
Lenovoが2-in-1 PC「Yoga 7a 2-in-1 Gen 11 (14, AMD)」を発売しました。この製品は先日製品紹介記事を掲載した「Yoga 7i 2-in-1 Aura Edition Gen 11( Intel CPU搭載)」のAMD版と言え、Intel版が14インチと16インチの2モデルあるのに対し、こちらのAMD版は14インチのみです (2月21日現在)。
Intel版ではいち早くCPUにCore Ultraシリーズ3 (Panther Lake)を搭載しており、このAMD版も国内最速レベルでRyzen AI 400シリーズを搭載しています。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home/Pro |
| CPU | AMD Ryzen AI 7 445 |
| RAM | 32GB (LPDDR5X-8000MT/s、オンボード) |
| ストレージ | 512GB/1TB SSD (M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4) |
| ディスプレイ | 14インチOLED (2,880×1,800) タッチ 14インチOLED (1,920×1,200) タッチ |
| 無線通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth |
| ポート類 | USB 3.2 Gen 2 Type-C (映像/PD対応)×2 USB 3.2 Gen 1 Type-A、HDMI microSDカードリーダー、オーディオジャック |
| カメラ | Webカメラ (500万画素) 顔認証対応 |
| バッテリー | 70 Wh (動画再生 約8.5時間) |
| サイズ | 316×228×15.4 mm(最薄部) |
| 重量 | 1.38 kg |
2. OS/CPU/RAM/SSD
Yoga 7a 2-in-1 Gen 11 (14, AMD)は注文時に構成のカスタマイズが可能です。OSはWindows 11 HomeとProを選べますが、CPUはAMD Ryzen AI 7 445のみが設定されます。この型番、ちょっと注意が必要です。

これはPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。Ryzen AI 7 445についてはサンプル数がわずかに1しかないのでスコアの信頼性は低いです。ここで見ていただきたいのはスコアよりもコア数/スレッド数、それと内蔵GPU (Otherの項目)です。なお、TDPについてはPassmarkの記載が誤っており、3型番ともデフォルトTDPは28Wです。
Ryzen AI 5 340とRyzen AI 7 350はいずれも2025年リリースの型番でコードネームはKrackan Point、Yoga 7a 2-in-1 Gen 11が搭載するRyzen AI 7 445は2026年リリースの最新型番でコードネームはGorgon Pointです。コードネームは異なりますがCPUのコアアーキテクチャはZen 5とZen 5cのままですし、内蔵GPUの名称も変わっていませんので、どちらかというと「小変更」にとどまります。また、Gorgon PointとKrackan PointのNPUのTOPS値は同じです。
Ryzen AI 7 445はコア数/スレッド数/内蔵GPUがRyzen AI 7 350ではなくRyzen AI 5 340と同じです。よって、性能面ではRyzen AI 5 340に近いと考えられます。もちろん設計の見直し等により、この表には反映されていない改善点も多数あると思いますが、少なくともRyzen AI 7 445はRyzen AI 7 350の直接の後継ではないということは言えます。ちなみにRyzen AI 400シリーズには「Ryzen AI 7 450」という型番があり、こちらはコア数/スレッド数/内蔵GPUがRyzen AI 7 350と同じです。
Yoga 7a 2-in-1 Gen 11に限らず、ノートPCの購入検討をされる際には「必ずしもRyzen AI 7 445のほうがRyzen AI 7 350よりも高性能である」とは考えないほうがいいかもしれませんね。
Ryzen AI 400シリーズの型番一覧についてはこちらの記事をご覧ください。
RAMは32GBのみでオンボードメモリなので購入後の増設・換装はできません。SSDはカスタマイズで512GBと1TBを選べます。
3. ディスプレイ

ディスプレイは2種類から選べます。いずれも有機ELパネルで「2.8K (2,880×1,800)解像度, HDR1000 True Black, 100%DCI-P3, 1100 nit (HDRピーク)/500 nit (SDR標準), リフレッシュレート120Hz」と、「WUXGA (1,920×1,200)解像度, HDR500 True Black, 100%DCI-P3, 400 nit, リフレッシュレート60Hz」です。WUXGAのほうも十分に高い品質ですが、せっかくなら2.8Kを選びたいところ。
2-in-1筐体なのでどちらもタッチ対応し、ワコムAES 3.0方式で4,096段階の筆圧に対応する「Lenovo Yoga Pen Gen 2」が使えます。ただし、このペンはIntel版では付属品でしたが、AMD版ではオプション品 (4,400円)です。
4. 筐体

ヒンジが360度回転し、通常の形態のほか、タブレットモードやスタンドモード、テントモードにして使うことができます。

筐体素材については詳しい説明がありませんでしたが、外観やサイズ、筐体色 (シーシェルといいます)がIntel版とほぼ同じなので、Intel版と同様にリサイクル素材を多用したアルミ製と思われます。また、この画像では天板に「ペンケース」が取り付けられていますが、これもIntel版と全く同じです。

この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は日本語配列でバックライトもつきます。

側面とポートの配置です。見た目はIntel版と全く同じですが、Intel版のUSB Type-Cが2つともThunderbolt 4であるのに対し、AMD版はUSB 3.2 Gen 2です。この点はちょっとマイナスポイントかもしれません。Type-CのほかにはUSB 3.2 Gen 1 Type-AとHDMI、microSDカードリーダーがあります。
5. 価格など
Lenovo Yoga 7a 2-in-1 Gen 11 (14, AMD)はLenovo公式サイトで販売中で、2月21日現在の価格は244,860円からです。安い!とまでは言えませんが、Intel版 (2月21日現在、319,880円から)よりもかなり購入しやすい価格ですし、性能、デザイン、機能性とも非常に優れた製品だと思います。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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