こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。DELL公式サイトのセール情報です…が、今回はちょっと趣向を変えてみました。Inspironシリーズに最新CPUを搭載するニューモデルがリリースされていますが、従来モデルも併売されていて、「セール価格」に非常に大きな差があります。もちろん新型番を搭載するモデルのほうがパフォーマンスも高いので、一概にどちらがいいのかを断定することはできませんが、個人的には「ちょっと興味深い」ので、この記事では売れ筋モデルのInspiron 14について新旧モデルの比較をしながらご紹介したいと思います。
1.Inspiron 14 新旧比較

Inspiron 14 ニューモデル
従来モデルのセール価格:
AMD版(5425):68,580円から
Intel版(5420):75,180円から
ニューモデルのセール価格:
AMD版(5435):89,980円から
Intel版(5430):122,180円から
※送料無料
●従来モデルのスペック例・Intel版・108,079円モデル
OS:Windows 11 Home
CPU:Core i7-1255U
RAM:16GB
ストレージ:1TB SSD
ディスプレイ:14インチ(1,920 × 1,200)
サイズ:314 × 227.5 × 15.7-19 mm / 1.54-1.55 kg
●ニューモデルのスペック例・Intel版・122,180円モデル
OS:Windows 11 Home
CPU:Core i7-1360P
RAM:16GB
ストレージ:1TB SSD
ディスプレイ:14インチ(1,920 × 1,200)
サイズ:314 × 226.6 × 15.74-17.67 mm / 1.531-1.693 kg
もともと非常にコストパフォーマンスが高い14インチノートということで、ウインタブのセール情報記事でよくご紹介していたInspiron 14ですが、ニューモデルになってずいぶん価格が上がってしまったように見えます。
まずIntel版ですが「最低価格」ということだと「圧倒的に従来モデルのほうが安い」です。しかし、ニューモデルはCore i5とかRAM8GB/256GB SSDといった下位構成のバリエーションモデルがなく、全モデルCore i7/RAM16GB/1TB SSDという高いスペックになっています。なので、この記事では「Core i7/RAM16GB/1TB SSD」という構成で従来モデルとニューモデルの価格を比較しています。
価格差は14,101円です。ここだけ見ると「やっぱニューモデルのほうが高いわ」となるのですが、価格が高い要因というのもあります。
まず、CPUの型番です。従来モデルのCore i7-1255U(第12世代の省電力タイプ)とニューモデルのCore i7-1360P(第13世代のバランスタイプ)はかなり大きな性能差があります。
これはPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。ご覧の通り、かなり大きな性能差がありますので、購入検討にあたっては注意が必要です。
次に入出力ポートです。ポートの数は従来モデルとニューモデルで違いはありません。ただ、ニューモデルのみUSB Type-CポートがThunderbolt 4です。Thunderbolt 4はデータ伝送速度が最大40Gbpsで、従来モデルが装備しているUSB3.2 Gen2 Type-Cの10Gbpsよりもずっと高速です。
また、Intel版のみキーボード面も変更されました。ニューモデルではキーボード面の両サイドにスピーカーグリルがついています。PCで音楽を聴いたり、動画を視聴する場合、キーボード面にスピーカーがある方が音質面では有利です(ウインタブの経験に基づく主観です)。
あとはここです。背面のデザイン。ウインタブでは従来モデルのみ実機レビューをしていますが、従来モデルにはご覧のように背面に樹脂製の保護プレートがあります。Inspiron 14は価格の割に筐体の質感が高くなっていますが、この保護プレートははっきり言ってあまり見栄えがよくありません。ニューモデルの製品画像を見ると、この保護プレートがなくなっているか、もしくは目立たなくなっていますので、デザイン面ではニューモデルのほうが「よりカッコいい」です。なお、筐体のサイズは従来モデルとニューモデルでほぼ同じです。
次にAMD版です。
●従来モデルのスペック例・AMD版・77,980円モデル
OS:Windows 11 Home
CPU:Ryzen 5 5625U
RAM:16GB
ストレージ:512B SSD
ディスプレイ:14インチ(1,920 × 1,200)
サイズ:314 × 227.5 × 15.7-19 mm / 1.54 kg
●ニューモデルのスペック例・AMD版・99,980円モデル
OS:Windows 11 Home
CPU:Ryzen 5 7530U
RAM:16GB
ストレージ:512GB SSD
ディスプレイ:14インチ(1,920 × 1,200)
サイズ:314 × 226.6 × 16.49-19.5 mm / 1.59 kg
AMD版のニューモデルは上位構成だけでなく、Ryzen 5/RAM8GB/256GB SSDと言う下位構成もラインナップされています。Intel版と同様に従来モデルとニューモデルで「Ryzen 5/RAM16GB/512GB SSD」という構成で比較してみると、両者の価格差は22,000円です。
Intel版では搭載CPUの性能差がかなり大きかったのですが、AMD版はどうでしょうか。
確かにニューモデルのほうが高性能である、とは言えます。しかし、その差はそれほど大きくはなく、おそらく「使っていて体感差はほとんどない」と思われます。ニューモデルが搭載するRyzen 7 7530U/Ryzen 7 7730Uは「実はRyzen 5 5625U/Ryzen 7 5825Uと同じZen3アーキテクチャで、大きな変更にはなっていない」んです。この点、Intel版とは事情が異なる、と考えるほうがいいでしょう。
次に入出力ポートの構成です。…実はニューモデルのほうがスペックが低いんですよね…。ニューモデルのUSB Type-Aポートは1つがUSB3.2 Gen1、もう1つがUSB2.0なのですが、従来モデルは2つともUSB3.2 Gen1です。個人的には実用上そんなに大きな影響はないと思いますが…。ちなみにUSB2.0はデータ伝送速度が最大480Mbpsなので、USB3.2 Gen1の最大5Gbpsよりもかなり遅いです。
あとはIntel版と同様に、背面の樹脂製保護プレートのデザインが変わったことが挙げられます。キーボードについてはIntel版のような変更(スピーカーグリル)はありません。
2.まとめ
今回はDELLの人気モデル、Inspiron 14の新旧比較をしてみました。あくまで個人的な感想になりますが、Intel版の上位モデルを購入する場合、ニューモデルのほうが高価ではありますがCPU性能がかなり大きく違っていますし、キーボード面のスピーカーなどCPU以外の改善箇所もあるので、余分にお金を出す価値は十分あると思います。一方でRyzen版についてはCPU性能の差はあまり大きいとは言えず、従来モデルが非常に割安感のある価格設定になっていることから、従来モデルでいいんじゃないか、と思います。
ただし、ニューモデルについてはまだウインタブで実機を確認できておらず、製品画像のみでご説明しているため、ひょっとしたら「めっちゃ筐体の質感が上がった」とかもあるかもしれませんので、「もしそうだったら」ご容赦ください(その可能性は高くないと思いますけど…)。
この記事は「セール情報記事」として執筆していますので、「コスパに優れたモデル」という観点でウインタブの意見を書かせていただくと「AMD版の従来モデルでRAM16GB/512GB SSDのモデルがもっともコスパがいい」と思います。
3.関連リンク
DELL製品ページ
ニューモデル
Inspiron 14(5430) ノートパソコン(2023年1月31日発売)(Intel版)
Inspiron 14 (5435)ノートパソコン(2023年3月3日発売)(AMD版)
従来モデル
Inspiron 14 ノートパソコン(2022年4月1日発売)(Intel版)
Inspiron 14 5425(2022年2月8日発売)(AMD版)
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