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Windows タブレット機種比較 ー 8.9インチも個性派ぞろい!しかし選択肢は少ない(2017年夏版)

ドスパラ Diginnos DG-D09IW2SL
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ウインタブをよく読んでいただいている人は大丈夫だと思いますが、タブレットについてよく知らない人だと「なに?8.9インチって」ということになる可能性が高いと思います。8.9インチというのは正確なディスプレイサイズで、むしろ「9インチ」と言ってしまったほうがわかりやすいですね。つまり8インチと10インチ(これも正確には10.1インチ)の中間のサイズです。

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このジャンルは以前から製品数は少ないものの、個人的には非常に使い勝手のいいサイズだと思っています。「8インチと10インチの間にあって、どっちつかず」というよりは「8インチと10インチのいいとこどり」と感じることのほうが多いからです。このへんは個人の感想になってしまいますが、「タブレットとして気軽にタッチ操作で使うのにも快適なサイズ感で、キーボード接続をして使ってもそこそこは我慢できる」と思います。ということで、2017年夏版のWindowsタブレット機種比較特集の第2回目は「8.9インチ」です。

1.マウス WN892V2

マウス WN892

価格: 23,320円(税込み)

※5月23日現在のAmazon価格

OS: Windows 10 Home 32ビット
CPU: Intel Atom x5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8.9インチ(1,280 × 800)
ネットワーク:  802.11 b/g/n 、Bluetooth 4.0
カメラ: イン/アウトとも192万画素
入出力: microUSB、microHDMI、オーディオ、microSD
バッテリー稼働時間: 5.75時間
サイズ: 231 x 137 x 9 mm / 重量 383 g(キーボード込み661 g)
※キーボード付属

トップバッターはマウスコンピューターのキーボード付属タブレットです。もともと「WN892」という型番でしたが、現在は「WN892V2」になっています。ただし、私が確認した限り両者のスペックは同一でした。WN892は2015年12月にリリースされたモデルのため、この製品もスペックに新しさはありません。さすがにCPUはCherryTrail世代になっていますが、OSは32ビット、RAM2GB、ストレージ32GBと低スペックです。

しかし、Atom Z8300にRAM2GBということであればOSはむしろ32ビットで十分だと思いますし、タブレットとして使うのであれば特に不自由はないと思います。また、キーボード接続してノートPCとして使う場合でも、ExcelやWord、Webブラウジングなどであれば支障はないでしょう。

この製品の魅力はキーボードが付属して2万円台前半で購入できるという「8インチより割安」な価格面の優位性と、8.9インチサイズながら重量が400 gを切り、タブレットとしても軽快に使えるところだと思います。タテ・ヨコサイズは8インチの製品より大きくなってしまうものの、その分ディスプレイサイズが大きいので、視認性も優れます。

紹介記事:マウスコンピューター WN892 - 大人気の8.9インチ2 in 1が最新CPUを搭載してリニューアル!
製品ページ(Amazon):マウスコンピュータ ベーシック2in1ノートブック WN892V2

2.ドスパラ Diginnos DG-D09IW2S(L)

ドスパラ Diginnos DG-D09IW2SL 前面

価格: 26,784円(税込み)から

※5月23日現在のドスパラ公式サイト価格

OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Atom x5-Z8350
RAM: 4GB
ストレージ: 32GB/64GB
ディスプレイ: 8.9インチ(1,920 × 1,200)
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n/ac 、Bluetooth 4.0
カメラ: イン2MP / アウト5MP
入出力: USB 3.0、microUSB、miniHDMI、オーディオ、microSD
バッテリー稼働時間: 7時間
サイズ: 235 x 157 x 9.5 mm / 重量 495 g
※キーボード別売り

続いてはマウス WN892V2とは対象的な製品です。ドスパラのDiginnosタブレットで、CPUこそAtom Z8350ですが、OSは64ビット、RAM4GB、そしてストレージは32GBと64GB(型番末尾にLがつきます)を選ぶことができます。またディスプレイも1,920 × 1,200と高精細ですし、Wi-Fiも5GHz帯に対応します。さらにタブレット本体にフルサイズのUSB 3.0ポートまで装備していて、Atom機に求められるスペックのほとんどを満たしていると言えます。ゲーミングPCに強く、顧客もスペック志向が高いと思われるドスパラのDiginnosタブレットの中にあってもトップクラスの人気を誇っています。

一方でキーボードが別売り(税込み3,780円)ですし、筺体サイズもやや大きめ、特に重量は500 g近くになってしまいます。500 gでも一般的な10インチタブレットよりは軽量なので、8.9インチのメリットがない、というところまでは行きませんけどね。それと、上記に記載した税込み26,784円というのはストレージ32GB版のもので、ストレージ64GB版だと税込み30,024円と少し高くなります。

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紹介記事:ドスパラ Diginnos DG-D09IW2SL - みんなが納得できるスペックを備えた8.9インチ Windows タブレット(実機レビュー)
製品ページ(ドスパラ):
 Diginnos DG-D09IW2SL(64GB)
 Diginnos DG-D09IW2S(32GB)

3.テックウインド CLIDE 8.9 Home/Pro

ソフトバンクC&S CLIDE 8.9

価格: 32,460円

※5月23日現在のAmazon価格

OS: Windows 10 Home/Pro
CPU: Intel Atom x5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 8.9インチ(1,920 × 1,200)
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n 、Bluetooth 4.0
カメラ: イン/アウトとも2MP
入出力: USB 3.0、microUSB、miniHDMI、オーディオ、microSD
バッテリー稼働時間: 約4.5時間
サイズ: 234 x 156 x 9.6 mm / 重量 500 g
※キーボード別売り

この製品はウインタブで紹介記事を書いた(2016年7月)際はソフトバンクC & Sが法人向けに発売した、ということだったのですが、現在はネット通販などでも販売されています。スペックの方はマウス WN892V2とドスパラのDiginnosの中間くらいですね。ただし、この製品はLTE対応のSIMフリー機となっています。そのため、若干実売価格が高めです。

ということは、LTE対応のSIMスロットを搭載している点をどう評価するか、というのがこの製品の評価の分かれ目ということになります。また、この製品はキーボードが別売りなのですが、現状キーボードを販売しているショップがほとんどみつかりません。以前はジャストシステムの「Just My Shop」でキーボードセットで販売されていたようなんですけど…。

紹介記事:ソフトバンク C&S CLIDE 8.9 - SIMフリーの8.9インチタブレットがLTE対応になってパワーアップ
製品ページ(Amazon):CLlDE 8.9 Home LTE SIMフリー

4.価格か性能かLTEか?

8インチの特集記事で書いたのと同様、8.9インチのほうも選択肢が少ないかわりに、重視する点がはっきりしていれば選ぶのは比較的容易だと思います。

まず、価格を重視するのならマウスに決まりです。現在の実売価格はキーボードが付属することを考慮すれば8インチタブレットよりも安いといえます。また、この製品はサイズ感も8インチタブレットと大差ないため、キーボードが付属するといいながらそれとは矛盾しますが、タブレットとして気軽に使う場合に威力を発揮するでしょう。タブレットとしてタッチ操作メインで使う場合はスペックの低さもそれほど気にすることはないと思います。また、8.9インチというディスプレイサイズからして、長時間ノートPCとしてディスプレイを凝視しながらテキストや数式の入力をするのも疲れるので、いきおい軽めの作業を短時間で、ということになると思いますから、その場合ならこの製品のスペックでも十分かな、と思います。

次に、スペック重視ならドスパラで間違いないでしょう。この製品はスペックを常に見直していますが、筺体そのものは旧モデルから変化がなく、アルミ合金製の高質感なものが使われているのにも好感が持てます。ただし、スペックに余裕がある反面、別売りの専用キーボードはBluetooth接続でややサイズが小さいため、サードパーティー製のキーボードも検討する必要がありますし、その場合は携帯性がやや落ちると思います。でも、この製品のスペックなら自分に合った高品質なキーボードを組み合わせたくなりますよね。予算の許す範囲で少しでも高性能なものを、というニーズにはピッタリだと思います。

最後に、LTEモデルであることを望むならテックウインドです。スペック的には低い方に割り切ったマウスとAtom機としてベストを尽くしたドスパラの間に挟まれてしまい、少し中途半端な印象がありますが、ストレージも64GBありますし、Pro版のOSも選択できるというところがビジネス向きと言えます。また、Amazonあたりで実売価格がこなれているので、コストパフォーマンスという意味ではLTE対応機としてそれほど割高な印象もありません。

8.9インチの場合はデジタイザー搭載機がなく、イラスト用途に向くものはありません。この点は残念に思う人も多いかもしれませんね。記事の冒頭に書いたとおり、個人的には8.9インチというのはWindows タブレットとして良サイズだと思っています。対象機種は少ないですけど、それぞれ強みを持った製品なので、このサイズの製品を選択肢に入れるのもいい考えだと思いますよ。

関連リンク

Windows タブレット機種比較 ー 8インチサイズは選択肢が少ないものの少数精鋭!こんな状況を予想できた?(2017年夏版)

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コメント

  1. 匿名 より:

    Googleで検索するとWintabと検索するとサイト名が「日の丸Wintab」と表示されます。 サイト名変えられました??

  2. 匿名 より:

    現在は検索すると「ウインタブ Windows タブレット情報」に戻っています。あの表示はなんだったのだろうか。。