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HIDISC「HY-MB6000ACWH」― 予想外に便利!コンセントから直に充電できるモバイルバッテリー(実機レビュー:natsuki)

HIDISC HY-MB6000ACWH
こんにちは、natsukiです。様々なバリエーションのあるモバイルバッテリー。まず目がいくのは、容量、サイズ、重量、急速充電やPower Deliveryに対応しているかどうか、というスペック面でしょう。そんな中に、全体からすると少数派ですが、本体にACプラグを備え、コンセントから直接充電できるタイプのものがあります。これが予想外に便利なもので、紹介してみたいと思います。一応、タイトルに具体的な製品名を挙げていますが、今回のレビューは「コンセント付きモバイルバッテリーというジャンル」の紹介だと思ってください。

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1.予想外に活躍することになった、センチュリー「エコトーク2000」

エコトーク2000
私がコンセント付きモバイルバッテリーを使い始めたきっかけは、完全に偶然でした。機種は、画像の「エコトーク2000」です。狙って買ったのでは無く、出先でスマホの電池が切れかかり、アダプターもない状況で、コンビニに駆け込んだ時にたまたま置いてあったのがこれです。なお、Amazonに出品されている同名の製品はこの旧タイプのようで、外見からしてまったく異なっています。

エコトーク2000
スペックは、実用最低限と言っていいものです。容量は3.7Vの2,200mAh(=8.14Wh)で、実際に使った感じでも、4.35Vで3,780mAh(=16.443Wh)のUMI Zに充電して、50%分に満たないくらい。まあ、ほぼスペック通りでしょう。出力ポートはUSBポートが一つで、急速充電などに対応しているわけでもありません。コンセント接続時、バッテリー使用時ともに、出力は5Vの1Aです。サイズは実測で95mm×57mm×25mm、重量は113gと、サイズのわりには軽量です。ただ、この容量ならもうちょっと小さくても…、とは思ってしまいますね。

というように、スペック上では、失礼ながら、あんまり光るところの見当たらない「エコトーク2000」。ところが、実用面ではこれが大活躍。まず前提として、私の場合は、はじめからモバイルバッテリー頼りの使い方はあまりしないので、あくまで緊急避難としての役割のみになります。なので、「エコトーク2000」の容量でも、まあ、なんとかなります。すると、「コンセントで充電できる」というこの一点が、特に出先では非常にありがたい。職場やホテルなどだと、持参する充電アダプターは最低限ですし、備え付けのものも限られています。しかし、コンセントならどこにでもあるので、充電に困ることはまず無い。そんなわけで、気が付けば、常に持ち歩いて使い倒していました。給電速度が遅いのは、使いづらければ一時的に外せばいいだけなので、実用上は特に不便とは感じません。

エコトーク2000
こうして、まったく予想外に活躍した「エコトーク2000」ですが、さすがスペックが低すぎて、上位のモバイルバッテリーが欲しくなりました。目標は2点。第一は、さすがに容量をもうちょい欲しいということ。ただし、サイズ的には大きいのは避けたいところです。特に、個人的に薄さは重要。第二は、コンセントの向きが、画像のような電源タップを使った場合に、他と干渉してしまうこと。そこで、コンセントから直接充電可能なモバイルバッテリーをいろいろ探してみました。

2.コンセントから充電可能なモバイルバッテリーたち

購入を検討した製品のうち、代表的なものを並べてみます。他にも色々見ましたが、特に気になったものということです。条件は、容量は5,000mAh程度、重量200g以内で、できるだけ薄いもの、です。容量10,000mAh級のものもいくつかあって、これはこれで魅力的なんですが、今回はモバイル性重視でパス。

Anker「PowerCore Fusion 5000」

Ankerのモバイルバッテリー
まずは、おそらくこのタイプの一番人気であろう、モバイルバッテリーの王者Ankerの製品、「Anker PowerCore Fusion 5000」です。発売から1年たっていないのに、Amazonのレビュー数はこの記事執筆時点で572件の評価平均4.5と、さすがはAnkerといったところ。いろんな面で、これが一つの基準になるでしょう。容量は5000mAhの 18.5Wh(3.7V)。サイズは71mm×70mm×31mmで重量189g。microUSBでの充電にも対応。ポートはフルサイズUSBを2つ備えます。最大出力はコンセント接続時で5Vの2.1A、バッテリーとして使用時は5Vの3Aで、おなじみAnker独自技術のPowerIQとVoltageBoostによって最適な電流で充電してくれるそうです。ただし、さすがにQualcomm Quick ChargeやUSB Power Deliveryには対応していません。価格はAmazonで2,599円で安定。

ただし、形状が電源タップに挿した時に他と干渉するのと、厚さが3cmを越えるのが不満点のため、保留。以下、電源タップに挿した時に干渉しない、ACプラグが「横向き」に生えている製品をピックアップします。

Panasonic「モバイルバッテリー搭載AC急速充電器 QE-AL201」

Panasonicのモバイルバッテリー
形状、性能からいえば、これが素晴らしい。Panasonicの「モバイルバッテリー搭載AC急速充電器 QE-AL201」です。Amazon出品から3年ほど経つ、一見古い製品ですが、2016年7月以降のロットからバッテリーの質が改善されて、なんと、公称2700回の再充電が可能という信じがたい数値を掲げてます。ほとんどのモバイルバッテリーは公称500回が定番ですからね。さすがはPanasonicと言うべきか。容量は3.7Vの5,000mAh(=18.5Wh)で、この他に2,500mAhと7,500mAhのものもラインアップされています。サイズは、93mm×78mm×24mm。重量195g。最大出力はコンセント接続時も、バッテリー使用時も共通で5Vの1.8Aとややおとなしめ。

品質は申し分ないのですが、その分お値段もそこそこかかります。Amazonだと、ここ数ヶ月は3,770円くらいで推移しています。

オズマ「iPhone/スマートフォン用リチウム充電器自動判別タイプ5000mAh」

オズマのモバイルバッテリー
これもなかなか悪くない。オズマという、あまり耳にしないメーカーの「iPhone/スマートフォン用リチウム充電器自動判別タイプ5000mAh」です。容量は3.7Vの5,000mAh(=18.5Wh)で、3,000mAhのものもあります。サイズは115mm×59mm×21.5mm。重量は163g。薄さと軽さがなかなか優秀です。最大出力は、コンセント接続時で5.2Vの1.5A、バッテリー使用時で5Vの2.0Aです。価格は楽天で税込み2,463円の送料別。

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3.サイズ感はほぼそのまんまで、上位互換のHIDISC「HY-MB6000ACWH」に決めた!

HIDISC HY-MB6000ACWH
そして、最終的に買ったのがこれです。HIDISC磁気研究所という、これもあまり聞かないメーカーの「HY-MB6000ACWH」です。容量は6,000mAh。電圧の表記がありませんが、リチウムイオンポリマー電池を使用しているので、3.7Vで間違いないでしょう。サイズは公称109mm×55.6mm×19mmで、重量155gと、先述の容量5,000mAh陣よりも容量で上回りながらわずかに軽量。コンセントを備えながら、厚さ19mmも惹かれるポイントです。なお、実測値は109mm×55mm×19mmに、160gで、ほぼ公称値通りでした。最大出力はコンセント接続時とバッテリー使用時の区別の記載がなく、フルサイズUSBが5Vの2.1A、microUSBが5Vの1Aです。

決定打は、やっぱり価格。購入時はAmazon楽天ともに1,499円でした。や、安い! もっとも、かなり値動きが激しく、記事執筆時点では1,999円となってしまっています。

コンパクトな筐体

HIDISC HY-MB6000ACWH
左からHUAWEIの5インチスマホ「Asend G620S」、「HY-MB6000ACWH」、「エコトーク2000」です。「エコトーク2000」より面積は少しだけ増え、厚さは減少。重量はさすがにちょっと増えました。それでも、十分満足の素晴らしいサイズ感!

HIDISC HY-MB6000ACWH
よっしゃ! そして、干渉しないコンセントの向き。19mmの薄さが活きます。

HIDISC HY-MB6000ACWH
このように、倒した状態でも大丈夫なので、壁面のコンセントにもスマートに挿せます。

HIDISC HY-MB6000ACWH
同梱物はこんな感じ。付属のケーブルは、USB Type-C対応です。

HIDISC HY-MB6000ACWH
microUSBへは、このように引き出しケーブルが付いています。この手のギミックは断線が不安ですが、通常のUSB出力もできるので、万が一断線してもそっちを使えばよいだけで問題ないでしょう。

バッテリーとしての使用感

さて、価格があまりにも安いと不安になってしまうのは品質。ただし、先述のように、私はそんなハイスペックは求めていないので、普通に充電できれば十分です。とりあえず、バッテリーへの充電時に異常発熱するようなことはありませんでした(ある程度の発熱はあります、これはモバイルバッテリーなら当たり前)。

HIDISC HY-MB6000ACWH
それから、PIPO X10に充電して、容量をチェックしてみました。なお、PIPO X10の電源はDC-INジャックのため、ケーブルの都合から電流値はさほど上がらず、無駄に時間がかかっています。画像はモバイルバッテリー側が空っぽになった状態で、画像は通電してますが、数秒で消えてしまうくらいになってます。注目して欲しいのは、右側中段の「Wh」で、23.40Whをたたき出しています。23.4Wh÷3.7V≒6324mAhなので、ちゃんと公称値+αの容量があることが分かります。

HIDISC HY-MB6000ACWH
当たり前かもしれませんが、画像のようにコンセントに挿したまま、アダプタのようにして充電することも可能です。ホームページの製品説明にはこれについて特に説明がなかったので、念のためメーカーに直接メールで問い合わせて、問題なく可能であるとの返答を得ました。なので、安心かと思います。

電流は最大2.1Aとのことですが、試しに、Ankerの電源アダプター「PowerPort+5 USB-C Power Delivery」と比較してみました。以下、その比較表になります。

HIDISC HY-MB6000ACWH
もともと急速充電などには対応していませんので、天下のAnkerアダプターとこれだけ張り合えれば上等でしょう。なお、これらのうち、PIPO X10とGPD Pocketは、電源が付いていると消費電力が供給電力を上回ってしまい、バッテリーを回復することはできずに、じわじわ減っていく状態になります。

4.まとめ

まったくの偶然から使い始めることになった、コンセント充電が可能なモバイルバッテリーですが、充電にアダプターを必要としない取り回しのよさから、思いがけず必須のアイテムとなってしまいました。弱点としては、コンセントのギミックを備えて電源アダプタも内蔵することから、どうしても、単なるモバイルバッテリーに比べればかさばりがちということがあります。そんな中で、このHIDISC「HY-MB6000ACWH」は大健闘しており、実際使ってみても、このサイズ感は申し分無しです。

これ以外にも、いくつか紹介したように、それぞれの製品に個性があるので、自分に合ったものを選ぶとよいかと思います。今回は省略しましたが、もっと大容量が欲しい場合は、10,000mAh級も何種類かあります。コンパクトさとどっちをとるか、なかなか悩みどころですが、アダプター無しでどこでも充電できる手軽さは、使用環境によっては手放せなくなりますよ。

5.関連リンク

HIDISC 6000mAH モバイルバッテリー:Amazon

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コメント

  1. アダプタが分離しているタイプを長年使っていますが、一体型の方が良さそうですね。ケーブル1本で両方充電できるのは大きい。

    • natsuki より:

      コメントありがとうございます。
      私も、偶然使うまでその利便性に気付かなかったので記事にしました。それなりの旅行ならともかく、ちょっと出る時でも、これならカバンに入れっぱなしでさほど邪魔になりませんからね。厚さ19mmというのは非常に扱いやすいです。

  2. なお より:

    これと薄型のUSB付OAタップが旅行なんかに便利です

    3R-KCUSBTAP02
    軽いし、薄いし、ホテルの部屋の電源は限られてますが、こいつはもとの電源は潰さない設計です
    うちのトイレは狭いからこいつで、ウォシュレットの電源やタブレットの充電してます

    • natsuki より:

      コメントありがとうございます。
      この3R-KCUSBTAP02、いいですね。
      やっぱり、携帯するには塊やコード付きの形状より、カード型でできるだけ薄い方がいいですものね。

  3. 匿名 より:

    モバブって結局ケーブルとACアダプター持ち歩くからこういうのいいかも

    • natsuki より:

      コメントありがとうございます。これなら、microUSBの出力1Aでよければ、アダプターどころかケーブルすら要りません。とりあえずの用途なら、これ1つとmicroUSB→USB Type-C変換ソケットだけで十分ですよ。