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VORKE V5 Plus - コンパクトで良スペックのミニPC、VORKEのミニPCは出来がいいよ!

VORKE V5 Plus
中国のミニPC・TV Box・周辺機器メーカーであるVORKEは中国の通販サイト「geekbuying」と同系列の会社(資本関係の詳細はわかりません)で、ウインタブでもこれまでに何度か紹介記事を書いたり、実機レビューをしています。また、今回紹介する「V5 Plus」とよく似たミニPC「VORKE V1 Plus」はウインタブで実機レビューをさせてもらい、その後読者レビュー企画に使用することなく、私が継続利用しています。そして私はこのV1 Plusはある意味「神機」かもしれん、と思っています。
VORKE V1 Plus - デスクトップPCとしてもしっかり使える!ストレージ増設もできる、お買得ミニPC(実機レビュー)
VORKE V1 Plusをしばらく使ってみて - 中華のミニPCは思ったよりも使える!と感心してしまいました。

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私はここしばらくの間、V1 Plusを自宅での作業全てに使用していて、ウインタブの記事の半分以上もV1 Plusで作成しています。記事を書く作業はそれほどPC負荷が高いものではありませんので、必ずしも高性能とは言えないV1 Plusで何の不自由もなく、快調に使えています。

V1 Plusも今回紹介するV5 PlusもミニPC(デスクトップPCの一種と考えていいです)なので、本体の他にディスプレイ、マウス、キーボードが必要です。また、PC本体のサイズは非常に小さく軽量なので、容易に持ち運ぶことができますが、ディスプレイなど周辺機器の設置が必要になるため、気軽に、頻繁に設置場所を変える、という性質のものではありませんし、PCそのものは場所を取りませんが、ディスプレイとキーボードなど、周辺機器まで含めるとそこそこの設置スペースが必要になります。

そのため、ミニPCというのはノートPCやタブレット、スマホを中心に紹介しているウインタブの趣旨から若干外れてしまいますが、低予算でデスクトップPC環境を構築できるという意味では非常に魅力的な製品ジャンルです。

前置きが長くなりました。実はこのV5 Plusは以前「VORKE V5」というベアボーン(OSやRAM、ストレージがない状態の半完成品)として一度紹介記事を書いています。V5 Plusになり、OS、RAM、ストレージが搭載され、完成品のミニPCとなりましたので、今回改めて紹介したいと思います。

1.スペック

VORKE V5 Plus スペック表
OSはWindows 10 Homeが搭載されます。CPUはKabylake世代のCeleron 3865Uで、性能面ではApollo Lake世代のCeleron N3450とほぼ同じか若干上、くらいの水準になります。私が継続使用しているVORKE V1 PlusはCeleron J3455を搭載していますが、ほぼ同等くらいの性能と考えていいでしょう。

RAMは4GBですが、SODIMMスロットが2つあり、ひとつが空きになっていますので、DIYで8GBにするのは簡単かつ少額の出費で可能です。最大で32GBまで搭載可能ですが、もともとそれほど高性能なCPUを搭載しているわけでもないので、購入後にRAMが足りないと思ったら4GB追加してやれば十分かと思います。

ストレージは64GB SSDでM.2 2280サイズとなります。残念ながら空きスロットがないため、ストレージの増設はできず、換装のみとなります。OSの入れ替えが発生しますのでちょっと面倒ですが、使っていて不足感が出てきたところで考えればいいでしょう。

ネットワーク関連ではWi-Fiが5GHz帯に対応するだけでなく、有線LANポートも装備されます。ミニPCというのはデスクトップPCの一種ですから、有線LAN接続ができるというのはありがたいですね。私が知る限り、中華のミニPCはほとんどが有線LANポートを備えています。

ポート類も本格的なデスクトップPCには及ばないものの、小型のPCとしては十分な内容になっています。USBは合計で4つありますし、HDMIとDisplayPortも備えます。ちなみにVORKE V1 PlusはDisplay PortではなくD-subが装備されていました。V5 PlusもV1 Plusも2画面のディスプレイ出力が可能ということですね。

サイズのほうは一段とコンパクトになりました。V1 Plusと比較してみます。

V5 Plus:128 × 130 × 32 mm / 335 g
V1 Plus:153.4 × 153.4 × 38 mm / 370 g

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正直なところ、小さくなったとは言え毎日持ち歩くような使い方をする可能性は高くないので、それほど大きな意味はないような気がしますが、大きくなるよりはいいでしょう。

2.筐体

VORKE V5
筐体のデザインは私が使っているV1 Plusよりも明らかにいいですね。側面にはおそらく金属が使われいると思いますし、全体的に高級感もあります。

Vorke V1 Plus 筺体
こちらが私の愛用しているV1 Plusです。私はこの製品を大変気に入っていますが、V5 Plusとくらべてしまうと筐体は正直言ってプラスティッキーで安っぽいところがあります。

VORKE V5 上面
VORKE V5 左側面
画像上が背面、下が左側面です。入出力ポート類はこの2面に集中しています。私の経験上、側面にUSB 3.0ポートとSDスロットがあるというのは高評価です。マウスやキーボードは背面のポートを使えばいいとして、USBメモリースティックやデジカメ接続など、頻繁に抜き差しするような周辺機器の着脱が容易になりますし、かつデータ伝送が高速な3.0規格である、というのは便利です。

これはV5 PlusではなくベアボーンのV5のほうですが、内部を開口した動画をメーカー(VORKE)がアップしていましたので、こちらもご覧ください。

3.価格など

VORKE V5 Plusは中国の通販サイト「geekbuying」で販売中で、3月4日現在の価格は269.99ドル(29,653円)となっています。また、ディスプレイやキーボード、マウスの接続が必要になりますので、それらも一緒に購入する場合、低めに見ても1万円ほどの追加出費が必要になります。

ちなみに私が使っているV1 Plusのほうは159.99ドル(17,572円)なので、単に価格だけで見た場合はほぼ同等の性能となるV1 Plusのほうがお買い得ということになるでしょう。ただ、両者は微妙に使い勝手が異なるといいますが、将来的な仕様変更の自由度に少し違いがあります。V1 Plusは2.5インチベイが1つ空いていますので、SSDもしくはHDDの増設が可能な一方、RAMはオンボード(マザーボードに固定されている)のため、増設や換装ができません。V5 PlusはRAMの増設は容易ですが、ストレージ用の空きスロットやドライブベイがないので、ストレージの増設はできず、M.2 スロットを使っての換装のみとなります。

個人的にはDIYの自由度という点ではV5 Plusのほうが上だと思います。V1 PlusのRAMは個人レベルではどうやっても変えることができませんから。また、筐体品質についてもV5 Plusの方に軍配が上がりそうな感じですよね。

記事の冒頭にV1 Plusを「神機」かも知れない、と書きました。これは主にコスパ面での評価になります。2万円以下でここまで快適に使えるというのは本当にすごいと思っています。しかし、欠点もありまして、「ファン音が大きく、不規則」であるという点です。これは筐体品質によるところが大きいのかもしれません。とすれば、筐体品質が数段上と思われるV5 Plusのほうが、より欠点の少ない仕上がりになっている可能性もありますね。

ウインタブではこれまで中国のミニPCをたくさん紹介してきましたが、個人的にはVORKEの製品が最もコスパがよく、また品質も高水準だろうと思っています(将来的にはわかりませんけど)。なので、このV5 Plusについてもかなり期待していいんじゃないか、と考えます。

4.関連リンク

VORKE V5 Plus:geekbuying
VORKE V1 Plus:geekbuying

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コメント

  1. 末永 より:

    楽しみに拝見しております。
    昨年、衝動買いをしてしまいました。ASUSの23型モニターです。
    特別安かったわけではないのですが、タイムセールでついつい。
    1000円(笑)ぐらい安かった程度ですから急ぐこともなかったことも事実です。
    そのモニターを現在、ノートパソコンを繋いで使用していますが(箱に入れていても仕方ないので)何かいいものがあったらと思ってました。
    机まわりはできる限りすっきり、殆ど、ものがないシンプルな状態を維持したいという考えから、ミニPCを検討していました。
    中華PCの知識が全くないので参考にさせて頂いています。
    MacMiniなども候補に入れていたのですが、モニターがASUSですから、ちょって不釣り合いで。また、そんな、大層なことをする予定のPCでもありません。
    既に、キーボードとマウスは揃ってますので、買い足すのはメモリーぐらい。5000円程度で済むのも魅力ですよね?

    VORKE V5を検討しようと思います。

    一つ、質問があります。
    Offceをのっけてもそんなに重くならないでしょうか?
    そこは何とかクリアーしたい条件ではあります。
    また、他に似たようなPCの特集を組む予定がありましたら、教えて下さい。
    宜しく、お願い致します。

    • 似たような環境で作業しているのでお答えさせていただきます。
      私はGIGABYTEのGB-XM12-3227(メモリ8GB、128GBSSD)を使って各種作業をしておりますが、Ofifceを載せても全くと言っていい程速度には影響はないのでそこは問題ないと思いますよ。

      ただそれ以上の、スマホで撮った画像を編集したりする用途にも使用されるのでしたら厳しい部分があるので良いものを買った方が無難です。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。ご質問の件ですが、私の環境だとこのスペックでOfficeは問題ないです。ExcelのVBAマクロで複雑なものを作ったり、ワークシートの中に膨大な関数を入れたりしないのであれば大丈夫かと思います。あとPowerPointの音声つきの凝ったやつとかだと重くなるかもしれませんね。

  2. 末永 より:

    「コンドッティエーレと化した先輩」さん、ありがとうございます。
    参考になりました。
    全くっていいほど知識がなく、単に「使うだけの人」だったため、最近まで量販店の人に言うがままに買うことだけをやっていた人間です(笑)
    色々、解らないことが理解出来るようになるって楽しいです。

    また、ご教示下さい。