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Windows タブレット & 2 in 1 スペック比較 (2014年11月:10インチ版、エントリークラス)

タブレット購入を前にうれしい悩み
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。11月になりました。日本の年末商戦がスタートしたと言ってもいいでしょう。クレジットカードで買物をすると支払いは年末、冬のボーナスを支払いに充てることができます。私の友人も「次に買うならWindowsタブレット」と言っているのが数人います。みなさんの中でも「そろそろ…」ということで具体的な機種比較(うれしい悩みですね)を始めている人が相当数いるとみた!

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ということで、10インチWindowsタブレットと2 in 1の比較をしてみます。ただ、2014年は10インチタブレットとか2 in 1が大量にリリースされていて、価格帯もスペックも相当な開きがありますので、今回は「エントリークラス」つまり価格帯が5万円前後かそれ以下、という括りでやってみます。SurfaceとかThink Pad 10とかは次の機会に「中上位機クラス」ということで記事にしたいと思います。

1.ノミネート機種

acer Aspire Switch 10

acer Aspire Switch 10 ヒンジ
OS:Windows8.1 32bit
CPU:Intel Atom Z3735F(1.33GHz/バースト時1.83GHz)
RAM:2GB
ストレージ:64GB/64GB+HDD500GB
価格帯:43,764円/58,462円(Amazonでの価格。販売開始は2014/10/10)
備考:筐体にコストがかかっているとひと目で分かる。美しさだけでなく使い勝手は抜群。低価格版はOfficeなし、高価格版はOffice Home&Businessがつき、キーボード側にHDD500GBを搭載している。
機種紹介:
acer Aspire Switch 10 - 美しさと耐久性にこだわった新顔 2 in 1

ASUS TransBook T100TA(TAM)

T100TA ホワイトモデル
OS:Windows8.1 32bit
CPU:Intel Atom Z3775(1.46GHz/バースト時2.39GHz)
RAM:2GB
ストレージ:32GB+HDD500GB(TA)/64GB+HDD500GB(TAM)
価格帯:46,280円(TA)/64,584円(TAM)(Amazonでの価格。TAMの販売開始は2014/11/17)
備考:ヒンジ付きの筐体で2 in 1の王道。前作が登場したのは2013年なので、エントリークラス2 in 1の草分けと言える大ヒット機種。Office Home&Businessがつき、キーボード側にHDD500GBを搭載している。
機種紹介:
ASUS TransBook T100TA - CPUがパワーアップしてカラフルになったよ!
ASUS TransBook T100TAM - 大人気の2 in 1 PCにハイグレードモデルが追加されました

EPSON Endeavor TB20S

Epson Endeavor TB20S
OS:Windows8.1 with Bing 64bit
CPU:Intel Celeron N2807(1.58GHz/バースト時2.16GHz)
RAM:2GB
ストレージ:32GB(エントリーモデル)/64GB(スタンダードモデル)
価格帯:44,820円(エントリー)/53,460円(スタンダード)(EPSON直販価格)
備考:価格表示は本体とオプションパック(キーボード、カバー、スタイラス、液晶保護フィルム)の合計価格。エントリーモデルはOfficeがつかず、スタンダードモデルにはOffice Home&Businessが付属。
機種紹介:
EPSON Endeavor TB20S - 3万円台で買える10インチWindowsタブレットが登場!

HP Pavilion x2 10-j000

HP Pavilion x2 10-j000
OS:Windows 8.1 32bit
CPU:Intel Atom Z3745D(1.33GHz/バースト周波数1.83GHz)
RAM:2GB
ストレージ:32GB
価格帯:49,464円(HP直販価格。販売開始は2014年11月中旬)
備考:キーボード込みで930gと超軽量。スタンド部分を本体に巻き付けて収納する独特なデザイン。HP直販モデルにはOfficeは付属せず、量販店モデルではOfficeが付属し60,000円程度の価格となる予定。
機種紹介:
HP Pavilion x2 10-j000 - キーボード込みで930gの軽量2 in 1 PC、しかも安いよ!

Iiyama 10P1100T-AT-FSM

Iiyamaの新タブレット
OS:Windows 8.1 32bit
CPU:Intel Atom Z3745D(1.33GHz/バースト周波数1.83GHz)
RAM:2GB
ストレージ:64GB
価格帯:53,978円(パソコン工房価格)
備考:キーボードが付属しないモデル(FEM)は完売。2014年9月にCPUや液晶をバージョンアップし、さらに性能と使い勝手が向上。Office Home&Businessが付属。
機種紹介
Iiyamaの10インチWindowsタブレットが新型になったよ!10P1100T-AT-FEMと10P1100T-AT-FSM

Lenovo YOGA Tablet 2 with Windows

YOGA TABLET 2 付属キーボード
OS:Windows8.1 with Bing 32bit
CPU:Intel Atom Z3745(1.33GHz/バースト時1.86GHz)
RAM:2GB
ストレージ:32GB
価格帯:53,794円(Amazonでの価格。販売開始は2014/11/14)
備考:バッテリーシリンダーを使った非常に個性的なデザイン。バッテリー稼働時間も最長15時間と抜群。CPUに最新のAtomを搭載し、Office Home&Businessも付属
機種紹介:
Lenovo YOGA Tablet 2 with Windows - 個性派タブレットがモデルチェンジしてWindows版も追加!

マウス m-Tab iCE1000WN-BG

マウス m-Tab iCE1000WN-BG
OS:Windows8.1 with Bing 64bit
CPU:Intel Celeron N2807(1.58GHz/バースト時2.16GHz)
RAM:2GB
ストレージ:64GB
価格帯:59,800円(マウスコンピューター直販価格)
備考:専用キーボードが付属し、デザイン状の一体感は高い。Office Home&Businessも付属しており、オプションを購入する必要性が低い。
機種紹介:
マウスコンピューター m-Tab iCE1000WN-BG - またまた新顔!10インチWindowsタブレット

MSI S100

MSI S100 キーボード接続
OS:Windows8.1 with Bing 32bit
CPU:Intel Atom Z3740D(1.33GHz/バースト時1.83GHz)
  ※Amazon限定モデルはAtom Z3735D(1.33GHz/バースト時1.83GHz)
RAM:2GB
ストレージ:64GB(Amazon限定モデルは32GB)
価格帯:40,405円(Amazon限定)/48,780円(ヨドバシ、ポイント10%あり)
備考:専用キーボードが付属し、キーボード込みで890gと軽量。Office Home&Businessも付属しており、Amazon限定モデルはノミネート機種中最安値。
機種紹介:
MSI S100 - 日本発売決定!Amazon限定モデルもありの格安10インチWindowsタブレット

なお、残念ながらドスパラのDiginnos DG-D10IWは現在在庫切れとなっていて、購入できない状態なので、比較対象から外しています。ちなみに8月に書いた記事では私の個人的なランキングで1位だったんですけどね。

おすすめはこれ! Windows タブレット 機種比較(2014年8月 10インチ版)

では本題に入ります。

2.エントリーモデルなら価格コンシャスで選ぶ

お会計のイメージ
1位: MSI S100(Amazon限定モデル) 40,405円
2位: acer Aspire Switch 10 43,764円
3位: EPSON Endeavor TB20S(エントリーモデル、オプションパック込み) 44,820円

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単純に絶対的な税込価格を比較すると上記のとおりです。ただし、本当に価値ある、というか「安い!」と納得できるのは1位のMSIのみです。2位と3位はOfficeがつきません。8インチと異なり、10インチの場合はキーボードを接続しての作業というのが視野に入るため、Officeの必要性は非常に高いはずです。というかOfficeがつかないんだったらWindowsじゃなくてもいいじゃん、という声が聞こえてきそうです。また、3位のEPSONは直販のみの販売で送料が1,620円かかるため、実質的にはもっと高くなってしまいます。

そんな中で、MSI S100(Amazon限定モデル)はストレージこそ32GBであるものの、専用のキーボードが付き、Office Home&Businessがついてこの価格ですから、「とにかく安く」という人には間違いなくオススメできる内容になっています。

3.CPU性能は?

スピードアップ!
順位の基準はPassmarkが公表しているベンチマークスコアにしています。

1,338:Atom Z3775(TransBook)
1,127:Atom Z3745(YOGA 2)
1,078:Atom Z3740(2013-2014モデルの8インチタブレット)
1,048:Atom Z3740D(MSI S100)
984:Atom Z3745D(Iiyama、Pavilion)
933:Celeron N2807(Endeavor、マウスm-Tab、)
913:Atom Z3735F(Aspire Switch)
※数値が大きいほうが高性能

これが2014年11月2日現在のPassmarkのスコアですが、Atom Z3745Dの結果について違和感がありますね。Z3745DはPassmarkでのベンチマークのサンプルが1つしかなく、データの信頼性が著しく劣っています。なので、あくまで私の予想ですが、実際にはZ3745より数%低い程度、Z3740と同じか若干いい、くらいだと思います。

ともあれ、この結果に基づいてランキングすると

1位: ASUS TransBoot T100TA
2位: Lenovo YOGA Tablet 2
3位: なし(Z3745Dのスコアが信用できないため)

ここでは1位のTransBookの性能を認めるのと同時に、あまり評価が定まっていないCeleron N2807が予想外に低スペックであることに注意しておきましょう。Aspire Switch 10に搭載されているZ3735Fについても同様です。もちろんどの機種を選んでもOfficeを使うとかWebブラウジングするとかだと全く問題はありません。特にCore i7のデスクトップPCをメインに使っているような人はどれを選んだって遅く感じるわけで、携帯性に優れて手軽に使えるタブレットや2 in 1をエントリー価格で買おうとするなら妥協が必要でしょう。

あと、個人的な見解です。現在8インチタブレットを使っている人は否応なくZ3740の性能が基準になるはずです。私自身、そこまでシビアにCPU性能にこだわってはいませんが、せっかく新しい機種を買うんなら手持ちのVivoTabに搭載されているZ3740よりは高性能であって欲しい、という素直な希望は持っています。そういう意味ではちょっと残念な結果かな、と思います。ま、エントリークラスですからね。

4.筐体の出来は?

タブレットを覆う鎧
1位: acer Aspire Switch 10
2位: ASUS TransBook T100TA
3位: HP Pavilion x2 10-j000

ここは私の主観が入ります。2 in 1はもちろんですが、10インチタブレットの場合もキーボードをセットして使う頻度は高いと思いますんで、価格の比較にせよなんにせよ、キーボード込みで比較すべきだと思っています。筐体についてもしかりで、キーボードをセットした状態を念頭に置いて比較します。キーボードをセットした時の理想の形状というのは間違いなく「ノートPCの形」です。もっと言えば「ヒンジがついていてディスプレイの角度を調整したり、折りたためること」です。そう、「ヒンジ」があるのとないのとでは全く使い勝手は異なると思っています。今回のノミネート機種でヒンジがついているのは1位と2位の2機種だけです。

それ以外の機種はタブレットカバーやキーボードカバーを変形させて台座に使うもので、これだと比較的スペースにゆとりのあるデスクの上では気持ちよく使えますが、電車の中で膝の上に乗せて使うことは難しいですし、台座分のスペースが余分に必要なため、ファーストフード店の小さなテーブルでは使えない可能性があります。Lenovo YOGA 2は本体にキックスタンドがついていますが、タブレットとキーボードの一体性がありません。これって10インチタブレットや2 in 1をノートPCとして使う上で大きな障害になります。なので、筐体については1位と2位だけは別格、そう思っています。

中でも1位のAspire Switch 10はヒンジがついているだけでなく、ディスプレイにゴリラガラスを採用するなど相当な技術とコストを掛けていて、少なくとも筐体の出来としては文句なしのトップだと思います。今回はエントリークラスの記事ですが、おそらく中上位機と比較しても遜色ない出来でしょう。

3位のPavilionですが、こちらは台座を使うタイプながら台座をコンパクトにしている上、角度調整も2段階可能ということでランクインさせています。腹巻きデザインには好き嫌いが分かれそうですけど。

5.入出力系が充実しているのは?

入出力の利便性
1位: ASUS TransBook T100TA、HP Pavilion x2 10-j000
3位: acer Aspire Switch 10

入出力系統を見てみると、全機種HDMIがついていて、外部ディスプレイ出力が可能です。8インチタブレットの場合はHDMIがついていないほうが主流なので、10インチはよりビジネス向け(出先でプレゼンなどが容易)でありPCライクな使い方ができると言えます。また、microUSBについても最低1つは確保されています。なので、入出力系がひどいからやめとけ、的な機種はありません。

もともとメーカー側で「これは2 in 1」と宣言している機種が上位にランキングされています。どういうことかというと、キーボードをセットして使う前提で設計されているため、キーボード側にも入出力端子をつけているんですね。その結果USB端子を複数備えているものがあります。一方「タブレット」として販売されている機種はキーボードが薄型軽量の場合が多く、入出力端子をキーボード側につけていません。8インチタブレットを使った経験のある人ならわかると思いますが、「入出力端子は多ければ多いほど使いやすい」ことは間違いありません。

1位の2つの機種はUSB端子が2つ、うち1つはUSB3.0(理論的にUSB2.0の10倍の速度が出る)がキーボード側に、もう1つはmicroUSB2.0がタブレット側についています。3位のAspire SwitchはUSB2.0端子が2つ、うち1つはキーボード側に、もう1つはmicroUSBがタブレット側についています。購入するときはあまりちゃんと考えなかったりしますが、端子の数、特にUSB3.0端子がある、というのはあとからジワジワきますよ、きっと。

ちなみにランク外ですがIiyama 10P1100T-AT-FSMにはタブレット側にフルサイズのUSB3.0端子がついてますが、USB端子はひとつだけです。

6.軽さも重要なポイント

重さも重要
1位: MSI S100 本体595g キーボード込み890g
2位: HP Pavilion x2 10-j000 本体600g キーボード込み930g
3位; ASUS TransBook T100TA 本体550g キーボード込み1.13kg
※Lenovo YOGA 2, マウス,EPSON Endeavorはキーボード重量が不明につき、ランキング対象外

携帯性が重視されるタブレットや2 in 1で重量は大きな要素になります。ただ、ランク外の機種についても許せないくらい重い、というのはありません。キーボード込みで1.2kgを下回ります。ですが、1位と2位は立派だと言えます。また3位のTransBookについてもしっかりしたHDD内蔵のキーボードを外せば550gとかなりの軽量で、タブレット単体でみても使い勝手はすごくいいだろうなあ、と思います。

またランク外ですがacer Aspire Switchも単体で585g、キーボード込みでも1.17g(HDD内蔵機種は1.2kg)と十分合格点をつけてあげられるレベルなので、こと重量に関してはどれを選んでも後悔はないでしょう。

7.利用シーンをイメージして選ぼう

利用シーンを考えよう
今回は私の独断に満ちた総合ランキングはありません。一応今のところ私が購入しようかな、と思っているのはAspire Switch 10です。すでに8インチタブレットを持っているので、利用シーンを分けて考えるとキーボードをセットしてOfficeソフトを使う場面が多くなりそうなので、筐体がしっかりしていてモバイルノートとして快適に使える機種、ということで候補にしています。また、私はOffice 365 Soloを購入していて、1台分まだインストールしていないので、Officeがついていない機種のほうがお金が無駄になりません。これもAspire Switchを候補にしている大きな要因です。

ただ、Aspire SwitchのCPUが今使っている8インチタブレットよりも性能が低い、ということがどうしてもひっかかっています。実用上大きな問題がないであろうことはわかっているのですが、心理的に抵抗感が強いんです。なのでTransBookにしちゃおうかな、という気持ちも捨て切れません。

この冬、Windowsタブレットや2 in 1を購入する予定の人は多いと思いますが、「通勤時に電車の中で使うのか」「営業用に出先で使うのか」「メインPCの後継機として使うのか」など、人によって使い道はそれぞれだと思います。ひとことでWindowsタブレットと言ってもそれぞれ個性があり、利用シーンによって使い勝手の良し悪しは異なります。この記事を参考にしていただいて、自分に最適な機種を選んでいただけることを願っております。

ということで、近日中に「中上位機種」の比較記事を書く予定なので、予算が比較的多め(10万円前後)という人はそちらも参考にしてくださいね。

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