズ感の調整はできそうです。
ケースはこのようにしっかり自立しますので、例えば机上に置いておいてもイヤホンの取り出しや収納がしやすいです。全体的に丸みを帯びているので少しグラつきますが、前モデルC1のケースは自立しなかったので使いやすくなったのは間違いありません。
4.Flybuds C2 使用感
音質
※先に断りを入れておくと、私は人よりも低音が強いものが苦手ですので、他の人がちょうど良いと感じるレベルでも、私には強いと感じることが多いです。それを踏まえて見て頂けると嬉しく思います。
音質は良好です。全体的に暖かみのある音色で、ボーカルにフォーカスが合っている印象です。各帯域で明瞭な音を鳴らすので、楽器の聞き分けなどもしやすいと思います。
低音域は低いところまでしっかりと鳴らしてくれます。しかしながら、若干厚み(ボワつき)を感じますので、低音域の楽器が多かったりするとまとまって聞こえてしまうことがあります。
中音域は特筆することはありませんが、先に述べたようにボーカルにフォーカスが合っている印象で、特に女声の楽曲に向いています。その中でも、パワーのあるボーカルよりは優しめなボーカルの方が向いていて芯が通って聴こえますね。
高域は刺さることなく、他の帯域よりも若干分離感が良く聞こえます。音の速度も速いので、エレクトロやテクノなどは気持ち良く聴けます。
定位(音の位置感)はそんなに離れたものではなく、キュッと中心でまとまっています。前後の差はそれほど感じず、楽曲によって横方向への差を感じることができる程度です。オーケストラやライブ音源など、ホールでの録音をしたものにはあまり向いていないです。
分離感は良いので、楽器の一音一音を聴くことはできると思います。ダマになって聞こえないので総合的には良い音質だと感じることができるクオリティになっています。
スマホとの接続なので仕方がないことですが、ボリュームの1つの差が結構大きいことと、最低音量でも室内でも十分に大きな音で、ここの調整が難しいことは難点です。イコライザなどで調節するなどが必要かもしれません。
通話品質
ビデオ通話のマイク用といった用途でも利用することができます。しかし、CVC 8.0を搭載しているためクリアな音質で通話ができるとなっていますが、クリアにこちらの声を届けることができるものの若干こちらの声が遠く聞こえてしまうので、普段よりも声のボリュームを上げる必要がありました。
装着感・遮音性
装着感は良好です。形状的に耳穴への負担も少なく、長時間でも快適に装着し続けられます。個人的にアンテナ部分が伸びていて見た目的には不格好だと感じてしまいますが、取り外しがしやすく、通話時に声を拾いやすくなるというメリットはあるので悩ましいところです。また、耳にしっかりと引っかかりますので、走ったり頭を振ったりしても脱落しにくいです。
もちろん、遮音性は皆無なので外での使用は快適とは言えません。特に車の交通量が多い場所では聴いている音楽があまり聞こえなくなってしまいます。しかし、ある程度周囲の音を聴くことができるので、外での運動など安全に配慮しつつ音楽を楽しみたい場合にはちょうど良いと思います。
操作感
タッチコントロールに対応していますが、タッチに反応しないときがあること、標準的だと思っている操作(例:再生/停止はシングルタップが多い印象)と異なる部分があり戸惑います。
また、タッチ操作に短い長さの効果音などでフィードバックがあると良いと感じました。時々タッチに反応しないときがあるので、今の操作が有効だったのかわからないときがあります。特に音量操作ではそれをよく感じます。
それでも、曲送りや通話への応答など一通りの操作ができるので使い勝手は良いと思います。
バッテリー保ち
バッテリー保ちは十分です。私のこういった形状のイヤホンの用途は主に室内での作業用BGMなのですが、毎日適度に時間を空けつつ3時間程度になるように使用しましたが、1週間は充電しなくても使えました。
接続の安定さ
※基本的にはaptXでの接続で試しています。
スマホから直線距離で約10m離れても途切れるようなことはありませんでした。自宅の中であれば大きな家でも無い限りは自室にスマホは置いたままでも気軽に部屋を移動して問題ないでしょう。
外出先での移動に関しては、住宅街の散歩でも車の往来が多い幹線道路沿いでも途切れることは無く、散歩やランニングといった使い方でもストレス無く使えると思います。
なお、今回は駅のような人が密集するような場所では試していませんが、多くの人が利用するような巨大な駅では途切れてしまう可能性は考えられます。
5.Flybuds C2 レビューまとめ
Tribit FlyBuds C2はAmazonにて7,999円で販売中です。さらに11月30日まで1,600円OFFのクーポンが付いていますので、6,399円で購入することができます。
既にTWSイヤホンは選びきれないほどの製品がリリースされていて、特にこの価格帯のものは自分に最適な製品を見つけることが難しいと個人的には感じています。そんな中で、気軽に取り出して音楽を楽しんだり、外でのアクティビティのためにリーズナブルな製品を使いたいといった用途で探すのであれば十分な製品だと思います。
6. 関連リンク
Tribit FlyBuds C2:メーカーサイト
Tribit Flybuds C2:Amazon
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