こんにちは、natsukiです。タイトル通り、Aliexpressでたった2ドルで売っていたワイヤレスイヤホン「i7mini」をレビューします。価格からして品質に期待するのは無茶ってもんですが、日本国内でも、有線イヤホンなら100円ショップで売っているくらいですから、事務用品としてなら?とも思ってしまいますね。論より証拠、買って試してみました。
1.販路
購入したのは、Aliexpressのこのキャンペーンです。おそらくスマホアプリ限定で、もう数ヶ月以上やっていますが、要は、よりどりみどり何でも3点で6ドル。ハブだったり、USBメモリだったり、電子メモパッドだったり、その他様々な雑貨が激安価格で買えます。アプリのいろいろな画面でキャンペーンのバナーが表示されるので、Aliexpressのスマホアプリを使っていればすぐに目に付くと思います。中には、ワイヤレスイヤホンも何種類かあって、今回レビューする「i7mini」もそのひとつです。なお、かなり頻繁に商品が入れ替わるため、私が購入したものとまったく同じものはすでに購入できません。おそらく同等品は、ちょいちょい出品されているのを見かけます。ちなみに、「i7」を名称に含む激安ワイヤレスイヤホンは相当前から多方面に出回っていて、微妙に名称が異なったり製品画像が違ったり(現物まで違うかどうかは分かりません)と、同等品なのかどうかもよく分からないものが大量にあります。見た目だけは、どこかの「高級うどん」を模しているのは確かです。
脱線になりますが、このキャンペーンの出品者は比較的零細業者が多く、Aliexpressで零細業者からこういった激安製品を購入するのには、一定のリスクがあることは織り込み済みで購入してください。私はこのキャンペーンで実際に小物をいろいろ買っていて、例えば32GBと64GBのUSBメモリも購入して、いずれも容量偽装はないことを確認しています。ただし、USBメモリの1つは製品ページに「3.0」との表記がありましたが、明らかに性能は「USB 2.0」です。きっと「3.0でも使えるよ」って意味なんでしょう。まあ、はじめから「だろうな」と思って買ってます。さすがに容量偽装だった場合は返金請求しますけどね。要するに、おおらかな気持ちで購入しましょう。
2.筐体
郵便の保護袋から出すと、透明なビニル袋に包まれていました。箱?なにそれ?
同梱品一覧です。マニュアルは英語と中国語。操作方法に直感的でない点がいくつかあるので、マニュアルに目を通しておく必要はあります。ケース前面には、電源ボタン(後述のように機能がよく分からない)と、充電インジケーターがあります。
ケース背面です。充電ポートはmicroUSBです。
ケースにこのように収納されています。ご覧のように、白でプラスチック製、シンプルでもはやワイヤレスイヤホンの定番デザインです。写真で見るとなかなか良い造りに感じますが、実物を手に取ると、実に不思議なもので、明らかな安っぽさが伝わってきます。
イヤホン本体です。マルチファンクションボタンが着いていて、タッチではなく物理的に押し込むボタンです。これも見た感じよさげですが……
写真で伝わりますかね?全体的に太いんですよ。絶妙なずんぐりむっくり感。まあでも、ちゃんと耳にはまりますし、特に重いというわけでもありません。お世辞にもフィット感が高いとは言えませんが、とりあえず常識的に使えるレベルの固定はできます。
3.使用感
接続と操作方法
ペアリングは、両方のイヤホンを使う場合、イヤホンの背中にあるマルチファンクションボタンを両方とも「同時に」長押ししてインジケーターの点滅を確認した後、さらに長押しをします。ペアリングモードに入るのに長押し2回というのは、他に類を見ないなかなか独特な操作方法です。ちなみに、片方だけで操作すれば、片方のみの接続も可能です。あとは、スマホ側から接続するだけ。製品名通り、「i7mini」として検出されました。エンコード形式はもちろんSBCのみ。
マルチファンクションボタンは、通常再生時は、左右ともにワンクリックで一時停止/再生。そしてダブルクリックでなぜか「直近の通話履歴にリダイヤル」します。左右で機能が違ったりはしません。送り/戻し?音量調整?スマホ本体でしてください。
接続時は、一度ペアリングしていれば、ケースから出せば自動的に接続します。当たり前なんですが、これはよし。ところが、驚くべきことに、イヤホンケースにしまっても接続が切れません(笑)。マニュアルによると、イヤホンケースの電源ボタン長押しか、5分たつと自動的にOFFになります、ということなんですが、電源ボタン長押ししても、ケースにしまって5分たっても、スマホのBluetoothをつかんだままです。スマホの側のBluetoothをOFFにするか、スマホをスリープにして5分くらい経つと、ようやく放してくれます。これだと、本体の電源ボタンに何の意味もないので、もしかすると、この個体の不良かもしれません。
接続は、使っている限り比較的安定しています。Bluetooth5.0だそうなんですが、ホントかどうかは分かりません。
音質
注目の音質です。やはり、ちゃんとしたイヤホンと音楽を聴き比べるとガサっとした音質です。ただし、人間の音声など中音域は意外にもクリアな音質でスッキリと聞けます。ホワイトノイズもまったくなく、例えば、実況動画など、音声を聞き取れればそれでOKなコンテンツなら、十分に使えます。音楽を聴くのも、静かな場所でじっくり聴けば、そりゃ粗が出ますが、例えば駅などのある程度騒がしい環境で、ボーカルさえ聴き取れればいいやくらいのつもりなら案外に聴けるもんです。もちろん、低音をズンズン響かせるような曲とは、どうやっても相性悪いですけど。また、空間表現力は非常に弱く、「いかにも耳のそばで鳴ってます」という聞こえ方なので、そういう意味での「うるさい」感じはします。
音漏れ
常識的な音量では、音漏れはほぼありません。耳へのフィット感はさほどないのですが、スピーカーの指向性は十分あるようです。
電池保ち
公称、イヤホン本体のみで、2時間から2.5時間ということです。実際のところ、音声流しっぱなしだと2時間にちょっと届かないくらいでした。断続的に使うなら、公称通り保つと思います。
4.まとめ
と、いうことで、音声を聞くための「ワイヤレスイヤホン」としての機能は十分にあります。音質は、本格的な他の機種と比べるのは酷ですが、中音域がハッキリしているので、音声の聞き取りがメインだったり、ある程度騒がしい環境での使用を前提としているなら、実用十分です。または、なにしろ2ドルなので、壊れる可能性の高い状況、例えばアウトドアなどのおともなんかにはよさそうです。消耗品としてみるなら(笑)、十分すぎる品質ですね。最大の欠点は、むしろ、接続をなかなか切れないなど、操作性のクセかもしれません。操作が直感的でないのは、事務用品としては扱いづらい点でしょう。繰り返しますが、たった2ドルです。あとの使い道は、それぞれで考えてみてください。
5.関連リンク
Aliexpress
※紹介した3つ6ドルキャンペーンは、スマホアプリのいろんな画面に表示されるキャンペーンバナーから購入可能です。