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Teclast T65Max レビュー - Teclast最大で最上位の13インチAndroidタブレット!質感が高く、もちろんWidevineもL1で動画サブスクで高画質視聴が可能


こんにちは、オジルです。TeclastのAndroidタブレット、「T65Max」の実機レビューをお届けします。製品名でProやLiteなどの表記はよく見かけますが、あまりお目にかからないMax。なんだか強そうな響き…そう、T65Maxはタブレットとしては最大級となる13インチのディスプレイを搭載した、Teclastが販売する製品の中で最大かつ最高性能を誇るフラッグシップモデルなのです。

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なお、このレビューはメーカーより実機をサンプル提供していただいて実施しています。


ここがおすすめ

・Helio G99+物理RAM8GBはゲーム以外なら快適に動作
・タブレットで最大クラスの13インチ(12.95インチ)ディスプレイ
・Widevine L1でNetflixもHD画質で楽しめる
・クアッドスピーカー搭載で没入感アップ
・OSが素のAndroid 14でクセのないUI
・カメラの撮影品質が13MPながらもそこそこ良い
ここはイマイチ
・ボタンの配置にクセがあり誤操作を誘発
・カメラのUIが雑すぎる
販売サイトはこちら
TECLAST T65 Max:Amazon

1.スペック

スペック表

  Teclast T65 Max
OS Android 14
SoC MediaTek Helio G99
RAM 8GB(拡張機能により最大20GB)
ストレージ 256GB
ディスプレイ 12.95インチIPS(1,920 × 1,200)
LTEバンド FDD:B1/3/5/7/8/20
TDD:B34/38/39/40/41
SIM nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth5.2
入出力 USB Type-C 、microSDカードリーダー、オーディオジャック
カメラ イン8MP/アウト13MP+0.1MP
バッテリー 10,000 mAh
サイズ 305 × 199 × 7.8 mm
重量 710 g

コメント

独自OSではなく最新のAndroid 14を搭載しているのがTeclastのスタンダードです。SoCが中華タブレットの上位モデル御用達でAntutu約40万点のHelio G99、物理RAMが8GB、ストレージが256GB…と、システムスペック自体は決して高いわけではありませんが、ことタブレットにおいては「上位クラス」と言える構成になっています(Apple製品など一部のハイエンド機を除く)。

T65Maxの一番の見どころは12.95インチの大型ディスプレイです。画面が大きいことで解像度の1,920×1,200というのが気になる方もいるかもしれませんが、実機を見ている限り個人的には粗さを感じませんでした。また、WidevineがL1なので動画サブスクにてHD画質以上での視聴が可能になっています。一部製品でL1でもNetflixのHD画質が非対応となっている件、今回のレビューでは確認していませんが、T65Maxは製品ページにて「Netflix対応」と書かれているため問題ないでしょう。

重量は13インチということもあって710gと重めになっています。10~11インチのタブレットでだいたい500gくらいですから、それに加えてスマホ約1台分。13インチだと片手持ちの頻度はそう多くないでしょうし、両手で持てばズッシリ感は軽減されますが、割り切りポイントとして押さえておく必要はありそうです。むしろ軽量化を図るためにバッテリー容量を減らして駆動時間に影響を及ぼすほうが致命的で、そうなっていないだけよかったと思います。

2.外観

最初に、画像は省略しますが製品以外にACアダプター、Type-Cケーブル、SIMピン、ペーパー類が入っていました。ACアダプターは日本のコンセントで使える形状のもので最大20Wです。なお、T65Maxは18Wでの急速充電に対応しています。


ディスプレイを正面から見たところです。ベゼルは割とすっきりしています。Teclastといえばベゼルを細く見える画像加工を行うことで有名(?w)なメーカーなのですが、さすがに今回はないだろうと思って確認したところ、絶妙に気づきにくい程度に「やって」いました。特に画像を載せたりはしませんので気になる方は販売ページなどで見てください、たぶんカメラ位置も少し上へ移動しているような気がします。…実機通りでじゅうぶん勝負できると思うんですけどねえ。

画面には最初から保護シートが取り付けられており、その上からさらに剥離前提のフィルムが貼ってありました。画像はすでに剥がしてある状態です。


背面です。濃いグレーのシックなカラーリングと金属製のマットな質感で、少し失礼な言い方ですが「ロゴを隠したら高見え」するくらいには高級感が垣間見えます(褒めています)。こちらも剥離前提の保護シートが貼りつけられており、画像は剥がした状態です。そのままで使っても違和感がないくらい綺麗に貼られていましたので、あえて剥がさない選択肢もアリだと思います。


カメラバンプは本体からせり出している厚さが2mmないくらい。見た目のいかつさもないですし、平置き時にガタガタしないので個人的にはとても好感が持てます。もし保護が必要な場合は純正ケースが1,500円で販売されていますので、そちらを使うといいでしょう。


横持ち時の上側面です。以降、横持ち時を基準に記載します。画像とは逆になりますが、右側に電源ボタンがあり、内側に音量ボタンという配置。これ、実際に触ってみるとかなりクセがあります。


少し前にレビューされていたT50HDも同じ配置で、画像のような縦持ち時には一般的な音量ボタン配置と真逆になります。というか、横持ちでも紛らわしいですよね…。レビュー期間中には何度も「音量を下げようとして誤って上げてしまう」事象が発生しました。慣れで解消される部分ですけど、設計段階でどうにかならなかったのでしょうか?

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下側面にはボタン類などの配置はなにもなく、フラットです。今さらですけど、画面が大きいこともあって7.8mmは結構薄く感じますね。


左側面です。T65Maxはクアッドスピーカー構成なので片面にスピーカーグリルがふたつあります。ボタン類はありません。


右側面です。左側面と同様にスピーカーグリルがふたつあります。ほか、Type-C端子とSIM/microSDカードトレイ、角にオーディオジャックが配置されています。

ボタン配置だけはどう考えても理解に苦しむところですけど、13インチと大型のディスプレイながら本体の薄さやカメラバンプの張り出しが控えめで質感は良いです。また、私が同時期にレビューしたエントリースペックのP50では力を入れて持つと本体がきしむような感がありましたが、T65Maxではほぼ感じません。剛性も兼ね備えているのは所有していて安心できるポイントだと思います。

3.システム関連と使用感

システム


お伝えしてあるように、T65MaxというよりTeclastの製品は独自OSではなくAndroid 14を搭載しています。アプリも余分なものがプリインストールされておらず、「ほぼ素」の状態と言っていいでしょう。


ストレージは初期状態で15GB使用でした。また、RAMに関しても「8.0GB+12.0GB」と記載されています。デフォルトで仮想RAMが12GBの割り当てとなっていて、変更は0GBから2GB刻みで可能です。個人的にはT65Maxのスペックなら物理RAMの8GBのみでもいいのかなとは思いますけど、カタログスペックを少しでも大きく見せたい大人の事情(本製品ではなく中華タブ全体)と思って気にしないことにします。

ディスプレイ

冒頭辺りで解像度について少し触れた通り、ディスプレイサイズが13インチなので1,920×1,200だと少し物足りないような気がしてしまいますが、実際に見ている限りではドットが目立つようなシーンはほぼありませんでした。フラッグシップモデルだからと高い解像度にして販売価格へ転嫁されるくらいなら、このチョイスでよかったのではないかと思います。

視野角に関しては際どい角度から見た際にも良好です。発色は慣れ親しんだゲームのプレイ画面をじっくり見てみましたが違和感はありませんでした。特に発色は感じ方に個人差が出る部分ですけど、気になる場合は設定から変更もできるため安心です。

…と、要は特筆すべき点もないのですが、目立って悪いところはありません。それよりもディスプレイサイズですね。13インチタブレットが見慣れない、かつ、直近で11インチタブレットのレビューをしていたこともあり、動画視聴時の迫力はなかなかのものでした。そして13インチといえば13.3インチノートPCに近いサイズですから、その表示領域を生かしてオフィスアプリなどPCライクな使い方をするのにも向いていると思います。欲を言えばPCモードのようなものがあればもっと良かったかもしれません。

カメラ

クリックで拡大します

左がカメラを起動した際の画面なのですが、下に「画像」と「動画」しかありません。私の記憶が確かならスマホ・タブレットはだいたいポートレートやナイトモードなどがあって切り替えるようになっているはずですが、何かの間違いかと思ってしまうくらい超絶シンプル…。そして設定画面も見当たらず、オレンジ色のアイコンをタップした際の画面が右の画像で、またもやシンプル…。下のほうにひっそりと設定マークらしきアイコンが鎮座しています。やっと会えたね。


設定画面を開いてみると、やはりというか設定項目は多くはありませんでした。かと思いきや、画像は載せませんが撮影モードはやたらと種類があるんです。もうコンセプトが分からないw。私の場合は「撮れりゃいい」と考えていますからUIはシンプルでも気になりません。むしろ、何もいじらずにサッと撮影して綺麗な写真が手元に残ることを望みます。とはいえ、もう少し頑張ってみてもよかったのではないでしょうか。

さて、重要なのは撮影品質です。根本的に「写真はスマホで撮る」人がほとんどだと思いますし、上述のUIと13MPの画素数では期待できませんよね?そう思いながら雑に何枚か撮影してみました。


掲載用にファイルサイズを小さくしてあるため、拡大すると低画質に見えるかと思います。元画像の状態でも細部を見ると輪郭がぼやけてしまい、13MPなりといった印象です。また、若干ですが全体的に黄色がかっているような雰囲気もあります。

ただしこの写真、ひとりでベビーカーを押しながら「泣く赤子を放置してデカいタブレットで撮影しているおじさん」の状況を回避するために短時間でサッと済ませたものです。その割にはフォーカスも悪くないですし、思いのほか発色が良好。実際、T65Maxを持ち歩いていてスマホを持っていないことのほうが珍しいはずなので撮影機会がだいぶ低いとは思いますけど、最低限の撮影はできるクオリティーはあると感じました。それでもやっぱり、13インチで撮影は恥ずかしい…。

スピーカー

音質は「よくあるタブレットのそれ」です。低域が潰れて全体的にこもったように聞こえますが、これまで私がレビューしてきた製品と比べてさほど変わらず、良くも悪くも感じません。しかし、やはりクアッドスピーカーである点は評価すべきだと思います。画面が大きい製品ですから、動画視聴時には少しでも迫力があったほうが満足度も高いでしょう。

4.性能テスト


Antutu ver.10でのベンチマークスコアは約40万点、Helio G99搭載機として妥当な結果となりました。

Helio G99については改めて説明する必要がないほど中華タブ・スマホの搭載例が多く、ここで多くは語りません。この40万点というスコア、原神などの重量級ゲームも最低画質ならプレイすることはできるでしょう。ただ、13インチで最低画質…想像したら絶対に楽しくはないですよね。反対に3D描写が多くなかったりスペック要求が高くないゲームであれば普通に楽しめますし、ウェブ閲覧や動画視聴、SNSといった日常的な使い方であれば「これでいい」と思えるだけの性能だと考えます。

5.レビューまとめ

Teclast T65MaxはAmazonにて販売中です。販売価格は5月13日時点で42,900円ですが、販売ページにある6,000円OFFのクーポンを使用すれば実際の購入価格は36,900円になります。

カメラのUIや画質はタブレットの性質上あまり影響を及ぼさないとして、ボタンの配置さえ気にしなければ総じてビルドクオリティは高いと思います。パフォーマンスに関してはHelio G99らしく、ゲームや重い処理を行わないのであればストレスを感じることはないでしょう。NetflixでHD画質での視聴ができる点も契約者にとって嬉しいですよね。

つい最近、Xiaomiが衝撃的な高コスパの12.4インチタブレットを発表しましたが、それでも価格は約7万円から。もちろん一個人として非常に興味深いですけど、買うかどうかは別の話ですよね。私は「高望みせず、ちゃんと使えて、安い製品」が好きで(単純に懐事情という説もありますが)、その点においてT65Maxは合致していると言えます。決してハイエンドではないものの、抑えるところをわきまえて3万円台半ば。13インチのAndroidタブレット自体が珍しいですし、大きいサイズでカジュアルにタブレットを楽しみたい方にとってはおすすめです。

6.関連リンク

TECLAST T65 Max:Amazon

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