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Apple Silicon搭載のMacシリーズがついに登場!Windowsユーザーのための新型Macまとめ

Apple M1
こんにちは、輪他です。すっかり記事にするのが遅くなってしまい、すみません。今回は、先日発表されたApple Silicon搭載のMacシリーズや、11月13日より配信がスタートしたMac OSのBig Surについてまとめていきます。

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1.Big Sur

まずは以前から発表されていた新OS「macOS 11.0 Big Sur」についてお話しします。

対応機種は

・MacBook (2015以降)
・MacBook Air (2013以降)
・MacBook Pro (Late 2013以降)
・Mac Mini (2014以降)
・iMac (2014以降)
・iMac Pro (2017以降)
・Mac Pro (2013以降)

です。前バージョンである「macOS 10.15 Catallina」の対応機種から各機種2012年モデルが対象外になった形となっています。

2001年からスタートしたMac OS Xから続く10.nシリーズが終わり、Mac OS Big Sur からはナンバリングが11.nに変更されています。今回のアップデートでは、アプリアイコンや通知スペースなどのUIがiPad/iOSなどの既存のARM搭載モバイル端末に採用されているスクエア型のデザインに近いものに変更され、モバイルOSとデスクトップOSの統合をOSからも目指しているような印象を受けます。

32bitアプリケーションへのサポートを終了した前OSのCatallinaと違い、今回のアップデートでは動作するアプリケーション規格に大きな変更はないので、現在Big Surを利用しているユーザーは、使用しているアプリがBig Surに対応した時点でアップデートしても問題なさそうです。

ただ、現在2013年モデルなどの古めのMacBook Proシリーズにて、MacbookがOSアップデート中に文鎮化するという不具合の情報が多数報告されています。当該機種をご利用の方は公式から改善版の発表があるまで待機した方が良さそうですね。

2.Apple M1

Apple M1 (2)
Appleは今年の6月に行われた世界開発者会議(WWDC 2020)にて、ARMアーキテクチャベースのApple Siliconを発表し、今後はintelチップに代わり、Apple独自のARMプロセッサに移行していくと発表しました。Apple M1はその第一弾です。

Apple M1は、CPUではなく、スマートフォンなどに搭載されている、Soc(System On Chip)と呼ばれるものです。ウインタブでは便宜上わかりやすさを重視してスマートフォンの記事ではプロセッサの表記をCPUに統一していますが、AppleのAシリーズや、SnapDragonシリーズなどは正確にはCPUではなく、これらはブレーンとなるCPUに加え、画像処理を行うGPUや、各種の通信を行うモデムなどのあらゆるパーツを一つのチップに搭載した集合体であり、これをSoc(System On Chip)と呼びます。

Intel Mac

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Apple M1(3)

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これまでのIntel搭載のMacシリーズではマザーボード上にCPUやメモリ、セキュリティチップなど各種パーツがそれぞれ搭載されていましたが、ARMプロセッサ搭載のMacではSoc上にまとめて搭載されています。

今回発表されたApple M1は、iPhone 12シリーズが採用しているA14 Bionicをベースとし、Mac専用に再編成したものとなっています。A14 BionicのCPU部は4コアの省電力チップと2コアの高パフォーマンスチップの6コア構成になっていましたが、Apple M1では高パフォーマンスチップを4コアに倍増させ、8コアCPUになっているほか、GPUもA14 Bionicの倍である8コアとなっています。

Apple M1(4)

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これまでのMacが採用してきたインテルCPUと比較して、より高性能であり、さらに省電力性能にも優れているとしています。

3.Macbook Air

それでは、今回の目玉である、Apple独自のARMプロセッサであるM1チップを搭載したMacBookについてご紹介していきます。

MacBook Air M1

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まずはMacBook Airシリーズですね。2018年に初期のMacBook Airのデザインから、現行のMacBook Proシリーズと同じRetinaディスプレイを搭載し、筐体デザインを一新しながらも、MacBook Proシリーズより安価で手に入れやすいモデルとして人気を博しているシリーズです。

スペック
OS: macOS Big Sur
CPU: Apple M1 7/8コアGPU
RAM: 8/16GB ユニファイドメモリ
ストレージ: 256/512GB/1TB/2TB SSD
ディスプレイ: 13.3インチRetina(2,560 × 1,600)広色域(P3)
サイズ: 304.1 × 212.4 × 16.1 mm / 1290 g

基本的な構成は2020年モデルのIntel版MacBook Airと同等であり、CPUがM1に変更され、メモリがLPDDR4XのオンボードからM1チップに内蔵された「ユニファイドメモリ」に変更されています。ユニファイドメモリとは、Soc内に搭載したDRAMをSoc内のCPU/GPU両方で共用することで、より高速に効率よくメモリを使用する仕組みのことです。

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MacBook Air M1 (2)
MacBook Airは現在販売されていない、12インチMacBookシリーズ以来のファンレス構造となっています。MacBook Airシリーズでは、GPUが7コアのモデルと8コアのモデルが用意されていますが、GPU8コアのモデルはストレージの最小構成が512GBとなっており、GPU8コア/ストレージ256GBの構成のみ選択が出来ません。

価格はGPU7コア/メモリ8GB/ストレージ256GBの最小構成モデルで税別104,800円となっており、さらに学生/教職員向けストアでは11,000円ほど値下げされた価格となります。

4.MacBook Pro

MacBook Pro M1

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MacBook Proシリーズです。新型Macの発表会ではMacBook Air→Mac mini→MacBook Proの順で発表され、ほとんどの人にとっては予想外の発表であったことから、驚きの声が多数ありました。今回の発表会では13インチモデルのみが発表されました。

スペック
OS: macOS Big Sur 
CPU: Apple M1 8コアGPU
RAM: 8GB/16GB ユニファイドメモリ
ストレージ: 256/512GB/1TB/2TB SSD
ディスプレイ: 13.3インチRetina(2,560 × 1,600)広色域(P3)
サイズ: 304.1 × 212.4 × 15.6 mm / 1400 g

発表されているカタログスペック上ではほとんどMacBook Airシリーズとの差はありませんね。メモリも32GBモデルは発表されておらず、MacBook Airシリーズと同じ最大16GBまでの構成になっています。


MacBook Proシリーズではファンレス構造ではなく冷却ファンを搭載した筐体が採用されており、新型チップであるApple M1の性能をより発揮できる筐体となっています。

ファンクションキーの代わりにTouch Barが搭載されており、より細かいショートカット機能を利用することができます。価格は8GB/256GBの最小構成で税別134,800円となっており、こちらも学生/教職員であれば11,000円値引きされた価格で購入できます。

MacBook Proシリーズではインテル版との併売が行われています。こちらではより大容量のメモリを搭載したモデルも購入できるので必要に応じて選択できます。

5.Mac mini

Mac mini M1

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Mac miniシリーズです。2018年に復活し、お手軽に買えるMac環境として人気のあったMac MiniシリーズにもApple M1版が登場しました。開発者向けとして以前からMac Miniの筐体にApple製のARMプロセッサーを搭載したモデルは出荷されていましたが、そちらではiPad Pro 2020と同等のA12Zが搭載されていました。

スペック

OS: macOS Big Sur 
CPU: Apple M1 8コアGPU
RAM: 8GB/16GB ユニファイドメモリ
ストレージ: 256/512GB/1TB/2TB SSD
サイズ: 197 × 197 × 36 mm / 1200 g

こちらもほとんど同じ構成となっていますね。メモリも最大16GBまでのみ選択できるようになっています。

MacMini M1(2)

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据え置き機らしく、ある程度の拡張性は備えています。ThunderboltとHDMIを併用すれば、マルチディスプレイでの運用も可能です。筐体のカラーが2018年以降のスペースグレーから2014年以前のモデルと同じシルバーに変更されています。

価格は8GB/256GBの最安構成モデルが税別70,800円となっており、こちらは学生/教職員向けの価格が用意されていません。

6.まとめ

初のApple Silicon搭載のMacシリーズということでいつも以上に注目度の高い発表になっていた印象を受けました。基本的にはどのモデルもほぼ同じApple M1を搭載するということで、どのモデルも似たようなスペックになっている印象です。

Appleは最小構成のコストパフォーマンスが高く、上位モデルになるに従って値段が跳ね上がり、最終的にはMac Proの筐体のタイヤ(底面につけるキャスターのオプション料金)が数万円になってしまうメーカーであるという印象でしたが、プロセッサが共通化することで、さらに上位モデルを買う意味がなくなってしまうのではないかと思います。正直今回発表されたモデルでも、売れ筋はMacBook Proシリーズではなく、MacBook Airシリーズになりそうです。

今回はこれまでのMacシリーズの上位である、MacBook Proの16インチシリーズやiMacシリーズ、Mac Proシリーズの発表がなかったので近いうちにApple M1の上位版を搭載したMacが登場する可能性もあります。

ソフトウェアのARM対応も含めてこれからのMacの動向に注視しましょう。

7.関連リンク

Apple Mac : Apple公式サイト

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コメント

  1. 匿名 より:

    SoCだからこそだけど冗談抜きで驚異的ワッパですね
    すごすぎ・・・

    ただこれほどのワッパのSoCだとスケーラビティ問題をどうするのか
    将来的には3Dチップレットや次世代メモリとかありそうだけど・・・

  2. 匿名 より:

    MSが同じスペックで作ると20万軽く越えそう。