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BETAFPV X-Knight 360 - ドローンにも360度カメラ搭載で未来の映像体験へ、「見えないドローン」ってどういうこと?

x-knight 360こんにちは、natsukiです。今回は、昨年の後半に発売された、360度撮影が可能なドローン「BETAFPV X-Knight 360」を紹介します。このドローンは、360度撮影のできるアクションカメラ「Insta360 ONE R 360度版」を積んで飛ぶように設計されています。これ、「自由な視点移動のできる空撮映像」「撮影位置が自由自在のVR映像」を簡単に撮れてしまうという、とんでもない製品ですよ!

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1.概要


どういうドローンかは、公式の映像を見ていただきましょう。予備知識無しで空撮映像部分のみを見ると、何だ?この超絶操縦テクニックは!?となるわけですが、実はこの撮影、飛行自体は高度なことをしているわけではないんです。
insta360 one r_360 ver
ドローンに、360度撮影可能なアクションカメラ「Insta360 ONE R 360度版」(「ツイン版」ではない)を搭載して撮影し、視点移動は後から編集しているだけ。上の映像は、実際には次のように撮影、編集されています。


すると今度は、別の疑問が。なぜ、ドローンの本体やプロペラが写っていないのか!?このBETAFPV X-Knight 360は、宣伝文句が「invisible FPV drone」です。つまり「見えないドローン」。一体どうなっている?
x-knight 360_with camera
カラクリは、シンプル。このカエルがつぶれたような平べったい筐体で、ドローン本体がカメラに写り込まないように設計されているんです。

2.斬新なカメラワークだけでなく、VRにも応用可能

このドローン、何がスゴイかといえば、パッと思いつくだけで、次のようなことがあります。まず第1に、宙に浮いているドローンなので、当然ながら、撮影場所やコースが自由自在。第2に、FPVドローンの難点は前方以外の視点移動ができず、そこに変化を与えようとすると高度な飛行技術を必要としたのが、これなら、のんびり飛んで、後から編集するだけでダイナミックなカメラワークを演出することがことができる。いや、それどころか、VR動画にして、視点移動を視聴者に任せてすらよい。第3に、「カメラの土台」をいかに隠すかというのは360度カメラの課題のひとつですが、この場合は空中に浮いているために、完全に360度まったく視界を遮るもののない映像を撮影できる。もちろん、VRとの相性は最高に良い!

BETAFPV公式がアップしている動画は、編集で視点移動を固定したものですが、実際に世界のユーザーが、視聴者が好きな方向を向けるVR映像も撮ってYOUTUBEなどにアップをはじめています。ぜひ「X-Knight 360」「VR」で動画検索してみてください。こんな動画が、もはや手軽に撮れる時代になったんです。動画にしなくても、上空から景色を好きに見回せるような映像も簡単に撮れます。いわゆる「全天周囲モニター」がここに実現、まさに気分はZガ○ダム!

それこそ、観光地や史跡、壮大な風景のVR体験をできる映像も、簡単に撮れてしまう。例えば、姫路城の城門から本丸まで、サッと飛行するだけで、そのルートを自由に見回せるVR映像ができあがりです。ネズミの国の上空を、ゆっくりと周るだけでもいいですね(そのうちやるんじゃないかな?)。むちゃくちゃワクワクしませんか!?

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3.運用は、通常のFPVドローンと同じ

transmitter_goggles
ここまで見ると、いかにも専門的そうで、一見、素人には扱うのが難しく感じます。ところが、これ、基本的なシステムは手のひらサイズのFPVドローンと変わりません。ドローン本体以外のゴーグルや操縦機はそのまま使えるし、機体の構成は通常のFPVドローンと変わらないし、設定はBetaflightだし。また先述のように、アクロバティックな飛行をする必要がないので、高度な飛行技術も必要なし。バッテリーは4Sバッテリーなものの、これは、管理がめんどくさいのとお金がかかるというだけで、難しさはありません。要するに、FPVドローンを飛ばすことさえできれば、運用は非常に容易なんです。むしろ、撮影後の映像処理の方が大変そうですけどね。

4.まとめ

価格と販路

機体の価格も、案外に安い。X-Knight 360本体は20,000円台半ば。一応、販売リンクはメーカーのBETAFPVと大手のBanggoodを貼っておきますが、このくらいの価格になると、国内ドローン専門店もあんまり変わらないので、もし買うなら、そっちの方がいいでしょう。数が多くなってしまうのと、たいてい少数入荷で在庫状況がめまぐるしく変わるので、個別のリンクは貼りません。

ただし、やっぱりカメラの方が高い。「Insta360 ONE R 360度版」は、国内販売で55,000円、BETAFPVで約45,000円、ってところです。まあ、「GoPro HERO9」もおんなじくらいだし、性能からすれば納得の価格ではあります。

さすがに重量は200g越えで、航空法の規制対象だが……

weight
後は、ここまでのものになると、重量は200g越え。つまり、航空法の規制対象となるため、ほとんどの場所で、きちんと申請を行って許可を得ないと飛ばすことはできません。とは言ったものの、実はバッテリー抜きの重量は194.4gです。デフォルトではInsta360 ONE R 360度版(約100g)の固定はネジ止め式なので、これもドローンの重量に算入されますが、ちょっと改造して何らかの「工具を必要としない」アタッチメント式にすれば、アクションカメラはドローン重量に算入されなくなります。あれ?200g切るまで、あとちょいじゃない? Insta360は、すでにコンセプトの異なる360度カメラを多数発売していますし、機能を絞って超軽量にしたアクションカメラ「Insta360 Go」の実績もあります。まあ、日本の法律に配慮するかはさておき、今後、軽量360度カメラの開発と、それを積めるドローンの発売ってのは、十分に可能性あると思うんですよ。けっこう真面目に、200g以下で360度撮影のできるドローンの登場も、現実的かと思います。……あとは、100gへの規制強化とどっちが早いかですね。

5.関連リンク

「法令遵守でドローン」記事一覧

X-Knight 360

X-Knight 360:BETAFPV
BetaFPV X-Knight 360:Banggood

Insta360 ONE R 360度版(「ツイン版」ではないので注意)

Insta360 ONE R:Insta360直販
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Insta360 ONE R(360Edition):BETAFPV

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