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AUKEY USB Type-C ハブ CB-C55 - 多機能ハブだけど、デザイン、品質、価格を考えると「ドッキングステーション」だよね!(実機レビュー)

AUKEY USB Type-C ハブ CB-C55
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はAUKEYの多機能ハブ「CB-C55」の実機レビューです。この製品はUSB Type-Cポート用で、実に8種類のポート・スロットを搭載しています。USB系で「USB Type-C、USB 3.0 × 2」、映像出力系で「HDMI、D-sub」、スロットで「SD、microSD」、さらには有線LANポート(RJ45)まで装備されています。

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こうなるともう、ハブというよりは「ドッキングステーション」と表現したほうが適切なのではないか、と思います。以前のドッキングステーションというのはノートPCと同じくらいのサイズだったりしましたが、最近はハブの延長線上にあるくらいのサイズの製品を「ドッキングステーション」あるいは「ドック」と表記するメーカーも多いので、言葉遊びではありますが、この製品もドッキングステーションと呼んでいいと思います。

なお、この製品はAUKEYにご提供頂きました、AUKEYにはこの場にて御礼申し上げます。

1.筐体

AUKEY USB Type-C ハブ CB-C55 同梱物
同梱物です。本体のほか、取扱説明書(日本語あり、ただし、内容はごく簡単なもの)、保証カードが入っていました。なお、保証カードは特定の番号などの記載がなく、単なるカードなので、保証を受ける際は購入を証明するものが必要になると思われます。また、AUKEY製品は24カ月という長期保証がついているため、安心感は非常に高いと思います。

AUKEY USB Type-C ハブ CB-C55 側面1
ポート類を順に見ていきます。まず、接続ケーブルの反対側の側面から。この面にはHDMIポートとD-sub(VGAポート)、2つの映像出力ポートがあります。

AUKEY USB Type-C ハブ CB-C55 1側面2
次にAUKEYのロゴを基準にすると上方の側面です。こちらにはmicroSDとSD、2つのスロットがあります。どちらもSD/SDHC/SDXC規格に対応しますので、一般的なSD/microSDカードであれば問題なく使用できます。メーカー公称値ではSD/microSDのデータ転送速度は最大60MBps(480Mbps)となっています。Bpsというのは毎秒何バイト、bpsというのは毎秒何ビット、という単位で、8ビット=1バイトです(なんか懐かしいわー、これ)。

また、その反対側、つまりAUKEYのロゴを基準にして下方の側面にはなにもありません。

AUKEY USB Type-C ハブ CB-C55 側面3
接続ケーブルがついているほうの側面です。こちらにはたくさんポートがありますね。有線LAN、USB 3.0 × 2、そしてUSB Type-Cポートがあります。USB Type-CはPD(Power Delivery)規格ですが、給電能力は最大で5V、1.5Aとなります。このくらいで給電できるのであれば、「使いながら充電」が可能と思われます。転送速度に関しては最大480Mbpsなので、2.0規格となります。一方、フルサイズ(Type-A)の2つのUSBポートは3.0の額面通り最大データ転送速度は5Gbpsです。

AUKEY USB Type-C ハブ CB-C55 底面
AUKEYのロゴの反対側です。こちらには型番や各種認証マークがついています。なお、この製品の型番「CB-C55」というのは2世代が存在しており、この記事でレビューしているのは第2世代の製品です、第1世代との相違点は「SD/microSDスロットの有無」です。購入の際はお間違いのないようにご注意下さい。

筐体は金属(おそらくアルミ)製で、高級感もあります。この製品の価格は税込み7,399円(2017年11月25日現在のAmazon価格)なので、一般的なコンパクトサイズのハブよりはかなり高価なのですが、外観に関して言えば、「納得できる」質感になっていると思います。この製品と組み合わせるパソコンとして代表的なのはMacBookでしょうし、あるいはUSB Type-Cポートがメインの薄型ノート、例えばHP Spectre 13あたりがイメージできますが、それら高級機と一緒に使っても見劣りするようなものではない、と感じました。

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2.使用感 -テストしてみた-

ええとですね、USB Type-Cというのはかなり面倒な規格でして、見た目は全部同じなんですが、2.0、3.0(3.1 Gen1)、3.1 Gen2とあるだけでなく、PDとかThunderboltとか、複数の規格も並行して搭載されていることもあります。

AUKEY USB Type-C ハブ CB-C55 GPD Winと
私が現在所有している製品のうち、GPD WinはUSB Type-Cポートを備えています。まず、GPD Winを使ってテストしてみました。

USBキーボード→OKです。
USBマウス→OKです。
HDMI→認識しませんでした。

HDMIを認識しない理由は不明です。GPD Win側のUSB Type-Cが映像出力に対応していない可能性もあります。また、GPD WinはUSB Type-Cから充電/給電を行う構造なのですが、このハブを使っての充電/給電は可能でした。ただし、充電性能は期待したほどではなく、YouTubeの動画を流しながらこのハブ経由で充電すると、ゆっくりとバッテリー残量が減っていく(10分に1%くらい)ような感じになりました。

一応、ちょっと邪道なんですけど、充電機能について確認するため、先日実機レビューをしたAndroid タブレット Teclast T8を使ってハブによるロスを見てみました。Teclast T8もUSB Type-Cからの充電となりますが、最初に「動画再生をしながら充電」してみたところ、少しづつではありますがバッテリー残量は回復しました。

次にこのハブをかませて同じように動画再生をしながら充電したところ、やはり「10分に1%くらい」のペースでバッテリー残量は減っていきます。このことから、(使用する製品にもよりますが)、このハブ経由で充電しながら使う場合、バッテリー残量の回復を見込むのは難しく、消耗ペースを遅らせるくらいのことを期待すべき、と思います。なお、PC側でUSB PD対応と明記されている場合、充電能力は格段に向上するのではないか、と思います。

次にThinkPad 13(実はType-Cポートを備えているんですよ、これが!)を使っていろいろ試してみました。

USBキーボード→OKです。
USBマウス→OKです。
HDMI→OKです。

このほかのポートも簡単に接続テストしてみましたが、ThinkPad 13のほうではすべて正常に機能しました。USB Type-CというのはPCによって性能、機能がかなり異なっているため、すべての製品でこのハブのすべての機能を使えるのかは何とも言えません。しかし、MacBookであるとかHP Spectreであるとか、ある程度値の張る、しっかりしたスペックのPCであれば基本的にはすべての機能を使えるのではないか、と私は考えます。ただ、お使いのPCのスペック表(詳細なもの)を確認するのも重要ですし、よくわからない「相性」のようなものもあるかもしれません。

すべてではありませんが、中華ノートやタブレットでUSB Type-Cを装備している製品はUSB 2.0規格のものが多いと思います。2.0規格でもディスプレイ出力や有線LAN接続は可能ですが、データ転送速度は期待できません。というか当然2.0規格になります。また、GPD Winのように使えない機能というのが出てくる可能性もあります。

3.まとめ -やっぱドッキングステーション!-

私はメインマシンがThinkPad 13です。外出時にはThinkPad 13にマウスを接続した状態で使い、自宅ではThinkPad 13にUSBキーボード、外部ディスプレイを接続して使っています。正直、外出先から自宅に戻った際、何本かのケーブルを接続するのが面倒(横着者なので…)です。

しかし、このハブを使えばその不満は一気に解消します。あらかじめハブにHDMIでモニター接続、自宅用のUSBマウス、USBキーボードを接続した状態にしておけば、Type-Cのケーブルを1本接続するだけでPC環境を簡単に変えることができます。つまり、「ドッキングステーション」ですね!個人的に「これはめちゃめちゃ便利」だと思いました。

あと、いろんな人がいると思います。SDカードやUSBメモリースティックを挿しっぱなしにする人、自宅では有線LANを使っている人など…。すべての人のニーズに応えられるわけではありませんが、このハブがひとつあれば、配線・周辺機器接続の手間は解消するでしょうね。

一方で「とりあえず単なるUSBハブ」ということならこの製品は「TOO MUCH」だと思います。そんなに大型の製品ではありませんが、それでも小ぶりなUSBハブの2倍くらいのサイズになりますし、そもそも高価です。なので、少なくとも映像出力、SD(microSD)、有線LAN接続のいずれかのニーズのある人が購入すべきだと思います。

また、小型タブレット用に「充電しながらハブを使いたい」というニーズに関してなのですが、そもそも小型タブレットでType-Cポートを装備する製品は決して多くはないんですよね。この記事でテストしたGPD Win、あるいはGPD Pocketなど、あるにはありますが、少なくとも私が試した限り、「ハブを使いながらバリバリ充電する」という感じではありませんでした。ただ、バッテリー消費は劇的に抑えられるため、終日連続使用をすることは可能だと思います。

AUKEY USB Type-C ハブ CB-C55はAmazonで販売中で、記事中に記載したとおり、11月25日現在の価格は税込み7,399円です。ハブとしては決して安いものではありませんが、ドッキングステーションと考えればごく安価ですね。また、上級モバイルノートのオプションで用意されているメーカー純正の多機能ハブと比較すると半額くらいになりますので、拡張性をType-Cに頼っている薄型モバイルノート何かを使っている人にはおすすめです。

4.関連リンク

AUKEY USB Type-C ハブ CB-C55(第2世代):Amazon
※AUKEYからクーポンをいただいております。WQMYLLFVを使うと「1,480円オフ」の税込み5,919円となります(11月28日まで)

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コメント

  1. 色々不満のある性能ですがこれでも「安い」方なのがなんとも・・・
    大きめのタブレットなら従来のUSBポートなどで妥協しながら使っていった方が良さそうだと感じてしまいます。

  2. 匿名 より:

    PD対応をうたっておきながら最大5V1,5Aとか人を馬鹿にするにも程がある。

  3. 匿名 より:

    これはいいね!めっちゃ気になります。

  4. うぃる より:

    価格と大きさが良いですね。
    似た製品をサンワダイレクトで見つけたのですが価格が悩み所に成りますね。
    https://item.rakuten.co.jp/sanwadirect/400-hub058/