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Acute Angle AA-B4 - キワモノ中のキワモノなミニPC、と思いきや意外にスペック良しコスパ良し!(natsuki)

Acute Angle AA-B4
こんにちは、natsukiです。今回は、ミニPCの紹介記事です。ええ、出オチです。ひと目みて、口あんぐりですよね。ほーら、欲しくなった。もう、説明要らないですね。

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1.スペック

……真面目にやります。これは、いわゆるミニPCで、ウインタブでも積極的に紹介しているジャンルです。手のひらサイズのデスクトップ、というのが分かりやすいでしょうか。何に使うの? と聞かれれば、それは使い手次第。例えば私の場合は、これとは別の製品ですが、ホームサーバーとして運用したりしてます。もっとも、実験的要素が強く、邪道な使い方ではありますけど。

で、たいてい、こういう奇抜なものは、構成なり価格なりで難点を抱えているものです。はたしてどうか、とりあえずスペックを見てみましょう。例によって、掲載サイトによって多少の揺れがありますが、メーカーの公式サイトを元にまとめました。

Acute Angle AA-B4
まず、基本的な構成に目をやると、意外にもしっかりとしています。CPUに、ライトユース用として定評のあるCeleron N3450を据え、これで、だいたいこのPCの「ランク」が分かりました。そこに、RAMはしっかり8GB、ROMはeMMC64GBがベースで(OSもこちらに入っているようです)、この他に内部にSSD増設用M.2スロットを備え、嬉しいことにはじめから128GBのSSDが装着されています。Cerelon N3450機としては、十分に余裕を持ったシステム構成です。

ミニPCとして非常に重要なポート・ネットワーク類を見てみましょう。USBは3.0を3つ。有線LANポートあり。技適の問題はあれど、Wi-Fiにも5Gで対応。Bluetoothも4.0ですが、実用的にはこれで困らないでしょう。HDMIは2.0規格で4K画像出力に対応。オーディオは、オーソドックスに3.5mmイヤホンジャック。なお、筐体に見える穴は換気のためのもので、スピーカーは付いていません。DC-INは独立。以上の構成を、一般的なミニPCと比べてみると、ここにUSB Type-CとmicroSDカードスロットが足りない感じです。ただし、microSDカードスロットについては、内部にm.2スロットがあるので、これはストレージ増設に対する設計思想の問題です。USB Type-Cは惜しいかな。それでも、致命的な問題とは言えないでしょう。

こうしてみてみると、Celeron搭載ミニPCとしては、十分に使える構成です。価格は、後述のように、販売ルートにもよりますが、だいたい20,000円台前半なので、RAMとROMの充実を考えれば、コスパの面でも健闘していると言ってよいと思います。

Acute Angle AA-B4
ちょっと気になるのは、Windowsのライセンスです。公式サイトには、このように「正規Windows10」と明記されてはいます。「正規」じゃないWindowsってなんだよ、ってのはとりあえず置いておきましょう。一方、Banggoodの製品情報には「support Windows 10」という引っかかる言い方が…… このAcute Angle AA-B4は、すでに今年の3月に販売開始していて、ネット上を探すと実機レビューも何件か見当たります。それらを見てみると、とりあえず、すぐに使えはするようです。が、実際のところ、どういうライセンス形態になっているのかはやっぱり不安ですね。

2.筐体

Acute Angle AA-B4
さーて、なんといっても特徴的なのが筐体です。まず、素材。本当に、木です。

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Acute Angle AA-B4
ポートの配置は、この画像が見やすいですかね。斜辺に電源スイッチとUSB3.0×2、その他のポート類は、内部にあるM.2スロットを除くと、三角形のフレーム内に納められています。

Acute Angle AA-B4
冒頭の画像ですが、実際の使用は、このようになるみたいです。これ、よく見ると電源コードがつながれてませんけど。雰囲気は分かるでしょう。寝かせてもいけそうですが、換気口を塞いでしまうので、立てて使うのが良いようです。

うん、まさしく唯一無二。

3.夢は大きく「ブロックチェーンノード」

実は、このミニPC、あるプロジェクトのために開発されたものなんです。キワモノたるゆえんは、筐体よりも、むしろこっちにあるかもしれません。

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ズバリ、「ブロックチェーンノード」。言葉の定義を突き詰めるとややこしそうなんで、ざっくりいきますが、要は、「複数のPCをネットワークで連携して、互いに余ったリソースを融通し合おう」というものです。パソコンやスマホの余ったリソースを提供して、新薬開発に協力しよう、みたいなのありますよね。その系統です。詳しくは、公式サイトをご覧ください。なお、ここの公式サイトは、なんと日本語にも正式対応しています。実現可能性はさておき、一通りプロジェクトを見てみると、なかなか頭の体操にはなります。当然、突っ込みどころは山のようにあるわけですが、あえてリスクをとってでもどんなもんか試してみようという人は、乗っかってみるのも一興かと。

さて、そのために、公式のアプリ「アキュートアングルクラウドクライアント」を使うわけですが、プロジェクトに参加する気があるなら別にいいとして、そうでないならば、ここは慎重にならざるを得ない点です。つまり、セキュリティとかセキュリティとかセキュリティとかセキュリティは本当に大丈夫か? ってことです。

単純に考えれば、「アキュートアングルクラウドクライアント」なるものや、関係アプリをアンインストールしてしまえばよいだけだと思うんですが、まさか、ハード的にもそのための機能が付いていたりしないよな? あるいは、隠れ機能で動いていたりとかね。

ともかく、製品として、本来的に「ブロックチェーンノードのためのPC」である、ということは常に念頭に置いておく必要があるでしょう。重要なデータはこのPCでは扱わない、などの配慮は必要かもしれません。

4.価格など

この製品、日本から比較的入手しやすいルートとしては、Banggood、Gearbest、Aliexpressで取り扱いがあり、BanggoodとGearbestはほぼ同額で約22,000円~23,000円程度。Aliexpressは、出品者によるものの、だいたい19,000円です。ただし、Aliexpressの場合、案の定というか、記事執筆現在で販売実績は非常に少ないので、よく見極めてください。ともかく、純粋にこのスペックのミニPCとして見ても、十分に安価と言えるでしょう。

もちろん、実績のないメーカーなので、信頼性という面では、ソフト的にもハード的にも不安は感じます。でもでも、このデザインを見たらそんなことどーでもよくなりますよね? ミニPCというのは、もともと、ニッチというかマニアックというか、ちょっと奇をてらったジャンルです。せっかく買うなら、ひと目見て奇天烈なものを、というあなたにいかがでしょうか?

5.関連リンク

Acute Angle:公式サイト
Acute Angle AA-B4:Banggood
Acute Angle AA-B4:Gearbest

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コメント

  1. この手のミニPCってどうしてCPUの性能が控えめになりがちなんですかね。
    i3以上を載せてたら即買いも考えました(無茶振り)

  2. 全音符の4倍 より:

    ポート類が三角系の中に入るデザイン、めっちゃ良いですね。コネクタが邪魔にならない!

  3. 匿名 より:

    日本のメーカーから出すと5~6万円はするんだろうな

  4. 匿名 より:

    スペックは問題ないだろうし面白そうな端末ですけど、確かにセキュリティが怖いですね。家でこのPC使うなら専用に別回線引いたほうがいいかもしれませんね

  5. なお より:

    >重要なデータはこのPCでは扱わない、などの配慮は必要かもしれません。
    これがすべてを物語ってますけど…

    まあ、研究用ではよくあるやつなんですけどね
    ヒトゲノム計画とかでもDNA解析をネットワークでやってましたし
    いまでも宇宙からの電波解析をやってたりしますね

  6. natsuki より:

    たくさんのコメントありがとうございます。

    ぶっちゃけ、この製品、「とてもうまくいくとは思えない(大変失礼)怪しいプロジェクトに参加してみよう」という冒険を楽しむのが目玉ですよね。プロジェクトがぽしゃっても、十分価格相応なスペックを持っている機器は残るという「保険」付きで。

    セキュリティに関しては、純粋にソフト的なものなら、Windowsをクリーンインストールすればまず大丈夫だとは思うんですが……、ハードの部分にもなんか仕掛けがあるとするとやはり怖い。ざっとみて、個人的には、失礼ながらそこまで手の込んだことをできる技術力&開発力があるプロジェクトには見えないんですが、こればかりはちょっと分かりません。