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羽ばたく鳥型ラジコン「MetaFly」がクラウドファンディング中、人類のロマンはここにあり!

MetaFly
こんにちは、natsukiです。今回は、クラウドファンディング発の空飛ぶラジコン「MetaFly」を紹介します。空飛ぶラジコンといえば、飛行機やヘリはもちろん、最近の流行はドローンで、ウインタブで連載も書かせていただいています。しかし、今回紹介するのは、そのどれとも違う、本物の鳥のように「羽ばたく」ことによって飛ぶラジコンです。いわゆる「オーニソプター」というものになりますね。そして、動きやデザインがいい! かつてZOIDSに惹かれた世代なら、胸を打つものがあるはず。しかも、それが、実際に飛ぶ!! これぞロマンの固まりですよ。

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1.「オーニソプター」とは?

MetaFly
空を飛ぶことは、有史以来、人類の憧れであり、今後もそうあり続けるでしょう。そして、「どう飛ぶか?」と考えたとき、もっとも直感的には、鳥の姿を研究したのは当然なことです。航空史において、原始的に構想されたうちのひとつが、このような「羽ばたき」によって飛行する仕組みでした。その後、リリエンタールあたりまでは、人間が乗る飛行機械についても「羽ばたき機構」が真剣に検討されていましたが、動力や強度、振動などの問題から、現在は、人間が乗るサイズの実用レベルにおいては、このような仕組みは放棄されています。

とはいっても、この機構の魅力は、なんといっても「鳥のように飛ぶ」こと! その他の機構は、考えようによっては「鳥のように飛ぶ」ことを断念した結果とも言えます。断念の原因は、いうまでもなく、その激しい運動を制御するのが非常に困難なため。いかに生物が精妙にできているか、よく分かる例です。

それでも、人が乗らないなら、羽ばたき飛行機械はさまざまに作られてきました。現在において、このようなラジコンオーニソプターが出てくるのも必然と言えるでしょう。

2.製品概要

どういう製品なのかは、この動画を見ていただければ、一目瞭然。手のひらサイズの小型の羽ばたきラジコンです。

見たところ、非常に精密なコントロールをしています。屋内を自在に飛び回っていて、ちょっと「ホントかよ?」ってくらい。後述しますが、この製品は、いきなり出てきたものではなく、すでに過去に同様の製品の開発に成功しており、今回はその発展型ということになります。前世代機や、それを模倣した各製品は、やはり、操作性にある程度難があり、屋外の開けたところでなければまともに飛ばせないものでした。今回の製品の最大の進化点は、より本物の生物の動きに近づけたということで、その結果、操縦性も向上し、屋内も含む精密な飛行も可能、ということのようです。

3.気になるポイント

これまでも、ただ単に「羽ばたいて飛ぶラジコン」なら、ありました。では、従前のそれらの製品と、この「MetaFly」は、どこが違うのか? 日頃、同サイズのドローンで遊んでいる経験も踏まえて、商品ページの情報からですが、チェックしてみます。

より、生物の動きとデザインに近く

MetaFly
最大の魅力は、ここでしょう。従前の羽ばたきラジコンが、おおむねいかにもオモチャなデザインなのに対して、この「MetaFly」いかにもSF的なメカメカしいデザイン。ここでもう、テンション上がってくるじゃないですか。プテ○スとかシュ○ルヒが、本当に飛ぶ、と言えば、一部の人にはこの興奮が伝わるはず!

飛ぶ姿は、さすがに羽根を「たたむ」動作はしないので、鳥というよりは昆虫に近い感じ。もっとも、姿勢制御に尾翼が重要な役割を果たしているので、昆虫ともまた違う。

MetaFly
羽根は、よくしなる骨部分と、張り渡された膜からなります。羽根の構造のみを見ると、デザインともども昆虫に近いですね。この柔軟性により、独特の動きします。

10gの、超!軽量級

MetaFly
サイズ感は手のひらサイズで、重量はわずか10g。おそらく、電池は別で、しかしその電池も、1.6gとのこと。これは、ムチャクチャに軽いです。

MetaFly
参考までに、手のひらサイズドローン最軽量の名機「Eachine E010」は、電池込みでご覧の通りの重量。単なる飾りのキャノピーを外せば、もう1gぐらいは軽くなります。これでいてポテンシャルは極めて高く、デフォルトの操縦機での操作性はダメダメですが、きちんとした操縦機を使ってあげれば、非常に精密な動作も可能です

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さて、MetaFlyの重量は、Eachine E010のわずかに半分程度となります。ここから想像できるのは、風には非常に弱いだろうということです。重量からしても、形状からしても、屋外で飛ばす場合は、ほぼ完全無風でないとあおられてしまってまともにコントロールは出来ないでしょう。基本的には、屋内で楽しむものと思っておいた方がよさそうです。

MetaFly
完全に脱線とは知りつつも、ついついやりたくなってしまうのが、これ。無線カメラでのFPV飛行。しかし、残念ながら、FPV機への改造は無理でしょう。画像は、VTX付きカメラとしては最軽量級の「Eachine TX06」です。プラグをカットしてケーブルもギリギリまでつめれば、もう0.5gくらいは落とせるので、この重量ならあわよくば?とも思ってしまいますが、おそらく、電力が足りない。また、ドローンの場合は姿勢制御能力に優れるので、本体の重心が多少狂っても、モーターのパワーでごまかせるのですが、MetaFlyの場合は、構造を見る限り重心の変化は致命的です。本体中央に駆動部分があるという、設置上の問題もあります。ということで、カメラを載せるのは諦めましょう。

操作性は?

MetaFly
操縦機を見ると、左手は縦方向、右手は横方向のみの制御を行うようです。商品ページにも「2Channel」との記述がありますしね。さらに、製品ページをよく読むと、速度と旋回性については、尾翼の角度であらかじめ調整して、飛行中に操作できるものではないことも書かれています。

つまり、左手は、スピード兼上昇、右手は旋回のみの操作となるようです。ということは、定点でのホバリングはできませんね。

あとは、感度がどんなもんか。商品ページには、「うまく飛ばせるようになるのは、練習が必要だよ、上達も喜びのうちだよね!」と書いてあるんですが、もちろん、そもそものモノがよくなくちゃどうしようもないです。特に、本体よりも、操縦機のハードの性能って、決定的に大事なんですよね

MetaFly

この動画をみると、かなり狭い空間で飛び回っているんですが、ホントにこんな精密なコントロールが効くのかなぁ?

記事のはじめの方で紹介した動画からは、実際に操縦している手の動きも見られます。あーあー、極振り(めいっぱいスティックを倒すこと)しまくってる。これは屋外だから、もしくは、デモンストレーション映像で実際には操縦していないってことも考え得るので、あんまり参考にはなりませんけれど。

尾翼の角度による速度調整がどのくらい効くのか? 操縦機のスティックまわりの質はどの程度なのか? 個人的には、この操作性こそが、この商品の最大の期待のしどころであり、また不安点でもあるとみています。

4.クラウドファンディングです

KickstarterとINDIEGOGOで、商品化成立済み

この「MetaFly」は、KicstarterINDIEGOGOに上がっているプロジェクトで、すでに成立して、商品化も済んでいます。プロジェクト元は、「bionic bird」というブランドで、過去にも同様な製品をクラウドファンディングで開発した実績があります。ブランド名ともなっている前作「Bionic Bird」は、日本ではラジコン大手の京商が販売代理店となっているくらいなので、品質に対する、誠意という意味での信頼は置けると思います。

記事執筆現在、いずれもクラウドファンディングは終了しています。

日本でも、販売に備えてクラウドファンディング中

現在、日本でも販売に向けて、「スパーキークリエイト」というところが、kibidangoGREEN FUNDINGでプロジェクトを募っています。スパーキークリエイトという会社は、よくは知らないのですが、ホームページを見る限り、それなりに実績のある会社ではあるようです。

kibidangoの方が、より安価な早割価格が残っているので、今出資するなら、kibidangoの方がお得でしょう。出資額は、本体とコントローラーのセットで11,220円となっています。

念のため、注意を。すでに成立して、製品も開発済みのプロジェクトのため、クラウドファンディングとしてのリスクはかなり低い部類には入ります。それでも、クラウドファンディングであり、つまり、「出資」であって「購入」ではない、という点は、十分にご注意ください。例えば、生産体制が追いつかず、なかなか納入されない、なんてことはよくある話です。そういう意味では、kibidangoが1年間保証と明記してあるのは、かなり良心的とは言えます。スパーキークリエイトという企業自体については、判断材料を持ち合わせていませんので、公式サイトなどからご判断ください。

なお、個別の部品は、メーカー公式サイトから購入することも可能になっています。

5.まとめ

羽ばたくメカってのは、SFの世界、それも、どちらかというとサイバーパンク寄りな世界での定番。そしてこのMetaFlyは、デザインといい動きといい、技術の自然への飽くなき挑戦、効率性や採算性をかなぐり捨てた信念と狂気の輝き、つまりパンクに満ちあふれている。そうは感じませんか?

品質が実際どの程度のものなのかは、手に取ってみないことには読めない部分もあります。ただ、すでに開発実績のあるブランドなので、「現時点の一般に手にすることのできる限界点」という点では、一定の信頼は置けるだろうと思います。

価格的にも、夢の値段と思えば、十分に許せるレベル。これは胸が踊るってもんですよね。

6.関連リンク

bionic bird:開発メーカー
本物の鳥のような大人のためのラジコン飛行機「MetaFly」:kibidango
【部屋の中でもアウトドアでも遊べる!】大人のためのラジコン飛行機「MetaFly」:GREEN FUNDING
スパーキークリエイト株式会社:国内販売代理店

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コメント

  1. 匿名 より:

    軽すぎて外だと風で飛ばされそう

  2. 匿名 より:

    保守部品がどれくらい流通するか次第かな。いろいろ脆そうだし、フレームが歪んだだけでバランス崩して飛べなくなりそうだし。ロマンとしては好きだし、レースとか映像映えしそうだけどね