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Windows 10 Mobileの現状に思うこと ー 次期大型アップデートはバグ修正程度に(かのあゆ)

Windows 10 Mobileの今後について
こんにちは。かのあゆです。もう間もなくPC向けWindows 10の次期大型アップデートである「Windows 10 Fall Creators Update」がリリースされますが、スマートフォン向けの「Windows 10 Mobile」も同時期にアップデートが行われる予定となっており、現在Windows Insider Preview登録ユーザー向けに次期アップデートのテスト版が配信中となっています。

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ただし、PC版と異なりWindows 10 Mobile向けのアップデート内容はほぼバグ修正となり、そもそも「Fall Creators Update」と名乗るかどうかも不明です。

PC向けと大幅にビルドナンバーが異なる

Windows 10 Mobile Creators Update Feature 2 Insider Preview
現在PC向けWindows 10ではInsider Previewの「Fast」設定ユーザーに向けてほぼFall Creators Updateの正式バージョンに近い「バージョン1709 ビルド 16288」が配信中となっています。

これと同時にWindows 10 Mobileも最新ビルドがリリースされていますが、こちらは「バージョン1703 ビルド 15250」となっており、PC向けのビルドナンバーとは大きな差が出てしまっています。

ちなみに現在の正式バージョンである「Windows 10 Creators Update」はPC向け、Windows 10 Mobileともに「バージョン1703 ビルド 15063」となっています。Windows 10 MobileはPC向けでは最初の大型アップデートである「Threshold 2」に相当する「バージョン 1511 ビルド 10586」で初めて正式版が登場していますが、これまではPC向けとビルドナンバーは揃えられてきました。

Windows 10 Mobile Creators Update Feature 2 Insider Preview
更新内容もPC向けでは新機能がいくつか搭載されていますが、Windows 10 Mobile向けのものは現在のCreators Updateからバグ修正を行った程度にとどまっており、昨年の9月の時点では対応する予定であったContinuum For Mobileのマルチウィンドウなども相変わらずサポートされていないままになっています。

Windows 10 Mobileの未来は「明るく」ない

現状最後の「Lumia」となるLumia 650
MicrosoftはNOKIAからブランドを継承した「Lumia」シリーズを自社製スマートフォンとして販売していましたが、2016年2月に発表された「Lumia 650」を最後に新規端末の発表を行っておらず、また日本向けの公式サイトでもまだ「VAIO Phone Biz」や「Nuans NEO」、「HP Elite x3」などが販売継続中であるにもかかわらずWindows 10搭載デバイスのスマートフォンの項目に搭載端末が一台も登録されていないという異様な状況になっています。

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Windows搭載デバイスのスマートフォン一覧にリンクが存在しない
Windows 10 Mobile端末を販売していたVAIOやFREETEL、トリニティ(Nuans)などはすでに新規端末に搭載するOSをAndroidに移行しており、Windows Phoneブランド時代に真っ先に搭載スマートフォンを発売したマウスコンピューターも実質スマートフォンの製造を見合わせており、OSのアップデートの現状や一般ユーザー向けのソフトが出そろわなかった現状を踏まえると今後Windows 10 Mobileを新規搭載した端末が登場するのは厳しいのではないでしょうか。

また、PC向けWindows 10ではすでに来年春にリリースされる次期大型アップデート、コードネーム“Redstone 4”の開発がスタートしており、Insider Previewの参加ユーザー向けに配信が開始されていますが、Windows 10 Mobile向けにはこれに相当するビルドが配信されていない点も気になります。

「Windowsのモバイル版」はなくならないかもしれないが、現在の「Windows 10 Mobile」は終わるかもしれない

ただし、今年初めにWindows Insider Preview登録ユーザーに誤ってMicrosoft内部で開発されているテスト版が誤って配信されたことがあり、ここで配信されたビルドのほとんどは端末が正常に起動しなくなる致命的な不具合を抱えたものだったのですが、このうち正常起動した「ビルド 16212」に関してはビルドナンバーが現在のWindows 10 Mobile Fall Creators Updateのものより大きく進んでいたほか、「CShell」という新しいユーザーインターフェイスを搭載するなど現在のWindows 10 Mobileからは大きく更新された内容になっていたようです。

そのためMicrosoft自身はモバイルOSの展開をあきらめたわけではなく、「Windows 10 Mobile」というプラットフォームに関しては区切りをつけて改めて新しい「Windows 10」のモバイル版OSとして再起動を行う可能性もあります。

また間もなくWindows 10 Mobileと同じくスマートフォンやタブレット端末などでサポートされている「ARM」CPUでインテル「x86」CPU向け32bitアプリケーションの動作にも対応したフルバージョンのWindows 10を投入する予定であり、Windows 10 Mobileはこちらに統合される可能性もあります。

WindowsのモバイルOSは歴史が長く、古くは98年に組み込み向けOSである「Windows CE」をキーボードレスPDAに組み込んだ「Palm Size PC」や「Pocket PC」、日本でも搭載スマートフォンが多数登場した「Windows Mobile」といった製品が存在してきました。

個人的にも最初に買ったモバイル製品が「Pocket PC」を搭載したPDAでそれ以降も多数MicrosoftのモバイルOSを搭載した製品を購入したこともあり、正直このままMicrosoftがモバイル部門から撤退するという未来はあまり見たくなかったりします。

現在のWindows 10 Mobileに関してはこのまま終わってしまう可能性が高いものの、新たにモバイルOSを準備しているのであれば個人的には応援していきたいところです。

また現在Windows 10 Mobile端末に関してはSnapdragon 617を搭載した「Nuans NEO」がイオシスでケース込みのものが10,800円とお買い得な価格で販売されており、Windows 10 Mobileに興味を持っていたという方にとっては非常に手を出しやすくなってきたのではないでしょうか。

AndroidやiOSと比べるとソフトウェア面ではどうしても充実しなかった印象ですが「LINE」や「Twitter」などのメジャーなアプリなどはWindows 10 Mobileでも用意されているので、サブ端末として買ってみるのも悪くはない選択だと思います。

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コメント

  1. alpha より:

    Win10をSnapdragonで動かすやつはIntelが利権問題を匂わせてるらしいからなぁ
    しばらくは出せないかもしれないですね

  2. 匿名 より:

    Intelが問題視していたのは古いアプリのエミュレーション技術に関するものらしいですね?

  3. 匿名 より:

    LINEがあるといっても、機能が他のOSと同レベルではなく、メッセージやスタンプがやりとりできるだけです。クレジット決済などができません。LINE側もバージョンアップ要望を聞いてくれない状態なので、LINEが使える程度だと思っておいた方が良いです。