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これからどんどん出てくる!?フォルダブル(折りたたみ式)スマートフォンについて調べてみました


こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。先日acer Swift 5の紹介記事を執筆していただいたオジルさんにライターをお願いすることになりました。オジルさんは古くからのウインタブ読者で、2016年に「Onda OBook10」という中華2 in 1の読者レビューをしていただいたことがありますので、かなり長いお付き合いと言えます。今後はPCやスマホなどの紹介記事やレビュー記事をご執筆いただくことになりますので、皆様ご指導のほど、よろしくお願いいたします。

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今回がライターとしての初回投稿です。「これからブレイクしそう」なフォルダブル・スマートフォンについてご執筆いただきました。

0.はじめに

こんにちは。今年のブラックフライデー、11月29日が誕生日のオジルです。Galaxy Foldが日本で発売されて1ヶ月、生産台数自体が少ないことからランキング上位に入ることもなく、メディアで大々的に取り上げられることもなく、存在自体を知らない方も世の中にはまだたくさんいるんじゃないでしょうか。

フォルダブル(折りたたみ)ディスプレイのスマホが一般普及するまでにはもう少し時間がかかるかもしれません。でも、新しいものが出る時っていつもワクワクしますよね。

現在のストレートタイプのスマホは今や携帯電話のスタンダードとして定着しましたが、ガラケーでパカパカタイプのものが出てきた頃と全く同じような状況が再現されそうな気配が漂ってきました。ここ数年の間にスマホのスタンダードになるんじゃないか、そう睨んでいる方も少なくないのでは?

そこで、フォルダブルディスプレイスマホの基本情報と、各メーカーの動向を確認してみます。不慣れで恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

1.フォルダブルディスプレイとは

冒頭でも触れましたが、Galaxy FoldやMate Xに代表される、折り畳めるディスプレイのことです。2画面を折り畳む形状のものではなく、本記事はあくまでも「画面(ディスプレイ)が折り畳めるもの」について言及していきますのでご了承ください。

近年の技術は凄まじいスピードで進歩しているので画面がグニャグニャ曲がっているのを見てもそこまで感動しないんですけど、ひと昔前で考えたらとんでもない話ですよね。しかもパタッと折れ曲がっているという…。

で、実際これ何なの?ということなんですが、ウインタブでもちょこちょこ出てくる「OLED」(Organic Light Emitting Diodeの略)です。簡単に言うと発光材料に有機物質を使ったLEDで、詳しくは後述しますが「電流を流すと自ら発光するヤツ」です。そして電流を流すと発光する現象は「Electro-Luminescence」。有機素材を使うと俗に言う「有機EL」になりますね。

有機ELって結構認知されてきていますけど、実は現象のことだったという…。ややこしいですねぇ。

このようにOLEDと有機ELは意味合いは違うものの、広くは同じものとして扱われています。なので、OLEDという文言を見かけた時には有機ELに読み替えると頭に入ってくるかもしれません。さらにOLEDはAMOLEDとPMOLEDに大別されるようですが、これ以上深掘りすると終わりが見えなくなりそうですし、私自身がそろそろギブアップなので今回はここで止めます。

さて、フォルダブルディスプレイが有機ELということは分かってきたので、次に行きましょう。

2.折り畳むのは大変

深みにハマらないように気を付けながら、ポイントだけ押さえていきます。

液晶はバックライトでカラーフィルターを照らします。一方、有機ELは「自ら発光するヤツ」ですからバックライトを使わないので薄くて曲げられる、というわけです。曲げられる液晶っていうのも開発は進められているようですけど、現状ではほぼ有機ELみたいですね。

有機ELで曲がっているようなスマホは、

LG G FLEX

LG G Flex

例えばLGのG FlexとかGalaxyのエッジディスプレイとかのように数年前からありました。でも、折り畳める製品は何年も出てこなかった。というより、作りたくても作れなかったんだと思います。薄いプラスチックシートの上に有機化合物の発光層を印刷すれば折り曲げることが可能、というのが基本的な考え方のようですが、スマホってただ画面見るだけじゃなくて触るものですからね。ディスプレイを保護するコーティング層やらタッチパネルやら、周りの素材にも柔軟性を持たせつつ実用に耐えうるものをひたすら考え抜き、今年に入ってからようやく出てきたということです。

強化ガラスではなく透明PI(プラスチック)のディスプレイ、そして繰り返し折り畳んでも大丈夫なOCA(接着剤)、隙間を埋めるヒンジ構造など…それぞれ言葉を見つける度に検索してはハテナマークの連続でしたけど、とにかく「曲がる」のひとことで簡単に片付けられないほど色々なテクノロジーが詰まっているんです。そして満を持して出たGalaxy Foldさえもトラブルの連続でしたから、まだまだプロトタイプの域を出るまでに時間はかかりそうです。一方で、Razr 2019のヒンジ機構は折り目が付かないように「たわませる」ような仕組みになっていたり、今後が楽しみな要素も出てきています。

3.各社の動向(噂含む)

動きがありそうなメーカーのものをざざっと書いていきます。見ていくと、縦折りと三つ折りは「来そう」です。

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Samsung

Galaxy Fold

Galaxy Fold

Galaxy Foldの次は逆クラムシェルっていうんですかね?折り畳む位置が可変式のモデルのリーク画像が出ているようです。ピタッとくっつく、FlexPaiの縦折りバージョンという感じですね。また、アフリカ向け公式サポートページにそれっぽい型番が一時的に出現した模様。Foldの廉価版なのか?縦型なのか?

Xiaomi

Xiaomi Mix Mix Alpha

Xiaomi Mix Mix Alpha

折りたたみとは違いますが、ぐるっと本体をディスプレイが包むデザインのMi Mix Alphaは発表済みで、お値段なんと30万円。私レベルではもはやどう使うのか想像すらできません…。というか高い。また、縦折り型と観音折りのような三つ折り型も特許出願済み、ティザー映像も公開されています。

Huawei

HUAWEI Mate X

HUAWEI Mate X

Mate Xが中国で発売された直後に即完売。それ以降の具体的な話は出ていないようですが、こちらも観音折り型の特許出願していますね。

Motorola

Motorola Razr 2019

Motorola Razr 2019

縦折り型の商品化第1弾、Razr 2019が間もなく発売で16万円。日本展開はどうでしょうか?そういえばモトローラといえば、レノボのFolioってその後どうなったんだろ…。

LG

先行して出してきたのは2画面タイプのG8X ThinQ。しかし水面下ではZ型の三つ折りタイプや、フォルダブルというよりローラブルですけど巻物型の特許は出願しています。

Apple

フォルダブルiPhoneを準備中とか、いやいや折りたたみiPadだとか、色々と噂されていますけど信頼性の高い情報はいまだなし。iPhone12はフォルダブルはなさそうな見通しですが、ディスプレイでSamsungやLGと提携していますし、フォルダブルの特許申請はしているのでいずれ動きが見えてくるかも。

SHARP

4月に縦折り型が発表されて以来、続報はなし。有機EL業界はSamsungとLGが牽引しているような状況ですがシャープは経営再建中のJDIとの協業。JDIといえば数日前にマイクロLEDや透過率87%の透明液晶を発表していますけど、フォルダブルの方はどうなっているんでしょう?

4.まとめ

すみません、ちょっと迂闊でした。調べていたら奥が深すぎて、簡単に手を出せない領域の話が多すぎです。でも、ぶっちゃけ有機ELもロクに知らなかった私にとっては色々と勉強になりました。

FlexPai

FlexPai

Mate Xはヒンジの開発に3年費やしたみたいですし、比較して申し訳ないですがFlexPaiだって十分すごいんだなって感じました。きっとこれから色んなタイプのモデルが出てくるので、引き続き楽しみながらウォッチしていきたいと思います。

個人的に今のところ気になっているのはRazr 2019。あのカタチは世代的に馴染みもあってシンプルにカッコイイですね。日本で発売されるかも未定ですし、バッテリー容量とかスペックは見劣りするところもあるんですけど、とにかく見た目が好き。高くて私は全く手が届かないんですけどね。

フォルダブルディスプレイのローエンドスマホが3万円程度で購入できるくらいまで普及する日が待ち遠しい限りです。

最後に落書きを。

ちなみに私、ピッチ(PHS)世代です。たしか京セラのフリップタイプだったと思います。PメールDXが使えて手書き入力もできる端末も持ってたっけなぁ。携帯はJ-PHONEでデンソーのやつ(マメゾー)が初代で、それからはドコモのPシリーズを渡り歩いていました。今もそうですけど、アンチミーハーなので当時Nシリーズは絶対に使うもんか!と思っていましたね。電波強化シールとか光るアンテナとか、懐かしい限りです。電池パックにプリクラ貼ったりなんかして。…これくらいで止めておきましょうか。

というか書いた内容、ほぼ全部死語ですねw時代の流れは恐ろしいものです。

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コメント

  1. 匿名 より:

    スマホがタブレット兼任してくれると便利なんでしょうけどスマホとして使いにくかったら本末転倒ですね。まだ出たばっかりなので値段下がって定着するにはしばらくかかりそう。
    折りたたみ式で気になるのはいかにもガジェットオタが好きそうなはずなのにあんまりガジェットオタが食いついてないのが気になります。

  2. オジル より:

    コメントありがとうございます。
    フレキシブルに動かすために強度が犠牲になっているような現状もあって、興味本位で手が出せない金額ですから…。日本ではアップルが動き出せば市場も活性化してきそうですけど、いずれにしてもミドルレンジが10万円程度で出てきてから、というイメージでしょうね。中国ではサムスンなどに頼らないよう自社製品の開発を進めているようですし、ロヨルのような面白い動きに期待してます。