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FREETEL KATANA 01 ー 激安ローエンドのWindows 10 スマホってどうなの?(実機レビュー)

FREETEL KATANA 01
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。先日購入したWindows 10 スマホ「FREETEL KATANA 01」が手元に届きました。この製品は現在日本で入手できるWindows スマホの中ではローエンドに属し、最安値、あるいは最安値に近い位置づけとなっています。まさにエントリースマホですね。

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私はノートPCとタブレットを携えて外出することが多いので、スマホは小型で低スペックなものでもいいのではないか、ということを常々考えていたので、今回諸事情により衝動買してしまったKATANA 01を使ってみるのはいい機会だと思っています。

1.スペック

OS: Windows 10 Mobile
CPU: MSM8909 ※Snapdragon 210
RAM: 1GB
ストレージ: 8GB
ディスプレイ: 4.5インチTN液晶(854 × 480)
カメラ: イン200万画素/アウト500万画素
サイズ: 132.8 × 66.3 × 8.9 mm / 132 g

スペックはまさしくエントリークラスで、CPU、RAM、ストレージ構成ともWindows 10 Mobileを快適に動かすためのミニマムレベルだと思います。またディスプレイもTN液晶で解像度も854 × 480と低いですが、4.5インチという最近では小ぶりなサイズにまとまっているのが魅力です。カメラについてはアウト500万画素ですから、本格的な写真撮影に使えるレベルではないものの、低価格帯タブレット(多くが200万画素程度です)よりはマシですし、画面サイズも小さいので、実用(実務)レベルとしては悪くないと思います。

まあ、ウインタブ読者なら「低価格品だし、あんまり期待しちゃいけないよね」という結論で異論はないだろうと思います。

2.筺体

FREETEL KATANA 01 同梱物
同梱物です。本体は背面カバーとバッテリーが外された状態になっていました。背面カバーはブラックが1枚のみで、一部の製品で見られるスペア(色違い)のカバーはありません。ケーブル類は充電用のフルサイズUSB(オス)- microUSB(オス)のケーブルとACアダプターが付属します。書類系では保証書、スタートアップガイド(簡易版の取扱説明書)、そして「Microsoftアカウントの設定をお願いします」という一枚ものが入っていました。

SIMフリー機なので、もちろんSIMカードは入っておらず、自分で手配しなくてはなりません。

FREETEL KATANA 01 背面カバーなし
背面(カバーを外した状態)です。この製品はデュアルSIM機ですが、画像にあるように一つのスロットは2G専用のため、事実上日本ではシングルSIM機としてしか使えません。対応するSIMのサイズは「micro SIM」となります。またSIMスロットの右側にmicroSDスロットがあります。この製品は内蔵ストレージが8GBしかないため、快適に使うためにはSDカードは必須と言えるでしょう。

FREETEL KATANA 01 前面
正面から見るとこんな感じです。4.5インチで低解像度の液晶はスペック表から感じるほど悪くはありません。というか全く不満を感じない、と言ってもいいと思います。一般にTN液晶は視野角が狭く、角度をつけると暗く見えたりしますが、スマホってほとんど正面からしか見ないので、視野角による不快感は全くないです。また、画面が粗い、ということも感じません。これで十分っす。

ディスプレイ下側にあるWindowsなど3つのボタンは当然センサーボタンですが、液晶内にあるのではなく、液晶とは別に常時表示されているタイプです。また、筺体の一番下にはスピーカーがついています。

FREETEL KATANA 01 左側面
左側面には何もありません。

FREETEL KATANA 01 右側面
右側面です。画像が暗くてわかりにくいですが、この面には電源ボタン(画像左側)と音量ボタン(画像右側)があります。ボタンの使用感は「普通」ですねw 特にいいとか悪いとか、コメントするようなことはありません。

FREETEL KATANA 01 上面
筺体上面にはオーディオジャック(左側)とmicroUSBポート(右側)があります。この製品についているポートはこれだけです。というかWindows 10 スマホって基本はこうです。高級機になるとmicroUSBポートがUSB Type-Cになりますけどね。

FREETEL KATANA 01 下面
下面には何もありません。

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FREETEL KATANA 01 背面
背面です。カバーはプラスティック製ですが、表面処理がしっかりしていて、ツルツルではなく、ちょっとラバーっぽい感触です。やや滑りにくいと感じるので、落下などのリスクは多少軽減されるかもしれません。

筺体をひと通りみた印象として、定価ですら1万円を切るような製品だと思えば全く文句はありません。もともと「カパッと外れるプラスティックカバー」というのがWindowsPhoneの特徴でもあったと思うので、それが安っぽいとかも感じません。個人的には十分合格点をあげられます。

3.使用感

FREETEL KATANA 01 システム構成1
FREETEL KATANA 01 システム構成2
システム構成ですが、初期状態のOSは「バージョン1511」、そして届いた当日にWindows Updateにより「バージョン1607(Anniversary Update)」になりました。ストレージの空きは初期状態で4.22GB、アップデート後は3.5GBとなっていますが、これは私がテスト用にアプリをいくつか入れているためもあり、PC版のWindows 10のように、大型アップデートしたからといって(Windows.oldなどによって)直ちにストレージの空きが大幅に減る、というものでもないです。上にも書きましたが、どっちにせよ空き容量がかなり少ないことは確かなので、microSDカードは必須だといえます。

次にタッチ操作についてです。この製品は液晶保護フィルムは貼ってありません。開封時には保護用のフィルムが貼ってありましたが、どう見ても継続使用するためのものではなく、輸送用に貼られているものです。

そのため、現在は保護フィルムなしの状態で使っているのですが、指の滑りが悪く、あまり使用感がよくありません。そのため、何らかの対策(品質の良いPDA工房とかの保護フィルムを貼るとか、ガラスコーティング剤を使うとか)をとる必要があると思っています。

システムの挙動はおおむねスムーズですが、スクロール時にやや引っかかりを感じます。ただ、これは上に書いたタッチ操作の使用感が悪い、ということとも関係していると思われ、これを改善すれば同時に解消される可能性もあります。

それと、この製品、「RAMのコントロールがうまくできていない」ような印象があります。もともとスペックが低い製品なので、重いゲームアプリが快適に遊べないからといって文句を言うつもりはないですし、それは読者もわかっている話だと思うので、「カーズ~走れ!マックィーン~」でテストしてみました。個人的にはこの製品で遊ぶならこのくらいまでかな、と思ったからです。

これで遊んでいると、ゲームが進むにつれ挙動が重くなっていきます(毎回ではありません)。なんとなくRAMが足りてないような感じです。もちろんゲームの挙動から製品のどこにボトルネックがあるのかを特定するのは困難なことなので、あくまでも私の印象です。

FREETEL KATANA 01 バッテリー
それと、バッテリーが持ちません。特にゲームをやると顕著です。上の画像を見ると「1:09に残量60%」だったものが「1:39に残量16%」になっています。私はこの間、上に書いた「カーズ」のゲームで遊んでいました。

バッテリーについては「慣らし」が必要で、これをするとバッテリーの持ちが良くなる、という人も多いです。なので、ひょっとしたら使っているうちに私の掲載した画像よりもバッテリーの持ちが良くなっている、という可能性がありますので、念のため。

ゲームを快適にやりたいのならもう少しスペックの高い製品を選ぶべきであって、この製品はWebやアプリを活用して情報収集するとか、メールやSNSで必要な連絡を取るとか、そういう使い方を想定しているものだと思います。その観点では十分に役割を果たしてくれますし、バッテリーも1日は持つだろうと思います。

また、4.5インチという小ぶりなサイズはやはり使いやすいです。片手で操作を完結できますし、ポケットに入れてもじゃまになりません。大きけりゃ大きいで快適ですし、小さければ小さいで使いやすい、とw

4.性能テスト

過度の期待は禁物、といいつつ、Antutuはやってみました。
FREETEL KATANA 01 Antutu

参考:
マウス MADOSMA Q601(Snapdragon 617): 48,008
マウス MADOSMA Q501(Snapdragon 410): 35,663
Cube WP 10(Snaprdagon 210): 29,662
ドスパラ Diginnos Mobile(Snapdragon 210): 23,785
※Cubeのデータは伝聞による

Aututuのスコアを見ると同じSnapdragon 210 / RAM1GBのドスパラ機に近い数値となっていますが、この製品で立て続けにテストすると2回めのスコアが19,349と顕著に悪化しました。上にも書きましたが、素人的な表現(ただし読者には伝わりやすいはず)ですが「RAMのコントロールがうまくいっていない」なのかなあ、と思います。

5.まとめ

FREETEL KATANA 01は現在FREETELの公式サイトや他の通販サイトで販売中で、この記事を書いている12月22日現在のNTT-Xストアでの価格は5,780円(会員限定クーポン使用時)です。

このくらいの価格の製品なので、あまりシビアな評価をすべきではないでしょう。ただ、少し使ってみて、やはりゲームなどで遊ぶための製品ではない、ということは言えます。いくら低価格だからと言って最低限狙った操作が狙ったとおりに動いてくれないと購入する意味はありませんよね。

ゲーム目的だったり、複数のアプリを立ち上げてせわしなく使うような用途だとこの製品は厳しいです。メールやSNS、Webでの調べもの、ニュースアプリなど情報系のもの、またメモ代わりにカメラで撮影、といった用途であれば十分合格点をあげられます。結局記事の冒頭に書いたとおり「低価格品だし、あんまり期待しちゃいけないよね」という結論はそのままなんですけど、筺体はよくまとまっているし、スペック表以上に体感的な画質はいいし、と、価格なり以上の価値はあると思いました。

6.関連リンク

Windows 10 Mobile スマートフォン KATANA 01(NTT-Xストア)

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コメント

  1. あるえふ より:

    MADOSMA Q501A相当(出荷時8で10にアップグレードした物)でも、”少し前まで” Asphalt 8 をプレイしてたら障害物や対向車やエフェクト無しのかなり軽量モードでしか動いてくれない状況でしたし、やはりアクションやレース系のゲームは辛いかな、と・・・。

    (注:”少し前まで” = 12月に入ってからのアップデートでなぜか更新できないと思ってストアを見たら、動作要件が「PC」のみに変わってました・・・もう Mobile ではプレイできません・・・(涙))

    でも、Windows Phone 7.5 の頃に作成されて Windows 10 Mobile にも対応・インストールできるものならシューティングゲームやパズルもそう不満なく動きます。
    (元の動作要件が低い状態で開発されているため)

    MADOSMA Q501A相当でもカメラ起動や撮影も少し/たまに大幅に反応が遅れますし、RAM 1Gでは「まあこんなものかな」という割り切りは必要ですね。

    あと、以前のウインタブさんのWindows Phoneの試用・ハウツー記事にも何度も出ていますが、Windows Phoneの利点としてはアプリの多くを「丸々」SDカード側に移行できます。
    (3.使用感の写真にある「保存場所」に関する項目をSDに切り替えて、アプリ管理の所で今まで本体に保存したアプリをSDへ移行する操作をする。)

    Androidみたいに「アプリ本体のある程度がSDに逃がせるけど、アプリ本体の一部とデータ全ては本体側ストレージを占拠」ということもありません。

    おかげで MADOSMA Q501A相当 の内蔵8Gストレージ(+64G SD)でも、Android機 DM-01H の内臓16Gストレージ(+32G SD)ではあれこれ試したあと断念するしかなかった Dropbox や OneDrive や Asphalt 8 をインストールできているのですから、すばらしいです。

    (注:それぞれのOS用アプリのデータ取り扱いが全く同じではないので単純比較していいものでもないですが(汗))

    • あるえふ より:

      自己書き込みに訂正:

      Asphalt 8 、Mobileでもまだ存在しますしインストール出来ました(大汗)
      過去のバージョンからアプリ起動で「アップデートがどうとか」ってメッセージで更新かけるとうまくいかないだけで、ストアからインストールかけるとうまくいきました。

      あと「ストアではPCのみに」は、どうやらストア表示したときがPC用アプリの詳細を見てしまったらしく、モバイルアプリを選択してから検索すると「モバイル版」が正常に検索結果として出ました。

      不正確な情報を書き込んでしまい失礼しました m(_ _)m

      それにしても・・・おかげで今月の1ヶ月連続ログインのボーナス獲得に失敗・・・(涙)

  2. 匿名 より:

    動画はどんな感じですかね……

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。私はMyTubeというアプリでYouTubeを見ていますが、動画再生そのものは大丈夫です。しかし、アプリの起動が遅かったり、動画が始まるまでに時間がかかったり、というのはあります。

  3. シトラス より:

    はじめまして。
    私もKATANA01を使っている者です。

    突然ですが、この記事で『デュアルSIM機だが、一つのスロットは2G専用のため、事実上日本ではシングルSIM機としてしか使えません。』とおっしゃられていますが、FREETELのミスで実は両方ともLTE通信できるそうです。
    https://blg.freetel.jp/news/9481.html?_ga=1.116512966.1113311585.1462972363
    ご確認くださいませ。

    • wintab より:

      シトラスさん、こんにちは、コメントありがとうございます。情報助かりました。つまりどっちのスロットでもLTEが使える、ということですね。でも2枚差しはどうなんだろう??

  4. 匿名 より:

    Katana01のディスプレイはTNではなくIPSです。
    TNは真上や真下に近い角度から画面を見た時に色が完全におかしくなるので直ぐに分かります。

    WPJ40-10ではこれが顕著でTN液晶の中でも最低ランクです。
    古い格安スマホに採用されていたTN液晶よりも非常に悪くて色が汚いです。
    私は発売直後にWPJ40-10を買いましたが、動作テストをしてから一度も使う事はありませんでした。
    動作の方は軽快で良かったです。
    ディスプレイに対する拘りは余りなかったのですが、これならKatana01を買った方が良かったと後悔しました。
    ただ、Katana01は発売当初には不具合報告がとても多かったので避けました。

    小型のW10Mスマホで実用的な物はまだ出ていませんね。
    今後まともな物が出るのを期待したいですが、4インチ程度の物はもう出ないかもしれないですね。

  5. 匿名 より:

    1Gのメモリはアプリが増えるとまったく使い物になりません。MADSMA使っていてそう思います。最初の一年は全く問題ありませんでしたが、今となっては大失敗でした。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。というか、KATANAはちょっとアレ過ぎて、RAM1GB以前の気がします。FREETELのSIM入れてるのに電波掴まないし。