記事にアフィリエイト広告を含みます

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 - ゲーミングノートのデビューはこの製品で!VRとMRも体験できるスペック(実機レビュー)

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は久しぶりにドスパラのゲーミングノートの実機レビューです。「GALLERIA QSF960HE2」という製品で、ドスパラのゲーミングノートの中では最安値、税抜きだと10万円を切り、99,980円です。位置づけとしては「エントリークラスのゲーミングノート」となりますが、それでも一般的なノートパソコンとしてみれば相当なハイスペック機でもあります。

スポンサーリンク

1.スペック

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 スペック表

クリックで拡大します

CPUとGPUは最新のものではありません。Core i7-6700HQはゲーミングノートに使用される高性能なCPUですが、第6世代(Skylake)で、2017年10月現在主流となっている第7世代(Kabylake)の一世代前のものです。一般に最新世代のCPUのほうが高性能ではありますが、Skylake世代だから顕著に性能が劣る、というほどではありません。また、GPUも最新のPascal世代(GTX10〇〇など)ではなく、一世代前のものが搭載されます。

RAMは標準で4GBとなっていますが、10月18日現在無料で8GBに増量してもらえます。また、カスタマイズも可能で、最大で32GBまで搭載可能となっています。ストレージも標準だと500GB HDDとなりますが、SSDへの換装やSSD + HDD、SSD + SSDといったデュアル構成(物理ストレージを2基搭載)も可能になっています。

ディスプレイは15.6インチのFHD解像度で、後述しますがおそらくIPS(もしくはIPS同等)のものが使われており、ゲーミング、非ゲーミングにかかわらず美しい画面になっています。しかし、NVIDIAのG-syncなど、描画を最適化するような機能はありません。

入出力ポートは豊富です。USBはType-Cを含め合計で5つ、HDMI、有線LANポートもあります。ゲーミングPCの場合、複数の映像出力ポートを備え、複数の外部ディスプレイに接続できるものもありますが、そういうニーズのある人はおそらくこの製品は購入しないと思いますので、実用上はこれで十分かと思います。

この製品はエントリークラスということもあり、上級のゲーマー向きではないですね。ただ、一世代前とはいえ、ゲーミングノートとして必要なスペックは十分満たしていると思いますので、初めてゲーミングノートを購入する人には悪くないスペックだと思います。

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 システム構成
ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 ストレージ構成
試用機のシステム構成です。RAMは8GB、ストレージは500GB HDDとなっていました。試用には十分な構成でしたが、仮に私が購入して使うとしたらストレージはSSDに換装すると思います。

2.筐体

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 同梱物
同梱物です。この製品はバッテリーが着脱式になっていて、バッテリーが取り外された状態で配送されます。画像中央やや右にある黒くて四角い箱がバッテリーです。ACアダプターはかなり大型で重いです。この製品の重量は2.75 kgですが、ACアダプターまで含めると3 kgを越えますので、(あまりいないと思いますが)モバイルPCとして気軽に持ち歩くような性質のものではありません。このほか、ドライバーなどが入っているユーティリティディスク(ただし、この製品には光学ドライブはありません)、「はじめにお読みください」の小冊子(利用ガイド)、各部名称とキー操作について説明された一枚ものが付属します。

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 天板
天板です。この製品、メタル(おそらくアルミ合金)とプラスティックが素材になっていて、天板は金属製です。「黒無地」ですが、ゲーミングPCらしく立体的な造形が施されています。GALLERIAのロゴがカッコいいですね!

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 底面
底面です。画像下がヒンジ側(後部)ですが、バッテリーは画像の左下にあるのがわかると思います。背面には通気口がありますが、ドスパラの上位機種に搭載されるサブウーファーはこの製品にはありません。

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 右側面
右側面です。横から見るとかなり厚みがありますよね。厚さ37 mmというのはモバイルノート2台分、一般的なスタンダードノートの1.5倍くらいです。この面には画像左からヘッドフォンジャック、マイクジャック、USB 2.0 × 2、SDスロットがあります。なお、SDスロットにはダミーのSDカードが挿入されています。

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 前面
前面(開口部)です。ここにはデザインアクセントがありますね。両側の赤い部分はスピーカーです。エントリークラスのGALLERIAはこのタイプの筐体が使われることが多いようで、私は過去にこれと似た(おそらく同一)筐体のGALLERIAを試用したことがあります。

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 左側面
左側面です。意外なことに、この面にはポート類はなんにもありません…。

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 背面
背面です。実はこの面にたくさんのポートが集中しています。画像左からDC-IN、HDMI、有線LAN、USB 3.0 × 2、USB Type-Cとなります。USBポートが背面にある、というのは個人的にはイマイチのように思います。しかし、右側面に2.0規格のものが2つありますので、マウスなどの接続には問題はありません。USB 3.0が背面というのは設置場所によっては少し使いにくいかもしれません(USBメモリースティックを使う場合など)。

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 キーボード(バックライト)
ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 キーボード
キーボードです。この製品のキーボードはバックライト付きですが、バックライト色は「赤」です。また、バックライトをオフにした場合でもキーの文字色は赤になりますので、クセがあるといえばありますね。それと、文字色が赤なこともあり、バックライトを消灯してしまうと視認性がやや悪くなってしまいます。また、「W,A,S,D」キーと方向キーが強調されたデザインになっています。これらのキーはゲームの際によく使うキーです。

あと、GALLERIAのゲーミングノートは「Windowsキーが右側」というのが多く、個人的にはこの点がGALLERIAらしいと思っているのですが、残念ながらこの製品はWindowsキーの位置が普通です。いや非ゲーミングならこっちのほうが使いやすいんですけどね…。

スポンサーリンク

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 キーボード拡大
キートップはフラットで、特に加工は施されていません。また、後述しますがキーの配置に大きなクセはありません。少しばかり目立ちますが、ゲーミング用途以外で使っても快適です。

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2
ヒンジを開けてみます。バックライトを消した画像も撮影したのですが、この製品はバックライトがついた状態のほうが映えますね。

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 正面
正面から見てみます。ベゼル幅は2017年の水準だとやや太めですが、もともとサイズを小さくしようとしている製品じゃないですからねえ。このアングルから見ても筐体の厚みがわかりますし、前面のスピーカーが迫力を演出しています。

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 ヒンジ最大開口
ヒンジを最大開口するとこんな感じになります。水平位置までは開きませんが、ノートPCとしては開口角度がかなり大きいほうだと思います。

一通り筐体を確認してみましたが、この筐体は設計が新しいわけではないですし、15.6インチサイズのノートPCとしては大きく、重いのは間違いありません。しかし、その分「明らかに頑丈そう」ですね。華奢に感じられるところが全くありません。また、モバイルノートならともかく、15.6インチサイズで携帯性を重視しないのであればこの製品の筐体で何の問題もないどころか、むしろこのような無骨で頑丈、力強いデザインを好む人も少なくないと思います。

3.使用感

ディスプレイ

ドスパラでは製品にIPSとかTNといった形式の説明を記載していませんが、私の見たところIPS液晶です。手持ちのディスプレイと比較するとやや視野角が狭いと感じますが、実用上問題があるようなものではありません。

発色のほうですが、色味が少し暗く感じます(画面が暗いという意味ではありません)。これも私の手持ちのディスプレイとの比較なのですが、「花」の画像を表示させて比較してみたら、この製品のほうが少し鮮やかさに欠けるというか、少しくすんで見えます。ただ、これは2枚のディスプレイに同じ画像を表示させ、じっくり見比べて気づくようなものなので、普通に使っていて暗いとかくすんでいると感じる場面はまずないと思います。

あとはゲーム時の応答速度が気になるところですが、すみません、このレビューではそこは検証するのが難しいです。やりこんだオンラインゲームがあり、かつそれなりの腕前じゃないと比較できないと思いますので。。。

スピーカー

この製品は筐体手前側の側面にステレオスピーカーがついており、ステレオ感はしっかり出ます。音質のほうですが、中音域は悪くありません。なので、ヴォーカルは割と自然に、そこそこのレベルで聴くことができます。最近のドスパラ製品は中位クラス以上であれば底面にサブウーファーを備えていますが、この製品はエントリークラスということでサブウーファーの装備はありません。そのせいもあってか低音は少し弱いです。

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 オーディオ
また、Realtek Audio Managerという設定ソフトウェアがインストールされており、これを使うと音質のカスタマイズができます。この機能は結構強力で、「防音室」とか「講堂」「風呂場」はては「下水道」なんていう環境設定もでき、ガラッと音質を変更できますので、お好みに合わせた設定ができます。

キーボード

相変わらずGALLERIAらしいといいますか、「強打仕様」です。安心してゲームができるんじゃないでしょうか?また、強打仕様である反面、打鍵は割と普通です。つまり、特に固いとか重いということはありません。打鍵音が静かな普通のキーボードだと思います。

配列のほうはWindowsキーが左側にあるという点を含め、特にクセを感じませんでした。ノートPCですから、どうしても右側のEnterキー周辺に若干配列上の無理がありますが、これはどの製品でも多かれ少なかれある話ですし、使っていてそれほど戸惑うことはありませんでした。

バッテリー

大前提として、オンラインゲームをする場合は電源に接続、というのはあります。ここでは非ゲーミング時、一般的な事務作業などをする場合について書きます。「ディスプレイ輝度50%、ブラウザでYouTubeの音楽を流しつつテキストライティングをしたり、簡単な画像加工をして1時間使用」の場合のバッテリー消費は34%でした。なので、単純計算では3時間程度の稼働時間ということになります。もしオンラインゲームをやってしまうとあっという間にバッテリーを使い切ると思います。

その他

冷却ファンですが、キーボード面に「瞬時にファンを最強にできるボタン」があります。これを使うとファンの音はかなり気になります。はっきり言うと耳障りです。ただ、ファンは基本的にシステムが制御してくれるので、日常の利用でこのボタンを使う必要はありません。オンラインゲームの際、「ここ一番」で押すものです。

ちなみに非ゲーミング時にライトな事務仕事をする際などは「普通のノートパソコン」です。ファンの音も全く気になりません。

試用していて、筐体チェックの時に感じたのと同様、とにかく頑丈な感じがします。そして、それだけに信頼感もありますので、すごく好印象です。この製品をゲーム専用機として購入するのではなく、通常の仕事などにも使うかたわら、たまにオンラインゲームもやりたい、という人にとっても、この筐体品質はすごく好感が持てると思います。あとはバックライトですね。「赤」しかないんで、気になる人もいると思います。通常の「白」の設定ができればもっとよかったと思います。

4.性能テスト

この製品はゲーミングノートなので、「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」と「3D Mark」をやってみました。なお、通常実施している「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク」については、ソフトウェアの不調により、今回は試していません。

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 ドラクエベンチ
参考:
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 17,549
ドスパラ GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 16,865
ドスパラ GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 16,156
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 14,964
ドスパラ GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): 12,791
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 12,285
ドスパラ GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): 10,136

この製品のGPUは一世代前のものになりますが、ドラクエベンチのスコアは悪くありません。というか、ドラクエ自体そんなに負荷のかかるゲームではないので、最高品質で余裕をもってプレイできますね。また、第7世代のCore i7にPascal世代のGTXを搭載する製品と比較してしまうと、若干スコアは落ちます。

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2 3D Mark
参考:
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,257、13,233、29,845
GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,717、9,989、24,824
GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,625、9,784、24,233
GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,492、6,858、18,179
NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,449、6,852、20,453
GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): –、5,344、16,987
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 1,797、5,230、14,052
GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): –、4,014、11,109
GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): –、3,680、10,771

3D Markのほうは、Core i5-7300HQとGTX1050の組み合わせとなるHP Pavilion Power 15よりも若干劣る結果となっています。CPU性能はGALLERIAのほうが上だと思いますが、GPUの世代差は結構大きいのかなあ、と思いました。

5.まとめ

ドスパラ GALLERIA QSF960HE2はドスパラ公式サイトで販売中で、10月18日現在の価格は税込み107,978円から、となります。(いつまで継続されるか不明ですが)現状RAMを8GBに無料アップグレードができますので、この価格のままでもゲーミングノートとしては十分使えると思いますが、できればストレージはSSDを追加する、もしくはSSDに換装したほうがさらに快適だと思います。HDDだとゲームなどソフトウェアの起動時間がどうしても長めになってしまいますから。

この製品のベンチマークスコアは試用前の予想通り、といいますか、CPUとGPUが最新世代ではないため、どうしても最新の構成になっている製品よりも若干落ちます。ただ、初めてゲーミングノートを購入する人がすぐに不満を感じるようなものではないと思いますし、とにかく筐体の信頼感が抜群である、というのも好印象です。

また、非ゲーム用途で「高性能なノートPCがほしい」という人にもこの製品はおすすめです。Windows 10 Fall Creators Updateがリリースされ、VRやMRのコンテンツを楽しみたい、という人も多いでしょう。この製品であれば、少なくともMicrosoftが推奨するシステム要件は満たしているため、(すべてのVR、MRコンテンツが快適とは言いませんが)気軽にそれらのコンテンツを楽しめるのではないか、と思います。

6.関連リンク

GALLERIA QSF960HE2:ドスパラ公式サイト

スポンサーリンク

コメント

  1. なお より:

    ほぼ同じスペックのゲームノート持ってますがノートでGTX1000台のは、ほんと最近ですね
    結局980だと、スト5が低スペックモードでしか起動しないし、最新アプデで、スペック的に弾かれたから新しいのを購入予定