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SyncPhone - Windows 10(PC版)を搭載したスマホ?ネタ? - 海外ニュースから

SyncPhone
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。このネタ、記事にすべきか悩んだのですが、面白い話ではあるので紹介することにしました。情報ソースは海外ニュースサイト「WinBeta」で、元記事を読みはじめたときはかなりの衝撃を受けたのですが、読み進むうちに「ニヤリ」として終わった、という感じです。
Meet the new smartphone that runs Windows 10 Desktop and Android:WinBeta

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1.SyncPhoneの概要

SyncPhoneはOSにWindows 10(Mobileではない)を搭載した、5.4インチサイズのスマートフォンです。バリエーションが3つ存在し、それぞれのスペックは下記のとおりです。
SyncPhone スペック表
「SyncPhone」「SyncPhone S」「SyncPhone Pro」となっていますけど、一番低スペックな無印のSyncPhoneでも8インチのWindowsタブレット以上の性能ですね。Proに至ってはSurface 3以上にハイスペックです。

SyncPhone 筐体
5.4インチのPC版のWindows 10を入れてしまうと、いくらなんでも画面が小さすぎてタッチ操作なんてできないように思われますが、そこはスタイラスで操作するようです。

SyncPhone キックスタンド
WinBetaが唯一ほめていたのが「背面にキックスタンドがついていること」です。「Windows 10スマホには全部キックスタンドがついたらいいのに」とのことでした。また、SyncPhoneは標準OSはWindows 10ですが、構造としてはPCなので、Androidなど、ほとんどのPC用OSのインストールが可能だそうです。

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2.価格と発売時期

SyncPhoneは、クラウドファンディング「INDIEGOGO」で製造資金を集めている段階です。「クラウドファンディング」について、私も名前くらいしか知らなかったので、少し調べてみました。SyncPhoneは無印が199ドル(約24,500円)、Sタイプが299ドル(約36,800円)、Proモデルが499ドル(約61,500円)となっているのですが、実はこの金額は「価格」ではなく「寄付金」です。クラウド「ファンディング」なので正しい訳語は「投資」なんでしょうけど、支払ったお金を上回るリターンを得る可能性がなく、リスクだけは非常に大きいので、こういうのを投資とはいいません。SyncPhoneプロジェクトの実現のためには75万ドル必要とのことで、現在は75万ドルに向けて寄付金を募っている状況なのですが、首尾よく75万ドル以上の寄付金が集まり、無事にSyncPhoneの製造ができたあかつきには、上記の199ドル、299ドル、499ドルを「寄付」した人に完成品が届けられる仕組みです。一方必要資金が集まらなかったり、製品が完成しなかったりした場合、「寄付」なのでお金は返ってきません。

本気で寄付するつもりならいいんですけど、製品が欲しくて寄付する場合は、「本当に資金調達できるのか」とか「本当に作れるものなのか」ということをある程度見極めてからお金を払うべきでしょう。

SyncPhone、本当に作れると思います?「Windows 10って電話機能あるの?」とか「5.4インチだとMicrosoftの設定した基準だとWindows 10入れられないはずだけど」とか、ツッコミどころがかなりあるような気もするんですけどね。実際、75万ドルの必要資金に対し、2015年12月1日現在1,338ドルしか集まっておらず、募集期間があと30日なので、ちょっと厳しいかな?

また、INDIEGOGOというクラウドファンディングは、資金調達が不調に終わり、製品の製造に着手できなかった場合でもお金は返却されない、つまりSyncPhoneの製品を企画した人達はものづくりをせずにお金だけ受け取り、INDIEGOGOは手数料収入を得る、という仕組みなのもちょっとうさんくさい気がします。この辺については別のクラウドファンディング「Kickstarter」とは異なる対応のようで、関心のある人は下記の記事を参照して下さい。クラウドファンディングの闇、みたいなことがよくわかります。

お金だけでは製品はできないのですよ:いま旬のトリニティ株式会社のブログです

ちなみに引用元サイトには「へえ、WinBetaって詐欺師の広告も始めたんだね」とかのコメントがついていて、結構荒れてました。

3.引用元サイトおよび関連リンク

Meet the new smartphone that runs Windows 10 Desktop and Android:WinBeta
SyncPhone: The World’s Most Versatile Smartphone. :INDIEGOGO

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コメント

  1. 匿名 より:

    とりあえず、タブレット用に縦でも横でも使えるキックスタンドだけでも実用化して欲しいものです。

    まあ、100均にもある写真立てがとっくに採用してますが。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。小型タブレットにキックスタンドを、という要望は結構多くの人がもっているようなので、早めに実現してほしいですね。このスマホは到底製品化されないと思いますけどw

  2. F より:

    こういうマシンはぜひともFujitsuに作って欲しいですね。loox phone2として。
    何でwin7のときに作って、今作らない?w
    windowsは8インチまでとか、Microsoftも変な制限をやめて欲しい。6インチくらいまでは頑張れる気がする。

    • wintab より:

      Fさん、こんにちは、コメントありがとうございます。富士通とかの日本のメーカーならやる技術はあると思いますが、本当にちゃんと使える製品になりますかね?「6インチくらいまでは頑張れる気がする」というのを見て、失礼ながら笑ってしまいました。でも確実にこういう人はいますね。

      • F より:

        windowsの強みはデスクトップアプリだからなあ。スマホのアプリが増えるまではこういう端末も欲しいところ。

        • wintab より:

          Fさん、こんにちは、コメントありがとうございます。クラウドファンディングのサイトって、夢のような製品がたくさんあって、寄付する人もある程度目利きができる人ばかりのようです。この製品があると飛びつきたくなる人が多そうですけど、そもそも70万ドルの資金で作れるとは到底思えないですよね。

  3. kazu より:

    やっぱガラケーにWindowsブチ込んだやつ思い出しますよねぇ。
    今なら作るだけやと余裕なのかな。

    自分は、これにこそ背面タッチパッドやと思う。

    • wintab より:

      kazuさん、こんにちは、コメントありがとうございました。やはりkazuさんも食いついてしまうんですね。タブレット好きならそうなりますね。使い物になるかどうかは別としてとりあえずほしい、みたいな。

  4. Rar より:

    はじめまして。

    こういう尖った端末は何かくすぐられるところがありますね笑

    Androidとのデュアルブート仕様に出来れば、普段はAndroid機、ホテルやネットカフェ等のようなシチュエーションでは、TVやモニタにつないでWindows10のスティックパソコンの様な使い方もできますしね。

    まだまだアプリ不足なだけにWindows10mobile+Continumより実用的かも?

    ただ、2台目需要でしょうし、使う人はもちろん選びますけど笑

    • wintab より:

      Rarさん、こんにちは、コメントありがとうございます。めっちゃマニアックな製品になりそうですけど、おっしゃる仕様なら飛びつく日本人がそれなりにいそうです。単独で使うとしたら異様に手先が器用でないとイカンでしょうけどねえ。