記事にアフィリエイト広告を含みます

LTEと5G、キャリアごとの対応バンドをまとめてみました。スマホ・タブレット購入時のご参考に!

アイキャッチ
こんにちは、ゆないとです。今回は「周波数帯」についてのお話です。ウインタブではスマートフォンの紹介記事やレビュー記事を掲載していますが、スペック表には「LTEバンド」という項目でその製品が対応するバンドの一覧を記載しています。「B1,B2,…」といった表記だったりします。この周波数帯(=バンド)ですが、キャリア(au/docomo/Softbank/楽天)によって使用しているものが異なるので、契約しているキャリアの周波数帯と使用する製品の周波数帯が一致しないとスマートフォンやタブレットは通信ができません。

スポンサーリンク

今までウインタブでは特段キャリアごとの対応バンドについては言及していませんでした。また、今年に入り3大キャリアでは5Gサービスと5G通信対応製品が発表・発売されましたので、5Gについて触れる機会も増えてくると思います。そこで、この機会に4G/5Gの周波数帯についてまとめてみたいと思います。なお、4Gや5Gの仕組み、詳細には触れません。おそらく連載記事にする必要があるくらいの内容になってしまいますので、ここではごく簡単にご説明するのにとどめさせていただきます。

LTE使用周波数帯(4MNO)

LTEのバンド一覧
まずは、現在の主流であるLTEについてです。主に10種類ほどあり、それらを各社で分けて使用しています。今年になって晴れてMNOとなった楽天も対象です。表の中で便宜的に「必須バンド」と表現をしていますが、最低限そのバンドに対応した製品であれば、そのキャリアの通信をだいたいのエリアで対応できるだろうというものとお考えください。

上記の表のように、塗りつぶされているバンドが端末側で対応していると問題なく使用できるでしょう。あくまでも最低限ですので、特定のエリア(山奥・地下など)では届かない・不安定であるという可能性があることには注意が必要ですが、もし欲しい製品があるときは、これらに対応しているか気にすると良いと思います。まとめると下記のとおりです。Band18(Band26)とありますが、Band26の周波数帯の中にBand18の周波数帯が含まれている(内包されている)という意味になります。

au:Band 1・Band18(Band 26)
docomo:Band 1・Band 19
Softbank:Band 1・Band3・Band8
楽天:Band 3、B18/26(パートナーエリア)
※楽天のパートナーエリアはau回線を使用

ただ、ここ1〜2年以内で発売されている製品では以前よりも対応しているバンドが広がった印象ではありますので、そこまで気にする必要はないかもしれません。

ここまではMNO4社について言及をしました。もし、MVNOと契約する場合、そのMVNOに回線を貸しているキャリアのバンドを参照すると良いでしょう。MVNOはdocomoから回線を借りていることが多いですが、Softbank系やau系もあります。例えば、私が契約しているMVNOの内の1つにLINEモバイルがありますが、Softbank回線、docomo回線、au回線が存在しています。

スポンサーリンク

5G使用周波数帯(4MNO)

5G バンド表

出所:Wikipedia、クリックで拡大します

続いて、日本で使用できる5Gの周波数帯です。4種類を各社で分けて使用することになります。楽天の5Gサービスはまだ始まっていませんが、対応のバンドはn77とn257に対応するようです。

SIMフリーとして販売している5G製品はまだ無く、3大キャリアのみが5Gサービスを提供していることとエリアが限定的なこと、5Gサービス契約には5G対応製品を所持していることが必須な2020年5月現在、そこまで気にする必要は無いのかもしれませんが「その時」が来た場合には、上記の表を参考にしてください。

よく「n77はn78を内包」と言われていますが、この図を見ると、必ずしも「どちらか一方に対応していれば大丈夫」ということではなさそうです。スマホがn77に対応していればn78も使えると思われますが、n78にしか対応していない場合、n77の楽天(3800)とソフトバンク(3900)そしてauの一部(4000)では使えないことになります。

日本で発売されるモデルならば心配しなくていいとは思いますが、例えば、もともと海外向けの製品が日本でも発売された、という場合にn78のみ対応というケースがあるかもしれません(その場合もさすがに日本の仕様に合わせてくるでしょうが)。

5Gの周波数について補足

もし5G対応製品を購入するにあたり考えなければならないのが、「Sub-6」と「ミリ波」でしょう。これについては軽く触れていきいます。5Gの周波数帯は、6GHz未満の「FR1(Frequency Range 1)」と24.25GHz〜52.6GHzの「FR2(Frequency Range 2)」があります。日本の5Gには3.7GHz帯と4.5GHz帯、28GHzが使われることになっています

【Sub-6】
Sub-6とは、上記の内FR1に該当する6GHz帯のことを指します。日本で使用する「n77,n78,n79」がそれです。既にLTEや無線LANで使用されている帯域ですね。そのため、5Gへの転用がしやすくなっています。

【ミリ波】
ミリ波とは、FR2に該当し30〜300GHz帯のことを指します。日本で使用する28GHz帯の「n257」もこの中に含まれることになります。特徴は高速で大容量の通信が可能という有利な点(より5Gらしい、とも言われます)と強い直進性と水分が影響すると減衰してしまう不利な点があります。

LTEとは異なり直進性が強く建物の影まで回り込むことが難しく、空気中の水分でも減衰してしまうため遠くに届けることができません。範囲が狭くなることが予想されるためビームフォーミングなど指向性を持たせる技術をアンテナに仕込む必要がありますが、それらをクリアすればLTEよりも非常に高速で大容量のデータ伝送が可能です。

まとめ

今回は、日本のキャリアはどのバンドを使用していて、そのキャリアの通信をするためには最低限どのバンドに製品が対応している必要があるのかを簡単にまとめました。私も専門家ではないため、必須バンドや特定エリア用のバンドなどについては少し異なることもあるかもしれません。その場合はコメントを頂けると助かります。

SIMロック解除の条件緩和や解約料金の変更、そもそもSIMフリー製品が以前に比べて増えてきたと言える最近では、より自由にキャリアを選択することができるようになったと思います。多くのバンドに対応する製品が増えた印象ではありますが、もし気に入った製品が対応していなかったら残念ですよね。そういった方々の参考になれば幸いです。

関連リンク

■各社の使用バンド
au
docomo
Softbank

■総務省Webページ(資料)
第5世代移動通信システム(5G)の今と将来展望
各携帯電話事業者の通信方式・周波数帯
1.7/3.4GHz帯の周波数再編の概要(楽天の使用周波数帯について)

スポンサーリンク

コメント

  1. 匿名 より:

    auのVoLTEは対応周波数であっても以下のIOT完了端末じゃないと接続できない事は書いてあってもいいかも
    https://open-dev.kddi.com/information

  2. 匿名 より:

    無視されるMate30 Pro。

    それと、上のコメントは合ってるようで間違ってる。
    (建前上は)IOT完了端末でなけれな接続できない
    ことになってるが正しい。
    未承認でもau VoLTEが使える端末は以前から
    存在するわけで。

  3. 匿名 より:

    全然分かってないのでおかしなことを言っていたらスミマセン。
    LTEの表を見るとBAND1と28と42が使えるスマホなら、どのキャリアでも使えるように見えるんですが…
    そうではないのでしょうか?

    • 匿名 より:

      各社でエリアを作っているbandとそうじゃないbandがある。必須bandを重ねて日本中をカバーしている。(家の中も含め)
      だから必須band1のみだと繋がらない可能性もあるのでリスク高い。各周波数がどこをカバーしているかの情報はのってないからね。
      通信速度出すには高い周波数のband使えた方がいい。どこでも繋がる為には低い周波数のband使えた方がいい。一番いいのは使いたい会社のbandを全部カバーしていること。

      • 匿名 より:

        返信ありがとうございました。すこし勉強もしました。

        > 必須bandを重ねて日本中をカバーしている。(家の中も含め)
        > だから必須band1のみだと繋がらない可能性もあるのでリスク高い。各周波数がどこをカバーしているかの情報はのってない
        日本中をカバーするために、各キャリアごとに主に使っている周波数を必須バンドて言ってるんですね。で、周波数の高低で得手不得手が有るので、バンドを使い分けていると。

        > 一番いいのは使いたい会社のbandを全部カバーしていること。
        スマホ側の対応バンドとキャリア側のバンドの一致していることの重要性が理解出来ました。

        ありがとうございました。