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ECDREAM V6B - カメラとスピーカー、マイクを内蔵するWindowsのミニPC、Cortanaさんを呼んでスマートスピーカーっぽく使える!?

ECDREAM V6B
ウインタブが中華PCで強く推しているのが「PIPO X12(およびXシリーズ)」、また中華PCのジャンルだと「WindowsのミニPC」です。しかし、どちらも読者からの人気は決して高いとは言えず、他の情報サイトやブログなどでもこれらの製品が取り上げられているのはほとんど目にしません。しかし、ミニPCに関しては「Beelink Gemini X」のように、PC上級者も納得できそうな製品も出てきていて、これからじわじわと人気が出てくるジャンルなのではないか、と思っています。ただ、ミニPCは「デスクトップPC」の一種なので、パーソナル用途でのデスクトップPCの販売が凋落している現在、大ヒットするようなものでもなさそうですけどね。

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さて、今回紹介する「ECDREAM V6B」はミニPCです。しかし、一般的なミニPCとは少し異なる特徴を持っています。

1.スペック

ECDREAM V6B
CPUはGemini Lake世代の「Celeron N4100」です。エントリークラスのノートPCによく使われているもので「モバイル用」なのですが、そのかわりこの製品はファンレス構造になっています。RAMは4GBで増設可否については不明です。ストレージは標準で64GB eMMCですが、M.2(2242サイズ)スロットの空きがありますので、DIYでのストレージ増設が可能です。

そして、この製品が他のミニPCと違っているのは「スピーカー」と「カメラ」を内蔵していることです。日頃ノートPCを使っているとカメラが内蔵されているのは当たり前なのですが、デスクトップPCというのは基本的にカメラは装備されません。しかし、ビデオチャットなんかをする場合にはカメラが必要になりますし、この製品のように「卓上型」の筐体を持つ製品であればカメラは重宝するでしょう。

スピーカーについてもノートPCだと「ついてて当たり前」ですが、デスクトップPCの場合はスピーカーはついていないことが多いです。もちろん「ついていたほうがいい」わけですが、どのくらい便利なのかはPCの使い方とスピーカー品質にもよります。この製品は筐体左右側面にステレオスピーカーが装備されていますので、「スペック上は合格」だと思いますが、音質がどのくらいのレベルなのかは不明です。

ポート類はノートPCよりは充実していますが、中華のミニPCとしては標準的くらいです。しかし、4つのUSB 3.0ポートと有線LANがあり(無線LANもOKです)、実用性は高いと思います。

2.筐体

ECDREAM V6B
「ミニミニタワー」というべきか、「スマートスピーカー」というべきか、ちょっと面白い形状をしています。本体サイズは不明ですが、外箱のサイズが169 × 173 × 103 mm / 1,000 gということなので、高さは15~16センチくらいでしょうか。筐体素材はアルミです。

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この画像は前面ですが、Webカメラとマイクがついているのがわかります。また、上面にくぼみがありますが、ここが電源ボタンです。

ECDREAM V6B
スペック説明のところで、この製品はファンレスである、と書きましたが、冷却面についても一応考えられているようです。筐体サイズがミニPCとしては大きめですし、筐体もアルミということなので、ファンレスでも大丈夫なんでしょうね。

ECDREAM V6B
画像左側が右側面、右側が背面です。このようにポート関係はノートPCと比較すると充実しています。欲を言えばSDスロットがmicro規格ではなくフル規格だったらもっとよかったのに、と思います。

ECDREAM V6B
底面にはラバーが貼られていて、テーブルやデスクに傷をつけない構造です。

3.価格など

ECDREAM V6Bは中国の通販サイト「geekbuying」で販売中で、9月30日現在の価格は279.99ドル(32,681円)です。この価格は一般的なCeleron N4100搭載のミニPCとしてはやや高価な部類となります。

少し前にドスパラで「CANPC」というのがありました。この製品は小型の筐体にカメラとスピーカーを装備しているという点でCANPCに似たコンセプトになっています(ただし、CANPCはバッテリー内蔵でしたが、この製品にはバッテリーはありません)。

ドスパラのご担当者から聞いた話ですが「ゲーマーというのはゲーム中にゲーム以外のアプリを起動するのを嫌います。そのため、ゲーム本来の操作以外に使えるサブPCのニーズが高いと思われ、CANPCを考えました」とのこと。

ウインタブでも中華のミニPCをメインPCと位置づけるのではなく、「メインPCがモバイルノート」という人の「自宅用のサブPC」という位置づけがいいのではないか、と思っています。そのようなニーズの場合、CPUは必ずしもCore iプロセッサーである必要はなく、「狙った操作が狙った通りにできる」ということが満たされていれば十分ということになるでしょう。この製品の場合、CPU性能がそれほど高いわけではないのでオンラインゲームやブラウザゲームは難しいにしても、OfficeソフトとかWebブラウジング、動画鑑賞、音楽鑑賞などをするには十分な実力があると思いますし、Cortanaを愛用している人(私は全然使ってないです…)にしてみれば「ちょっとしたスマートスピーカー」として使えるのではないかと思います。

4.関連リンク

ECDREAM V6B:geekbuying

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コメント

  1. 匿名 より:

    これ結構いいね。ミニPCはキーボードが付いてないから日本語キーボード自分で買えばOSの言語が日本対応のものであれば普通に使える。スピーカーとマイクとカメラ付いているってのがいい。ミニPCだとスピーカー付いてないからスピーカー別で買わないといけないんだよね。

    • wintab より:

      こんにちは。おっしゃるとおりだと私も思います。こうやって中華ミニPCが少しずつ改善されていけば、日本でもよく売れるようになると思います。

  2. 匿名 より:

    2年ほど前にindiegogoで資金を募ったGOLE2みたいですね。
    https://www.indiegogo.com/projects/gole2-the-real-mini-pc-with-fhd-wide-angle-camera–2#/
    あちらもビデオチャットを見越したカメラ、スピーカー内蔵の小型・縦型のデスクトップでした。残念ながら資金調達に失敗という事になりましたが。

    カメラがスライドカバーで隠せるというアイディアの部分は、GOLEの方が勝ってたかな。

    • wintab より:

      こんにちは。この製品いいですよね!ちなみに「製造の大本」みたいなところが存在しているようで、Aliexpressなんかを見ると複数のメーカーでV6Bを販売してます。もう少し待ったら安くなるかもしれないですね。

  3. デザインがCenovo King Kongに似てるんですけど、あれも参考にしたんでしょうかね。
    https://win-tab.net/imported/cenovo_king_kong_review_1611093/

    • wintab より:

      PYUさん、こんにちは。おそらくそうだと思います。CenovoはいまCenavaを名乗っていますが、おそらくV6Bと同種の製品を出すだろうと思います。おおもとの作り手がいるんでしょうね。