iiyamaブランドから、17.3インチのノートPC「STYLE-17FH122-i7」が発売されました。iiyamaブランドには「STYLE(ベースブランド)」「SENSE(クリエイター)」「LEVEL(ゲーミング)」「SOLUTION(ビジネス)」という製品ブランドがあり、この製品も全ての製品ブランドから発売されています(17FH122-i7という型番です)。ただし、ベースモデルの構成とロゴマークが異なる以外は大きな違いがありませんので、ここでは「STYLE」ブランドの製品についてご紹介します。
1.STYLE-17FH122-i7 スペック
スペック表
STYLE-17FH122-i7 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i7-1260P |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB/64GB |
ストレージ | 500GB/1TB/2TB SSD(M.2 PCIe3.0 ×4接続) M.2 PCIe3.0 ×4 SSD 増設可 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 17.3インチ(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB3.1 Type-C、USB3.1、USB2.0、HDMI、LAN(RJ45)、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(100万画素) |
バッテリー | 非公開 |
サイズ | 396 × 252 × 22.9 mm(ゴム足含む) |
重量 | 2.14 kg |
バリエーションモデル
この製品(他の製品ブランドも含む)にはいくつかのベースモデルがありますが、注文の際にシステム構成のカスタマイズが可能なので、どのベースモデルを選んでもカスタマイズ画面で同一構成にすることができます。
コメント
CPUは第12世代(Alder Lake)のバランスタイプ(型番末尾P)、Core i7-1260Pです。これ以外の型番は設定がありません。RAMは標準で16GB、最大で64GBまで搭載可能、SSDは最小500GBから最大で2TBまで選べ、さらにM.2 PCIe SSDを追加することもできます。ちなみに、iiyama製品はSSDの増設料金が比較的リーズナブルで、レノボのように「2TBにすると10万円」みたいなことにはなりません。
ディスプレイは17.3インチのFHD解像度です。ここは「標準的」ですね。リフレッシュレートについても特に言及がないので、おそらく60Hzだと思います。
入出力ポートはUSBポートが合計で4つ(うち1つはThunderbolt 4)、HDMIに有線LAN、microSDカードリーダーと、17.3インチの大型PCとは言え、充実しているほうだと思います。
サイズを他社製品と比較してみましょう。
STYLE-17FH122-i7:396 × 252 × 22.9 mm / 2.14 kg
Lenovo IdeaPad Slim 370i:399.0 x 274.0 x 19.9 mm / 2.04 kg
DELL XPS 17:374.45 × 248.05 × 8.67-19.5 mm / 2.21 kg
※DELL XPS 17は17.3インチではなく17.0インチです
DELL XPS 17は「30万円コース」の高級PCなので、さすがにSTYLE-17FH122-i7とガチ比較してしまうのはちょっと気の毒です。一方でIdeaPad Slim 370iはCore i7モデルが11万円台と、STYLE-17FH122-i7よりもワンランク低価格ですが、横幅はほぼ同じくらい、奥行き(短辺)がSTYLEのほうがずっと小さく、厚さはIdeaPadのほうが小さくなっています。ただ、この後筐体画像を掲載しますが、STYLE-17FH122-i7は「寸法」から受ける印象よりもずっとスタイリッシュです。
2.STYLE-17FH122-i7 筐体
まず、トップ画像を再掲します。これを見ていただくと、この製品が「リフトアップヒンジ構造(ヒンジ開口時に天板後部が底面に潜り込み、キーボード面に適度な角度がつく構造)」になっているのがわかります。
正面から見たところです。この製品はもともと奥行きが小さめで、さらにリフトアップヒンジ構造の恩恵もあり、上部と左右のベゼルのほか、下部ベゼルも非常に細くなっています(正確にはヒンジ開口時に下部ベゼルが非常に細く見えます)。
17.3インチという大型サイズのノートPCは数が少なく、リフトアップヒンジ構造を採用している製品はさらに数が少ないです(というか、私はこの構造の17.3インチノートが思い浮かびません)。そんなわけで、STYLE-17FH122-i7の「見た目のスリムさ」は際立っていると感じられます。
天板です。中央にロゴがありますが、このロゴは製品ブランドによって異なります(SENSEとLEVELはブランドロゴが入ります)。また、STYLEとSOLUTIONについてはロゴなしも選べます。
キーボードです。17.3インチなのでテンキーがつきます。キーボード部分のサイズは15.6インチノートと同じのようですね。そのため、右のShiftキーなどは17.3インチノートの割にちょっと窮屈に思われます。あと、パームレストとタッチパッドは巨大です。
側面と入出力ポートの配置です。
3.STYLE-17FH122-i7 価格など
iiyama STYLE-17FH122-i7はパソコン工房で販売中で、7月17日現在の価格は税込み154,800円から、となっています。ちなみに最低価格のモデルでも「Core i7/RAM16GB/500GB SSD」という構成なので、第12世代のCore i7-1260Pという高性能なCPUを搭載する17.3インチノートとしてはリーズナブルに感じられます。
これまでご説明してきた通り、筐体のデザインがよく、CPU型番が新しくシステム構成のカスタマイズも可能と、とても魅力的な大型ノートだと思います。
4.関連リンク
コスパで満足17型Core i7搭載ノートパソコン:パソコン工房