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Cenava W10 Pro - 10.1インチ、Gemini Lake搭載ながら、ちょっと懐かしい感じのWindows タブレット

Cenava W10 Pro
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。中国の通販サイト「geekbuying」で新しい10.1インチWindowsタブレット「Cenava W10 Pro」が発売されました。CPUがGemini Lake世代のCeleronなので「新しい製品」であるとは言えますが、いろんな意味でちょっと懐かしい感じがする製品です。10.1インチサイズの低価格帯Windows タブレットもめっきり新製品が出なくなっているので、うれしいと言えばうれしいんですけどね。

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1.スペック

Cenava W10 Pro
CPUはGemini Lake世代のCeleron N4000です。ここ、ちょっと残念なんですよね。N4000とN4100(国内外のエントリークラスのノートPCによく使われている型番です)って、結構大きな性能差があるんです。ノートPCとしての利用に関して、「N4100ならそこそこ行ける、でもN4000だと少しばかりもっさり」というのが、あくまで個人的な感想です。

RAMとストレージは2GB/32GBと4GB/64GBを選べます。タブレット専用でシングルタスクで使う場合だとRAM2GBでもなんとかなるかもしれませんが、この製品には専用のキーボードが別売りで用意されていて、ノートPCとして使う機会も多いと思いますが、その場合はRAM4GBあったほうがずっと快適です。さらに、Windows 10の時代となり、半年に1回OSが大型アップデートされるようになりましたので、ストレージ32GBというのはかなり厳しいです(大型アップデートのたびにストレージの空きを8GB程度確保する必要があります)。ということで、ウインタブとしては少し高価になりますがRAM4GB/ストレージ64GBモデルをおすすめします。

ディスプレイの解像度もイマイチですね。1,280 × 800です。この解像度だと使いにくいということはありませんが、中華タブの多くは1,920 × 1,200で「普通」くらいですし、Android機に至っては2,560 × 1,600というのが増えていますので、他製品との比較上はちょっと寂しい感じがします。

しかし、いいところもあります。この製品は10.1インチタブレットとしては入出力ポートが充実しているほうで、USBが合計で2つ、独立したmicroHDMI、さらにDC-INも備えます。これでUSB Type-Cを使っての充電もできれば最高なんですが、その点は不明です。これだけのポートが確保されていればノートPC形態で使う場合もそこそこ満足できるのではないでしょうか。

2.筐体

Cenava W10 Pro
10.1インチタブレットは言え、この製品のOSはWindowsなので、別売りのキーボードは必須だと思いますし、純正品でなくとも、サードバーティ製のキーボードは用意しておいたほうがいいでしょう。この記事では純正のキーボードも合わせて説明します。

Cenava W10 Pro
この製品はgeekbuyingの説明によれば「ブラック」の筐体色ということになっていますが、製品画像を見る限り濃紺、あるいは紫っぽい色になっています。前面に関してはトラディショナルなWindowsタブレットという感じで、Windowsボタン(センサーボタン)が下ベゼル(横持ち時)にあります。

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で、背面なんですけど、メーカー説明によれば「fine-matted(マット加工)」が施され、「feels just like baby skin(赤ちゃんの肌のような手触り)」とのことです。さぞかし気持ちがいいんでしょうね…。また、防指紋加工もなされているとのことでした。

Cenava W10 Pro

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これが注目の入出力ポートです。10.1インチのWindowsタブレットは8インチタブレットよりはポート数が充実しているのが一般的ですが、この製品は「USB3.0 + USB Type-C」という組み合わせになっているのが魅力です。あと、上にも書きましたが、独立したDC-INというのもノートPC形態で使う場合には便利でしょうね。ただし、USBポートを使っての充電ができない場合、外出時にACアダプターも一緒に持ち歩かなくてはならない、という点で賛否両論のあるところだと思います。

Cenava W10 Pro
製品画像を確認したところ、底面にはキーボード接続用のコネクタがあり、スピーカーは両側面にありましたので、この製品はステレオスピーカーが装備されていると思われます。

また、筐体サイズは「並」くらいで、特にコンパクトでもなく、軽量でもないと言えます。ただし、厚さ8.5 mmという点は評価できますね。低価格なWindowsタブレットとしては薄型だと思います。

Cenava W10 Pro
これが純正のキーボード(別売り)です。タブレットとはコネクターを介した物理接続(実質的にUSB接続)になっていて、マグネットで接続をアシストする構造です。また、このキーボードはタブレットケースも兼ねていて、「ケースのふた」の部分を変形させてタブレットの台座を作るようになっています。しかし、この形状、古くからWindows タブレットを見てきた人なら「懐かしい!」って感じませんか?なお、日本語配列ではなく、英語配列です。

3.価格など

Cenava W10 Proは中国の通販サイト「geekbuying」で販売中で、9月17日現在の価格は下記のとおりです。

●タブレットのみ
 2GB/32GB: 165.99ドル(19,135円)
 4GB/64GB: 219.99ドル(25,361円)
●タブレット+キーボード
 2GB/32GB: 189.99ドル(21,902円)
 4GB/64GB: 243.99ドル(28,127円)
●キーボードのみ
 キーボード単品: 27.43ドル(3,162円)

記事中にも書きましたが、2GB/32GBモデルは「デメリットを理解して買う」ような人、つまりパソコン操作にたけている人限定、と考えます。4GB/64GBモデルに関しては、Gemini Lake搭載という新しい側面もありますし、入出力ポートが充実しているというメリットもありますが、一方でディスプレイ解像度があまり高くないとか、正直なところ純正キーボードや筐体デザインなどがちょっと古臭いパッケージングであるという印象もあります。

2万円台後半で購入できる中華製品ということだと、モバイルノートが視野に入ってきます。もしノートPCとして使う頻度が高いのであれば、この製品よりもモバイルノートを購入したほうがいいのではないか、と思います。一方で、タブレットとして使いたい、という目的があるのなら、この製品は魅力的でしょうね。ただ、10.1インチの中華Windowsタブレットということだと、やや古い製品(WindowsとAndroidのデュアルブート機)がセールなどで投げ売りされるケースもありますので、その点も考慮して価格をウォッチしていくといいのでは、と思います。

4.関連リンク

Cenava W10 Pro:geekbuying

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コメント

  1. m.os.ota より:

    最早全く期待できないのはわかっているんですが解像度含めこのスペックだと10インチでは正直手を出すのはちょっと・・・って感じですね。
    8インチ~8.9だったら許せる・・・。

    • wintab より:

      m.os.otaさん、こんにちは。確かに、日頃タブレットなんかの製品情報を収集していると、ちょっと「?」な感じはしますね。もう一段安いと気になってくるんですが…。

  2. hogeo より:

    Windowsでこの解像度は縦向きでは使いものにならない

    • wintab より:

      hogeoさん、こんにちは。あれ?そうですか?私はあまり感じないですが、そのへんのところは人それぞれですね。

  3. なお より:

    こいつはノートパソコンじゃなくて
    タブレットなので2コアのN4000のほうがいいのでは?
    4コアのN4100消費電力少ないですからね

    • wintab より:

      なおさん、こんにちは。なるほど、タブレット専用機として使うならCPU性能とかRAM容量は控えめでも行けそうですもんね。実機レビューの予定はありませんが、はたしてバッテリーは長持ちしてくれるんだろうか?

  4. タホマ より:

    こういうのを見るといかにドスパラのやつがコスパ良かったかがわかる

    • wintab より:

      タホマさん、こんにちは。確かに…。でも最近ドスパラはこのクラスに消極的なのが残念です。