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Windows タブレット機種比較 - 10インチ超、10万円超のSurfaceタイプ、ツワモノ過ぎて選ぶのが大変!?(2016年冬版)

HP Elite X2 キックスタンド
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回で2016年冬版のWindowsタブレット機種比較特集は最終回となります。紹介漏れとかもありまして若干不本意なところもありますが、いったん終わりにしないと永久に終わらん、というのがありまして…。で、今回は各社のタブレットPCの最上位モデルを対象にしているのですが、モバイル2 in 1の最上位モデル、というのは全社に存在するので、「キーボード分離型の製品で、原則としてSurfaceタイプ」という感じで候補機種を選んでみました。

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なお、この記事を書くのにあたり、念頭に置いていた「DELL XPS 12」「Lenovo ThinkPad X1 Tablet」「富士通 arrows Tab WR1/X」は販売終了、もしくは休止中(各社直販サイトで確認)となっており、残念ながら対象から外すこととなりました。

1.Microsoft Surface Pro 4

Microsoft Surface Pro 4

価格:116,424円(税込み)から

12月30日現在セール中、タイプカバー無料

OS: Windows 10 Pro
CPU: Intel Core Core m3-6Y30 / Core i5-6300U / Core i7-6560U
RAM: 4GB / 8GB / 16GB
ストレージ:SSD 128GB / 256GB / 512GB
ディスプレイ: 12.3インチ(2,736 x 1,824)※アスペクト比 3:2
ポート類: USB 3.0、microSD、オーディオ、MiniDisplayPort、SurfaceConnect
ネットワーク: IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluettooth4.0
カメラ: イン5MP / アウト8MP
スピーカー: ステレオスピーカー(Dolbyオーディオ)
バッテリー稼働時間: 動画視聴時最大9時間
サイズ: 292.1 x 201.42 x 8.45 mm / 重量766g(m3)、786g(i5,i7)
※Office Premium Home & Business プラス Office 365 サービス付属
※Surfaceペン(スタイラスペン)付属

ウインタブで「Surfaceタイプ(キックスタンドのついたタブレットに薄型のキーボードを組み合わせるもの)」と呼んでいるジャンルの、本家本元です。今回の対象機種中唯一最上位モデルにCore i7を搭載しており、ワンランク上の処理性能を発揮することができます。というかクラムシェルのハイエンド・ビジネスノートと比較しても互角以上の性能です。

筺体はマグネシウム合金製で非常に高級感が高く、高精細でアスペクト比3:2のディスプレイは1,024段階の筆圧に対応する専用のスタイラスペンで快適な手書き入力が可能になっています。

おそらくこの製品が最も人気があると思いますが、競合製品よりも全体的に価格が高めに感じられました。しかし、全てのモデルに製品版のOfficeが付属しますし、OSもPro版、またこの記事を書いている時点で本来は別売りであるタイプカバー(キーボード)が無料サービス、ということなので、実はむしろ割安になっています。

紹介記事:Surface Pro 4 - 日本での発売日は11月12日、価格も判明しました
製品ページ(Microsoftストア):Surface Pro 4
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2.HP Elite x2 1012 G1

HP Elite X2 キーボード接続

価格:111,024円(税込み)から

※キーボード別売り(15,552円)

OS: Windows 10 home / Pro
CPU: Intel Core Core m3-6Y30 / m5-6Y54 m7-6Y75
RAM: 4GB / 8GB
ストレージ:128GB SSD / 256GB SSD
ディスプレイ: 12インチ(1,920 x 1,280)※アスペクト比 3:2
ポート類: USB 3.0、USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3)、microSD、オーディオ
ネットワーク: IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluettooth 4.2
カメラ: イン2MP / アウト5MP
スピーカー: ステレオスピーカー(Bang & Olufsen)
バッテリー稼働時間: 約8.2時間
サイズ: 
(タブレット)300 x 213.5 x 8.05 mm / 820 g
(キーボード込み)300 x 213.5 x 13.45 mm / 1,205 g

HPのSurfaceタイプです。こちらはCore m専用機で、Core m3、m5、m7の3つから選ぶことができます。全体的に尖ったスペックではないものの、細部の仕上げにこだわりが感じられます。例えばスピーカーのBang & OlufsenはPC用のスピーカーシステムとして極めて高品質(このシステムを搭載した製品の試用をしたことがあります)ですし、Thunderbolt 3規格に対応するUSB Type-Cポートがあります。

アルミ製の筺体はデザインが美しいだけでなく、MILSPEC(米軍調達基準)のテストをクリアする堅牢なものです。また、ワコム製、2,048段階の筆圧に対応するスタイラスペンも付属しています。

紹介記事:HP Elite x2 1012 G1 - Surfaceと競合しそうだけど、独自の個性も光る12インチ 2 in1
製品ページ(HP):HP Elite x2 1012 G1
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3.ASUS TransBook 3 T303UA

ASUS TransBook 3 T303UA

価格:145,584円(税込み)から

※12月30日現在のパソコン工房の価格

OS: Windows 10 home
CPU: Intel Core Core i5-6200U
RAM: 8GB
ストレージ:512GB SSD
ディスプレイ: 12.6インチ(2,880 x 1,920)※アスペクト比 3:2
ポート類: USB 3.0、USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3)、HDMI、microSD、オーディオ
ネットワーク: IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluettooth 4.1
カメラ: イン192万画素 / アウト1,258万画素
スピーカー: ステレオスピーカー
バッテリー稼働時間: 約5時間
サイズ: 
(タブレット)298.8 x 210.1 x 8.35 mm / 790 g
(キーボード込み)299.14 x 225.27 x 14.35 mm / 1,100 g

ウインタブ的には「ASUSといえばTransBook」ですが、この製品はそのフラッグシップモデルとなります。スペック表を見ればわかる通り、Surfaceタイプとしては割と珍しいCore i専用機となっており、RAM、ストレージ、ディスプレイ解像度、そしてアウトカメラなど、全般的に競合製品よりも若干高めのスペックです。

また、Thunderbolt 3対応のUSB Type-Cポート、1,024段階の筆圧に対応するスタイラスペン、Harmon Kardonとのコラボによる高品質スピーカーシステムなども搭載するほか、Windows Helloの顔パス(顔認証)にも対応するなど、機能面でもかなりの充実度になっています。筺体はマグネシウム/アルミニウム合金製で、競合製品に引けをとらない高質感かつ堅牢なものとなっています。

紹介記事:ASUS TransBook 3 T303UA - これがASUSのSurfaceタイプ、12.6インチ、最強トランスブックはこれ!
製品ページ(パソコン工房):TransBook 3 T303UA
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4.NEC LAVIE Direct HZ(D)

NEC LAVIE Hybrid ZERO 11.6インチ

価格:146,707円(税込み)から

※NECダイレクトで20%オフクーポン使用

OS: Windows 10 Home 64ビット(Pro版選択可)
CPU: Intel Core m5-6Y54
RAM: 8GB
ストレージ: 128GB
ディスプレイ: 11.6インチIPS(1,920 x 1,080)
ネットワーク:  802.11 b/g/n/、Bluetooth
カメラ: イン2MP / アウト5MP
入出力: USB 3.0 Type-C、microSD、オーディオジャック、nano SIM
 (キーボード側)USB 3.0 × 2、HDMI
バッテリー稼働時間: 5.5時間(本体)/10.2時間(キーボード接続時)
サイズ:
(本体)292 × 192.5 × 7.6 mm
(キーボード込)294 × 206.5 × 13.4~17.9 mm
重量:
(本体)410 g(LTEモデル) / 398g(Wi-Fiモデル)
(キーボード込)798 g(LTEモデル) / 786 g(Wi-Fiモデル)

この製品のみキーボードがヒンジ付きとなるため、Surfaceタイプというのはふさわしくないです。また、ディスプレイも11.6インチと他の製品よりも一回り小さいですね。しかし、日本メーカーの代表という意味もありますし、ウインタブで実機レビューして「驚愕した」というのもありまして、対象に入れています。

この製品、スペックもさることながら、圧倒的なのがその「軽さ」です。11.6インチサイズで400 g前後、という本体重量はちょっと前の8インチタブレットと同水準で、異次元の軽さ、と言っていいレベルです。また、ヒンジがつき、バッテリーをも内蔵するキーボードをセットしても800 gを切る、という軽さです。つまり、キーボードをセットしているのにSurfaceタイプのタブレット本体より軽い、ということになります。

また、単に軽いだけではなく、Core m機として十分なRAM、ストレージ構成になっている、というのも大きな魅力です。この記事では直販モデルである「LAVIE Direct」を選びましたが、NECの直販サイトで20%オフになるということで、価格帯的にもSurfaceタイプと互角以上の勝負になると言えます。

紹介記事:NEC LAVIE Direct HZ(D) - 物理の法則に反してるんじゃない?というくらい軽い11.6インチ 2 in 1、NEC恐るべし(実機レビュー)
製品ページ(NECダイレクト):LAVIE Direct HZ(D)
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5.ポイントは「CPU」と「重量」か?

このクラス(10万円オーバー)になると、安易にどれがいいとかどれがダメとかは到底言えるものではありません。というのは実はキレイごとで、LAVIEを除く3つの「Surfaceタイプ」というのはデザインも製品コンセプトも非常によく似ていて、差別化のポイントが少ないように思われます。特に「デザイン」とかになると、完全にお好みの話になってしまいますよね。

また、Microsoft、HP、ASUS、そしてNECと、メーカーとしてそうそうたる顔ぶれなので、特定のメーカーのファン、という人も多いと思います。そういう人は好きなメーカーの製品を買うのが一番いいと思いますし、実際主義主張を曲げてまで、というほどの差はないのかもしれません。

ということで、「どうやって比較しようかなあ」といろいろ考えてみました。まずは「CPU」ですね。Core mなのかCore iなのか、ということです。一般に処理性能はCore iのほうが上ですが、Core mは省電力性に優れ、ファンレス構造にすることも可能です。また、Core iよりも処理性能が低いと言っても、Atomよりは段違いに上です。

ビジネスモバイルPCとして使うのであれば、たいていの場合Core mでもCore iでも十分な性能になるだろう、と思います。あとは、「より高速に」ということをどのくらい期待するかですね。

そうなると、Core iがいい、という場合はSurfaceの上位モデルかASUSのTransBook、ということになるでしょう。また、この記事では対象にしていません(別記事で紹介しています)が、acerのSwitch Alpha 12、という選択肢もあります。Core iにこだわるのであればHPのEliteとNECのLAVIEは選択肢から外れます。逆に省電力・ファンレスのCore mがいい、という選択肢もあるでしょうね。

次に検討材料になるのはディスプレイです。LAVIEのみちょっと性格が異なりますが、それ以外の3機種は微妙にディスプレイサイズが異なるほか、「解像度」と「手書き対応」に差があります。解像度が最も高いのがTransBookで、3K(2,880 × 1,920)品質です。これにSurface(2,736 x 1,824)が続き、EliteとLAVIEは一般的なFHD品質となります。一方でペン入力の筆圧はEliteが最も優秀で2,048段階の筆圧対応、SurfaceとTransBookは1,024段階、LAVIEは筆圧対応してません。また、さらに注目すべきこととして、Eliteのみワコムの技術(AES、ペンに電池が必要)が使われています。

実際に試しもせず、「ワコムだから一番いい」というのはちょっと乱暴すぎますが、ワコムなので大丈夫、くらいは言ってもいいかな、とは思いますね。

最後にサイズです。この中でLAVIEのみ筺体構造がSurfaceタイプではない、と書きましたが、Surfaceタイプだろうとなかろうと、タブレットが約400 g、キーボード込みでも約800 gというのは問答無用で「すごい」です。Surfaceタイプの強みのひとつは「キーボード込みで軽量」というのがあると思いますが、LAVIEはヒンジ付きのキーボードを採用しつつ、少なくとも重量に関してはSurfaceタイプを撃破しちゃってます。ここまで軽いと、それ自体が購入理由になるくらいのレベルだと言っていいでしょう。

6.まとめ

もし私がこの中から一台を購入するとしたらLAVIEにします。その理由は筺体設計で、もともと個人的にはヒンジ付きの2 in 1が好みである、ということと、実機レビューをした際に感じた「異次元の軽さ」を評価しているからです。ただし、「Surfaceタイプかヒンジ付きか」というのは個人の好みによると思うので、自分の考えが読者全員に当てはまるとは全く思いませんし、高いデザイン性のあるSurfaceタイプのほうが好み、という人も多いと思います。

Surfaceタイプの3機種の中だと、本家Surfaceのキャンペーン価格(タイプカバーが無料になる上、Core mモデルは本体も5,000円引き)が魅力です。私はもともとSurfaceのカッコよさとスペックは評価しつつも、「高い」と思っており、どちらかというと敬遠していたのですが、現在の価格は絶対的な水準でも高くないですし、OSがPro版、製品版Office付属というところまで考慮したらむしろ割安だと思います。

と、今回は自分の主観的な感想が強くなりすぎました。でも、それだけこのクラスの製品が甲乙つけがたい品質だ、ということだと思います。ただ、私の意見は無視していただいても結構ですが、やはりCPUをCore iにするのかCore mにするのか、という点と、ディスプレイ(と手書き入力性能)、そして筺体の重量については重要な判断材料にはなると思います。でもなー、結局自分の好きなメーカーで選んじゃうんだよなあ…。安い買い物じゃないですし、余計にね。

7.関連リンク

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コメント

  1. 匿名 より:

    Surfaceは憧れますねぇ~(´∇`)

    ただ、メインPCとするには2コアCPUではパワー不足ですし、サブPCにはオーバースペックで高すぎるので、中々買えないです(T_T)

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。なるほど、微妙にハイスペックなのをお探しなんですね?しかし2コアでダメ、ということになると…モバイルCPUだと厳しいっすかね?

  2. 匿名 より:

    LAVIEがいい。ただ128GBのeMMCってのが他とのバランスあってない。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。私もLAVIEっすね。とにかくこの軽さは正義だと思います。