Minisforumが「夏休みキャンペーン」を開催中です。しかし、特段セールページがあるわけでもなく、もともとMinisforumの公式ストアではなにがしかの割引販売が行われていて、「セールらしい大きな割引」という感じでもありません。また、ウインタブでも過去に何度もMinisforum製品の実機レビューをしていて、その品質は高く評価しているものの、他の中華メーカー品と比較すると「ワンランク高価」というイメージがあります。
しかし、BanggoodやAliExpressのように、ドル建ての価格がベースになっていて、日々為替レートで円貨を洗い替えているような通販サイトでは軒並み価格が上昇傾向にあるのに対し、Minisforum公式サイトはもともと円建てで価格を表示している上、円安による価格上昇があまり感じられないので、他社製品と比較して相対的にお買い得感が高くなっていると思います。
なお、Minisforum公式ストアは日本語で買い物ができますが、「海外配送」です。そのため、購入時に消費税がかからないかわりに、輸入消費税がかかることがあります(基本かかります。パソコンの場合は関税はかかりません)。詳しくはこちらをご覧ください。
では、セール品を一部ピックアップしてご紹介します。
1.UM560/UM580
セール価格:55,590円から
※ベアボーンを除く最安値
OS:Windows 11 Pro
CPU:Ryzen 5 5625U/Ryzen 7 5800H
RAM:8GB/16GB/32GB
ストレージ:256GB/512GB PCIe SSD
サイズ:127 × 128 × 47 mm / 0.82 kg
※2.5インチSATA HDD/SSD スロットあり
MinisforumのミニPCとしてはごく新しいモデルです。ウインタブで紹介記事を掲載した当初はRyzen 5 5625Uモデルのみでしたが、現在はRyzen 7 5800H搭載モデルもラインナップされています。この2つの型番はRyzen 6000番台ではありませんがZen 3アーキテクチャを採用しており、特にRyzen 7のほうは型番末尾Hの高性能タイプなので、パフォーマンスは非常に高いです。
RAMは2スロットあり、最大で64GBまで搭載可能、SSDはM.2 NVMe のものを換装できます。また、2.5インチのHDDを増設することもできますので、メインPCとして長く愛用できると思います。また、この製品は従来の「DeskMini」「EliteMini」といった製品ラインとは異なり、「Venus Series」です。…だからどうした?ということではあるんですけど、筐体のデザインが一新され、縦置き用のスタンドも付属します。
今回記事を書こうと思ったのは、この製品が非常に割安と感じられたためです。例えばRyzen 5/RAM16GB/512GB SSDという構成のモデルが61,590円、Ryzen 7/RAM32GB/512GB SSDだと79,980円です(輸入消費税別)。この価格だとBanggoodなどで販売されているT-baoやBeelinkの製品よりも割安感がありますね。
Minisforum製品ページ:
Minisforum UM560/UM580
ウインタブ関連記事:
Minisforum UM560 - Zen3のRyzen 5 5625Uを搭載する、Minisforumの新シリーズ「Venus series」のミニPC
2.EliteMini TH50
セール価格:66,700円から
OS:Windows 11 Pro
CPU:Core i5-11320H
RAM:16GB(オンボード)
ストレージ:256GB/ 512GB M.2 PCIe SSD
サイズ:149.6 × 149.6 × 55.5 mm / 0.82 kg
※2.5インチSATA HDD/SSD スロット × 2あり
※RAMは増設・換装できません
CPUに第11世代(Tiger Lake)の高性能版(高TDP版)、Core i5-11320Hを搭載するミニPCです。筐体を開口してのメンテナンスが容易なMinisforum製品ですが、この製品は珍しく「RAMがオンボード」なので、増設や換装はできません。個人的にはこのCPUなら16GBあれば十分かな、とは思いますけどね。
一方でSSDは換装が可能ですし、2.5インチSATAのスロット(7ミリ厚まで)が2つありますので、増設もできます。また、この製品はThunderbolt 4を搭載しています。他社ミニPCの場合、Thunderboltはおろか、USB Type-Cポートすら搭載していないものが少なくないので、この点は歓迎できます。
この製品はMinisforumのゴールデンウィークセールでもご紹介しています。その際の価格は「256GB版が65,433円、512GB版が68,833円」でしたが、このセールでは「256GB版が66,700円、512GB版が69,700円」です(いずれも輸入消費税別)。当時のドル円レートが129円とか130円だったので、それを考慮すると価格上昇は目をつぶれるレベルかと思います。
Minisforum製品ページ
EliteMini TH50
ウインタブ関連記事:
Minisforum EliteMini TH50 - Core i5-11320HにRAM16GB、メインPCとして愛用できそうなミニPC
3.EliteMini JB95
セール価格:31,433円から
OS:Windows 11 Pro
CPU:Celeron N5095
RAM:8GB
ストレージ:128GB/256GB M.2 SATA SSD
サイズ:127 × 127.5 × 45.6 mm / 0.36 kg
ラストは国内でも正規販売されているエントリーモデルのJB95です。国内モデルはリンクスインターナショナルが代理店となり、楽天やYahooショッピングで販売中、8月6日現在の価格は128GBモデルが税込み38,399円(楽天)及び38,434円(Yahoo)です(256GBモデルは国内販売されていません)。
冒頭にご説明した通り、Minisforum公式ストアで購入する場合、輸入消費税がかかり、この製品の場合およそ3,000円(手数料込み)になると思われますが、それでも安いですね。また、256GBモデルは国内販売がなく、価格も33,133円(輸入消費税別)なので、「どうせ買うなら256GBモデル」かな、と思います。
この製品のスペックは他の中国メーカーでも取り扱いがあります。CPUのCeleron N5095はデスクトップPC向けの型番で、Passmarkスコアは4,000点前後と侮れない実力があります。Intel CoreやAMD Ryzenには及ばないものの、事務仕事用としてならメインPCとしても使えるくらいです。
また、RAMは2スロットあり、SSDも換装可能、さらに2.5インチのHDDを増設することもできますので、必要に応じて容量アップして使えます。Minisforum製品はRAMやSSDの増設がしやすく、特に高いPC知識も必要としないので、どなたでも長く愛用できるでしょう。
Minisforum製品ページ:
Minisforum EliteMini JB95
ウインタブ関連記事:
Minisforum JB95 - Jasper LakeのCeleron N5095を搭載するミニPC、リンクスインターナショナルが国内販売しています