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Teclast P10SEの実機レビュー - エントリーモデルながら優れた質感と動画や音楽の再生に好適なタブレット

P10SE_main

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どうも。ひつじです。久しぶりにタブレットのレビューをさせて頂くような気が。今回TeclastのエントリーモデルであるP10SEの実機を触る機会を頂きましたのでレビューさせて頂きます。

1.スペック

  Teclast P10SE
OS Android 10
CPU UNISOC SC7731E Quad Core
RAM 2GB
ストレージ 32GB
ディスプレイ 10.1インチ(1,280×800) IPS液晶
LTEバンド
SIM 標準SIM×2
ネットワーク 802.11 b/g/n Bluetooth 4.2、GPS+北斗
入出力 USB Type-C、microSDカードリーダー
3.5mmオーディオジャック
カメラ イン0.3MP/アウト2MP
スピーカー ステレオ
バッテリー 5,000mAh
サイズ 242×168.78×9.38mm
重量 520g

CPUはUNISOCのSC7731E。最近になって格安の中華タブレットを中心にチラホラ名前を見るような気がします。また、RAMが2GB、ストレージが32GBとどちらもエントリーらしい内容ですがどちらもがっつり使う機会がないですし、この端末はmicroSDにも対応していますから大きな問題はないかなと。

ディスプレイは1,280×800と廉価タブレットとしては及第点な内容です。もちろん10点タッチ対応。一昔前だと横解像度1,024で5点タッチも多かったと思いますが最近はちゃんとしていますね。なおantutuで確認する限り、リフレッシュレートが54Hzとなっています。

LTEバンドやSIM形式の部分ですが、まずSIMサイズとしては「標準SIM」に対応しているようです。最近ではかなり珍しいですね。他のサイズのSIMを入れてしまうと本体を分解しなければ取り出せなくなるので要注意。申し訳ないのですが手元に標準SIMが無く、LTEバンド以外も含め動作する確証は得られていません。(※なお端末分解の上、契約解除後のLTE回線対応のドコモmicroSIMの接点が触れる形でカードを挿してはみましたが、「SIMカードなし」のまま特に反応はなかったことだけ記載させて頂きます。)

また、ネットワークに関してはは2.4GHz(802.11 b/g/n)対応で5GHzは非対応でした。これはエントリーモデルであることを考えれば致し方ない点だとは思います。

その他スペックについては相違ありません。スピーカーもステレオで位相も適切でした。

2.筐体

P10SE_temp

まずは付属品から。USB Type-Cケーブルと充電器、それから説明書と保証書が同封されています。USB Type-Cケーブルや充電器は本体のカラーに合わせて白いのが嬉しいですね。

P10SE_front

続いて本体。まずは前面です。ベゼルは「結構狭い」のが分かると思います。実測定で一番細い左右ベゼル幅が1cmですね。ただ、各サイトで使用されている画像に比べれば太いのも事実。それにしても「Teclastの製品画像は参考にならない」のが定番化しているこの状況はもう少し重く受け止めた頂いた方がいいと思うのですが…。

P10SE_front2

なおガラスは2.5D仕様になっています。(写真がボケていますね…。すみません。)価格以上の質感を有していると言ってよいでしょう。

P10SE_right

続いて右側面。オーディオジャック、電源ボタン、ボリューム、それから小さな穴の部分はリセットボタンです。リセットボタンが実装されている点もちょっとレアですね…。実用上不満を抱くポイントは特にないと思います。

P10SE_left

左側面には特に何もなし。

P10SE_top
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本体上部です。USB Type-C(充電ポート)がありますね。また、このポート側の樹脂部分は開くことが出来、中にmicroSDとSIMを挿入することが出来ます。なお繰り返しますが対応するSIMのサイズは「標準SIM」と思われます。絶対にnanoSIMやmicroSIMは入れないようにしましょう。ちなみに2か所ネジ止めされていますが、この2点で背面のパネル(樹脂部分とアルミ部分は一体成型)と前面の画面やベゼル周りを固定しています。他は背面パネル側のツメで固定されているだけでした。

P10SE_bottom

本体下部。ステレオスピーカーが搭載されていますね。少し内側に寄せられているのは恐らく手持ちした時に穴をふさがないように、という配慮だと思います。この点はよく考えていると思いますがそれでも時折手で塞いでしまう場合はあります。理想を言えばフロント左右への取り付けが良いかと思いますが、コストの兼ね合いなどを考えれば致し方ないのかなと思います。

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なお、画像からは見辛いかもしれませんがダイヤモンドカットのような高輝度のラインが側面や上部、下部に施されています。美しい意匠だと思います。

P10SE_back1
P10SE_back2
P10SE_back3
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背面です。バックパネルはアルミ製で質感は上々です。更に保護フィルムも標準で貼り付けられています。端子やボタンに関するプリントも施されておりこういった点は良質だと言えます。なお、技適マークもプリントはされていますが認証番号はありません。カメラが飛び出しているため、テーブルで座りが悪いのは少し残念、といったところでしょうか。

P10SE_open

最後に内部画像を。設計上特に雑なポイントなどはなく、極めてプレーンなタブレットです。

総じて見ると質感が非常に高くこの点は価格を超えた満足度がある、と言って良いでしょう。一方でSIMサイズやスピーカーの配置、飛び出しているカメラ等は多少不満を覚えるかもしれないポイントではある、といったところです。

3.使用感

システム

P10SE_app1
P10SE_app2
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導入されているアプリなどは最低限で、ストレージの残容量も余裕があります。一方で端末性能を踏まえてなのかGoogle GoやAssistant Go、Gallery Goを搭載している点はトピックでしょう。いずれも各アプリの軽量版なのですが確かに端末性能のわりに軽快に動作します。Assistant Go等は一部機能制限があったりはしますが、リマインダーやスマートホームデバイスの動作等を活用しない人にとっては大きな問題ではないでしょう。

P10SE_menu

なお、ナビゲーションバーは旧来の3ボタン式。ただしスクリーンショットが撮影できるボタンが右側、左側にはナビゲーションバーそのものを収納できるボタンが付与されています。

ディスプレイ

解像度が1,280×800であるため、FHDタブレットと比較すれば多少ざらつきを感じさせるものの、発色や視野角に関しては良好ですし、エッジ部のバックライト漏れ等も少なく期待以上の仕上がりであると言えます。動画や電子書籍を見る用途にも十分活用が出来るでしょう。リフレッシュレート起因なのか「スルスル」とか「ヌルヌル」みたいな表現はし難い部分もありますが大きな問題はないと思います。

また、フィルムで僅かながら画質を損ねている部分もあるように感じました。この価格帯であればいっそ剥がしてしまうのも良いと思います。

音質

スピーカーはステレオでかつ位相も問題なしです。位置の関係からか定位はかなり「こじんまり」としていますが音質上の癖もなくイコライジングやダイナミックノーマライザーで発生しがちな違和感などもない満足のいく仕上がりになっています。これならBGMを鳴らしたり動画を視聴する際にも不満を覚える人は少ないと思います。

イヤホンでの試聴についてもローエンド帯の端末に求められる要素以上の仕上がりになっています。ハイエンドのスマホなどと比較すればもちろん解像度や音の質に粗を感じるかとは思いますがサブ端末としてBGM等を聴く、ということであれば十分活躍できる内容に仕上がっていると言えますね。

カメラ

これは期待していらっしゃる方はあまりいないと思いますが…。作例を一応2つ掲載しておきます。1枚目がアウトカメラ、2枚目がインカメラ(拡大無しで原寸大)です。

P10SE_outcam

※クリックで拡大します


P10SE_incam

端末性能

P10SE_geekbench

AntutuはRAMテストで毎回動作が止まるため未検証です。代わりにGeekBench5の結果を掲載しておきます。少なくともCPU性能においてこの結果からはSnapDragon 410やMediaTek MT6737あたりが同等~やや格上の相手といったところでしょうか。一方3Dゲームは基本的に動作困難、と思っておいた方が良いかと思います。(Assoluto RacingやReal Racing3等はプレイ困難。)

スクロールや文字入力における言語切替等、ワンテンポ遅れる場合はありますがこれは端末のスペック上許容範囲かなと。トータルとしての快適感で言えばKindle Fire7(第9世代)等よりは上だと感じました。

通常使用におけるサクサク感の薄さは画面のリフレッシュレート起因であるように思われます。ですのでいわゆる「開発者向けオプション」の「動作が軽く感じられるおまじない」(各種アニメーション速度を短くする等)は一定の効果があるかと思います。

その他

重量が結構あるな、という印象はあります。手で持って使用し続けるのは少し厳しい感じ。使い方にもよりますがタブレットスタンドなどがあればより活躍の場は増えるんじゃないかなと思います。

バッテリー消費はボリューム50%でYoutubeを1時間流し続けて12%消費といったところでした。これは良好な結果と言って良いのではないでしょうか。

4.まとめ

P10SE_main2

Teclast P10SEはワークスタイル楽天市場店で販売中で、9月19日現在の価格は税込み13,990円です。

いわゆるサブ用途のタブレットとして見れば映像コンテンツの再生やBGM再生、あるいは別端末へのキャスト元として使用するタブレットとしてちょうど良い内容に仕上がっているかと思います。

解像度を除けば画質も音質も(国内通販としては)価格以上のものを有していますし端末の質感も良好ですから「構えずに使うタブレット」のポジションには丁度良く収まる、そんな端末だと感じます。ベッドサイドやリビングに1台いかがでしょうか。

5.関連リンク

Teclast P10SE:ワークスタイル楽天市場店

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