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Microsoft Lumia 650 - ミッドレンジのWindows スマホが正式リリース、米国での価格は200ドル前後

Microsoft Lumia 650
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。Microsoftの新しいWindows 10 スマホ(WindowsPhone)「Lumia 650」のご紹介です。Lumiaについてはハイスペックな「Lumia 950 / 950XL」が2015年末に発売され、日本でも話題となりましたが、私も含め多くの日本人は「どうせ日本での発売は期待薄なんだよなあ」と、少し醒めた目で眺めていた、という感じだと思います。

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Microsoftが巨額の資金を投じてNokiaの携帯電話事業を買収してからもWindowsPhone事業は軌道に乗ったとは言えず、直近のLumiaの製品ラインを見ていてもNokia時代のものが混在していて、非常に多くの型番がラインナップされており、わかりにくい印象があります。Lumiaの場合は「Lumia + 3桁もしくは4桁の数字」という型番体系になっているのですが、3桁の数字の一番左(100の位、一部1000の位も含む)を見るとその製品のおおよその位置づけ(ハイエンドとかミドルレンジとか)がわかるようになっていますが、2016年2月16日現在、米国MicrosoftのLumia製品一覧を見ると「25,15,13,10,8,7,6,5,4」とあり、細かすぎてよくわからない、という感じです。

しかし、Windows 10 Mobleが搭載される新型のLumia、ということで言えば比較的わかりやすくなっていて、「950(ハイエンド)」「650(ミッドレンジ)」「550(エントリークラス)」ということになります。

前置きが長くなりましたが、ミッドレンジの「Lumia 650」についてはお約束のように流出情報が錯綜している状況であったものが、2月14日(現地時間)にMicrosoftが正式に紹介動画をリリースし、米国の公式サイトにも製品紹介ページができました。冒頭に書いたように日本での発売はあんまり期待できないと思われるのですが、期待を込めて記事にしたいと思います。

1.スペック

OS: Windows 10 Mobile
CPU: Qualcomm Snapdragon 212
RAM: 1GB
ストレージ: 16GB
ディスプレイ: 5インチ(1,280 x 720)
カメラ: イン5MP / アウト8MP
インターフェース: microUSB 2.0、microSD、オーディオ
ネットワーク: 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.1、LTE、WCDMMA、GSM
バッテリー: 2000 mAh、連続通話16時間、待受26日
サイズ: 142 × 70.9 × 6.9 mm / 122 g

補足します。この製品はドスパラのDiginnos Mobile DG-W10Mにかなり近いスペックになります。しかし、CPUはSnapDragon 210の改良版である212が搭載され、カメラ性能もインカメラ5MPと「セルフィー(自撮り)」を意識したスペックになってますね。

また、サイズはかなりの薄型になっていて、厚さ6.9 mmというのはヤマダ電機のEveryPhoneと並ぶ薄型サイズです。

海外ニュースサイトではこの製品を「ミッドレンジ」と言っていますし、上のほうで説明したMicrosoftの型番体系でもミッドレンジに相当する製品ということになりますが、その割にCPUが低スペックな気もしないではありません。もちろんこのスペックだとContinuumにも対応しませんね。

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2.筐体

Microsoft Lumia 650 筐体
ちょっと見た感じ普通のLumiaに見えますが、よく見るとサイド部分が少し違います。この製品はアルミフレームを採用していて、良くも悪くもプラスティッキーでカジュアルな感じの従来のLumiaとは異なる印象になりますね。ただし、背面カバーは着脱可能、というか着せ替え可能(Exchangable)になっています。

Microsoft Lumia 650 筐体側面
この画像を見ると側面の処理が以前のLumiaとは異なっていることがわかります。ただ、ボタン類の配置はLumiaそのものですね。

Microsoft Lumia 650 ビジネス向け
MicrosoftではLumia 650について「あなたのビジネスに賢い選択」というキャッチコピーをつけていて、ビジネス利用を前面に打ち出したPRをしています。ただ、650独自の機能というよりはWindows 10 MobileというOSが持っている機能をビジネスに活かす、という感じなので、機能面で特に新しい話はありません。

また、最近は日本でもContinuumの話がクローズアップされていて、もちろん私も気になるのですが、Continuumというのはスマホのスペックを要求する機能なので、「ビジネス=Continuumが必須」と考えるのではなく、Continuumが使いたいのならLumia 950を、Continuumは不要でスマホとPCの連携を強めてビジネスに活用したい、ということならLumia 650を、というのがMicrosoftの提案なんだろうと思います。私なんかはちょっとContinuumを意識しすぎ、というかContinuumを気にしなければWindows 10 スマホの価格ってめちゃめちゃ安くなるんですよね。

3.価格と発売時期

Microsoft Lumia 650は英国のMicrosoftストアで予約販売が開始されており、価格は159ポンド(約26,500円)から、となっています。また米国のMicrosoftストアではまだ取り扱いが開始されていませんが、海外ニュースサイトによると「199ドルから」という情報があります。

私がLumia 650のスペック等を確認して思ったのは、上にも書いた通りドスパラのDiginnos Mobile DG-W10Mとよく似た製品だということです。また仮に日本で発売される場合、25,000円から30,000円くらいになるんでしょうから、それを思えば日本で購入できるWindows 10 スマホって決して割高ではないし、むしろお買い得なんじゃないか、ということです。この製品が、というよりも「Lumiaが」日本で買える日は来るんでしょうかね?

4.関連リンク

Microsoft’s new Lumia 650 brings Windows 10 to business suit pockets for $199:THE VERGE
Microsoft Lumia 650 is official: Features metal design, priced around $200:WinBeta
Lumia:米国Microsoft

↓ Introducing the Lumia 650 | The smart choice for your business

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コメント

  1. 匿名 より:

    前記事のONDA V919 Air CHの記事に関してなのですが、コメント欄が無いようなのでこちらで失礼致します。

    私もGEARBESTで購入して、再セットアップの際にドライバ周りを調べたので参考になればと。ドライバ自体はONDAのサイトにあるのですが、どうもDLにbaiduのアカウントが必要&日本からだと登録できないのでちょっと一手間必要(検索すれば出てくる)らしいです。
    自分はそれでbaiduからDLしました。
    http://www.onda.cn/Tablet_Supports.aspx?id=316
    ただ、容量の大きい物はDL出来なかった(イメージファイル?)のでその辺は注意が必要だと思います。フォーラムなどもあるっぽいのでそのへんも見てみるといいかもです。
    http://www.ondaforum.com/topic/3448-v919-air-ch-windows-drivers/
    面倒なようでしたら、2chのONDAスレにも誰かがupしているものがあるのでそこから持ってくるのも手かもしれません( http://goo.gl/Aq25Od )
    ドライバ周りは一通りいれましたが、レビューにもありました、
    >また、今回の試用中にも3度ほど電源スイッチを押して再開しようとしても画面が真っ黒、
    というのが1回私の方でもありましたのですが、原因はよくわかりません。
    なのでちょっと不安定な所がありますが、価格(いまだと2万ちょいで買える)とスペックを考えると十分遊びがいがある端末だと思います。自分は同時にキーボード付きケースも購入して使用していますが、そちらはちょっとレスポンスが悪いかなと感じます。Bluetoothキーボードはこれが初なので他と比べようがないのですが、文章をうちまくる、などなければまぁ実用に耐えられるかな、という感じです。
    長々と失礼致しました。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。コメントを頂いた旨、レビュアーの方には連絡しておきました。V919オーナーにとっては非常に貴重な情報だと思います。ありがとうございました。

    • あるえふ より:

      参考になるところのフォロー、ありがとうございました。

      > どうもDLにbaiduのアカウントが必要

      まさに記事中の「ちょっと懸念な点」で引っかかってたのがそのあたりです。原稿入稿後にもっと調べてようやく2chのかたがドライバーセットやクリーンインストール手順を記述しているあたりにたどり着きました。
      (PC系とかそこそこ使ってるのに「にちゃんねる」はほとんど見ていないため、慣れていなくて探すのに時間がかかりました(汗))

      スリープからの復帰失敗、やはりほかのかたの機体でも起こるのですね。
      このあたりの作りこみが記事中で比較した2機よりもちょっと不安な点ですね。逆に言えばドライバーさえ調整してくれたらなおるのかもしれないのですが・・・致命的ともいえないし更新はないんだろうなぁ・・・。

      そういう不安がありながらも価格・性能との勘案では「悪いとは言えない」あたりが安心しました。「もらえるからと言って甘く書いたのではないか」と思われてたら、ってところは内心不安でしたので(汗)

      今後私がレビューする場合も(注:これ以降は「レビュー後に機体くれる」や「プレゼント企画」の応募ではありません)、「良い点と懸念事項を比較してどうなのか」と、個人的な意見や好みは交えながらもできるだけ公平に見たうえで判断したいと思っていますのでよろしくお願いします。

  2. あるえふ より:

    Windows Phone 7 や 7.5 の頃は「機械的なシャッターボタン必須」要件があったからミドルクラスの Lumia 800 でも付いてたのに、その後ハードウェア用件緩和で必須ではなくなったらシャッターボタン装備するのが Lumia のハイエンド機だけになってしまって悲しい・・・。

    MADOSMAではとりあえず画面の上から下に引っ張る領域(なんて呼んだかな(汗))に「カメラ起動」おいて手順を少なくするようにはしているのですが、それでも選択失敗することがよくあるし・・・。

    いっそのことなくてもいいからWindows 10 Mobile の機体も Android 6シリーズ(Marshmallow)入れた Nexus 5 みたいに「電源ボタンをダブルクリックで直接カメラ起動」にしてほしいなぁ。

    • wintab より:

      あるえふさん、こんにちは、コメントありがとうございます。長きWindowsPhoneユーザーとしてカメラには一言あるんですね。私はめったにカメラを使わないのですが、たまに使うとどのタイルかわからなくなってシャッターチャンスを逃します。スマホの場合はカメラも積極的に使ったほうがいいし、ハードウェアもそれを考慮したもののほうがいいんですよね。その前にカメラのタイルを大きくしておこうっと。