記事にアフィリエイト広告を含みます

【歳末特集】2017年に使ってみて、すごく気に入ったガジェットを紹介します(natsuki編)

2017年のベストガジェット(natsuki)
こんにちは、natsukiです。今年は、ウインタブのライターを引き受けさせていただき、今まで以上に様々なガジェットに触れる機会が増えました。そんな中で、特に印象に残った&お勧めしたいものをご紹介します。いずれも、万人向けというよりは、ハマる人はハマる! という強烈な個性を持つものを採りあげてみました。

スポンサーリンク

1.膨大な本や楽譜といつでも一緒 ― ONYX BOOX C67ML Carta2

2017年のベストガジェット(natsuki)
真っ先に挙げるのは、迷わず、これ。意外性、魅力、実用性、キワモノ感(笑)、どれをとっても、文句なしに今年出会ったガジェットのNo.1! そりゃぁね、レビューで強調しましたように、クセは強いです。強すぎます。しかし、使いこなせば、まさに神のガジェット。空き時間にいつでも本を読めるしあわせ! 液晶と電子ペーパーでは、文字への集中力がまったく違います。こればっかりは体感しないと分からないことなので、電子ペーパーをよく知らないという人は、是非、とりあえず家電量販店でKindleリーダーをいじってその魅力に触れてください。もともと本はそこそこ読みますが、今まで以上に読むのが楽しくてたまらない。筐体も文句なし!

左右についているでっかいページめくりボタンが、最高の操作性を約束します。満員電車でも片手でページめくり・戻しがラクラク。電池も、バリバリ読みまくっていて1週間以上は保つ。

え!? KindleやKoboリーダーの方が信頼感がある? いやいや、素のAndroidゆえの利点ってもんがあるんですよ。

まず、KindleやKoboを含む複数の読書アプリを同居させることができること。ただし、Androidのバージョンが4.2と古いために、読書アプリもそれに合わせて古いのを入手しなくちゃいけない場合があります。また、本を開いてさえしまえばいいんですが、読書アプリそのものの起動や挙動はそうとうモタつきます。

しかーし、それを補ってあまりある汎用性。特に、青空文庫をまるまるぶち込んでおけること。これは、フリーアプリ「読書尚友」の恩恵による部分が大きい。読書尚友の作者ページには、青空文庫の全データが一つにまとめてあるので、これをダウンロードすればよいのです。あとは、最新の状態との差分はアプリの方でチェックできるので、新しいものは、適宜、手動で追加すればOK。個別に作品をダウンロードするのではなく、端末に青空文庫収録作品約14,000点がまるまる入っていて、自由に検索・閲覧できるんですよ!

microSDカードスロットが付いているのも重要。パソコンでネットサーフィンしているときに見つけた私訳や、論文など、気になったものはなんでもHTMLやpdfでダウンロードしておき、microSDカードに放り込んでおけばいつでも読める。これも、自分に合わせたリーダーアプリを選べるAndroidならではです。なお、pdfリーダーはデフォルトのものが、HTMLは文字を読むだけなら「読書尚友」がお勧め。

2017年のベストガジェット(natsuki)
個人的にものすごく重宝しているのが、楽譜リーダーとして。pdf化した楽譜をmicroSDカードに入れておいて、ファイルマネージャーで整理・閲覧。オーケストラスコアなんかの細かい楽譜を見る時に300dpiを実感できます。マーラーやリヒャルト・シュトラウスの大編成スコアだって潰れずにくっきり見えるぜ!

もう、BOOX C67MLなしの生活は考えられません。

BOOX C67ML Carta2 ― これは楽しすぎる!「電子ペーパー」を味わい尽くせる電子書籍リーダー(実機レビュー:natsuki)
BOOX C67ML Carta2 その後 ― 使うほどに増す魅力と、さらに便利に使うネタあれこれ(実機レビュー:natsuki)

2.充電場所を選ばない ― コンセントから充電可能なモバイルバッテリー

2017年のベストガジェット(natsuki)
偶然の出会いに運命を感じる!? 特定の機種というよりは、ジャンルですね。先日の記事で紹介した、コンセントから直に充電が可能な、アダプター一体型のモバイルバッテリーです。特に、出張や旅行など、長期の外出でこそ真価を発揮します。

どの機種がお勧めかと聞かれれば、やはり、レビューした「HY-MB6000ACWH」でしょう。スマホより一回り小さく(厚さは19mmですが)、重さも5インチスマホと同程度というパッケージングが素晴らしい。やはり、持ち運びには「かたまり型」よりも「カード型」の方が便利です。今回紹介している中では、多分もっとも汎用性が高く、誰しも1つ持っておいて損はないと、自信を持ってお勧めできるガジェットです。

3.紙の新たな可能性を切り拓く ― Bamboo Spark

2017年のベストガジェット(natsuki)
天下のWACOMが送り出すちょっと不思議な製品、「Bamboo Spark」です。中古で安く売っていたのを面白半分で購入したら、手放せなくなったガジェットです。説明が難しいんですが、ペンタブに紙のメモ帳を付けて、デジタイザペンにもボールペンを付けたような感じのものです。メモ帳に書いたものが、ベクタ画像としてBluetoothでスマホに送られます。なんだそれ? 意味あるの? という疑問はごもっとも。私も、たまたま安く売っているのを見かけなければ、手に取らなかったでしょう。これ、実際に使ってみないと、どういう特性の製品なのかイメージしにくいと思います。

で、使い始めると、ものすごく便利。仕事の現場では、やっぱり紙のメモ帳は必須なんですよね。打ち合わせをしたり、さっと集まって情報共有したり。しかし、必須なだけに紙のメモの管理も大変。同僚にはソニーのデジタルメモ帳を使っている人もいますが、あれは自分だけで整理する分にはいいんですが、他人との情報共有には使えません。この「Bamboo Spark」なら、メモ内容はスマホにどんどん蓄積されていくので、紙の方は他人に渡してもよし、掲示板に貼ってもよし、コピーして配ってもよし、自由自在です。後からまたそのメモが欲しければ、スマホのデータからパソコンに飛ばしてプリントアウトすればOK。「紙のメモ」という2000年来の最強情報ツールを、強力に拡張してくれます。ちなみに、メモの補充は、お高い純正品でなくても百円ショップので何の問題も無く使用可能です。どこまでも「紙のメモ」をベースとした製品なので、仕事がらいつでもメモだらけ、という人にお勧めです!

なお、このBamboo Sparkはすでに生産終了していまして、まだAmazonなどでも売ってますが在庫限りだと思います。現在は、後継製品の「Bamboo Folio」「Bamboo Slate」が販売中です。

4.タブレットの手軽さとデスクトップ並みの拡張性の奇跡の融合 ― PIPO X10

やっぱり、ウインタブなので、Windows機を採りあげないと、ですよね。しっかし、これは実に迷います。今年出会ったWindows機は、いずれも強烈な印象を持つものばかりでしたから。かといって、全部あらためて紹介してしまっては、この企画の意味が無くなってしまうし……

スポンサーリンク

2017年のベストガジェット(natsuki)
苦渋の選択の上、あえて1台、選ぶならやはりこれになるでしょう! 「今年から使い始めた」ものではないので、ちょっと条件からズレるかもしれませんが、「使用した」という点においては、間違いなく今年最も活躍したマシンです。ということで、完全に、家でのメインマシンとなっている「PIPO X10」です。このウインタブで、ライターを務めさせていただくきっかけとなった製品でもあります。1年以上にわたって、ほぼ毎日使い倒しているので、動作報告も兼ねてあらためて紹介しましょう。

スペックをおさらいしておくと、CPUはAtom x5-Z8300、RAMは4GB、ROMはeMMCの64GBと、実用十分でありながら、快適に使える最低ラインであるとも言える構成です。つまり、あえて言うと、基礎性能としては特に光るものはない。しかし、圧倒的なのはその拡張性。フルサイズUSBを4つ備え、有線LANにHDMIも装備。電池も、ファンをまわしているくせに5時間は保ちます。筐体はゴツいですが重量はほぼ1kgで、屋内なら持ち運びも苦になりません。USBが4つで、なまじキーボードが付いていないということは、マウスもキーボードも含め、好きな周辺機器を自由に組み合わせられるって事ですよ!

長く使っていると、なにげに重要なのが、アスペクト比。現在、私はASUS TransBook T100TAM(10.1インチ1,366 × 768ピクセル、約16:9)、Cube Mix Plus(10.6インチ、1,920 × 1,080ピクセル、16:9)、PIPO X10(10.8インチ、1,920 x 1,200ピクセル、16:10)と、10インチクラスを3台併用しているんですが、特に文書作業は、文句なしにPIPO X10がもっとも快適です。わずかな差に感じますが、やっぱり、文書を扱うには少しでも縦のスペースが多い方がやりやすいんですよね。

あえてアラも並べておきましょう。簡単に言えば、中華PCらしい造りの甘さがちょいちょいあるということです。1番目に付くのは、発展型のPIPO X12のレビューでも上がっていましたが、USB3.0が不安定。これは、USB2.0としてなら機能するので、USB3.0の機器を差し込まないようにすればよいです。つまり、実質USB2.0 × 4として扱えばいいわけです。それから、USB経由でデータをやりとりしている時に、スピーカーがガリガリ言う。このときはイヤホンもダメですね。どうも、電波ノイズ対策がうまくいっていないみたいです。また、このことと関係あるのかもしれませんが、Bluetoothもやや不安定。ここは技適の問題もあるので、USB接続のものを使いましょう。あ、それとファンが少しヘタってきてますかね。なにしろ、常に斜めの状態で回してますから。一度開けて、掃除して配線を固定することで良くなったんですが、最近また、回りはじめでガタガタいうようになってきました。起動10秒程度で、回転が軌道に乗れば大丈夫です。

と、細かいアラはありますが、いずれも実用面ではちょっとした工夫でカバーできる範囲内です。なお、Remix OSを突っ込んだり、現在はPhoenix OSとのデュアルブートで運用したりと、ずいぶん無茶もさせていますが、挙動はいたって安定しています。パソコンというのは、ついつい数値的なスペックに目がいってしまいますが、現実の実用性において重要なのはパッケージングなんだ! ということを示す逸品です。アナタのうちにも、是非、1台。

PIPO X10から考える、据え置き機としても快適に使える小型PCの条件(natsuki)

5.番外編 ― うまく使いこなせなかった、スマホ用スティック各種

番外編です。今年一年で、手に入れてはみたもののうまく使いこなせなかったものをひとつ、というより1ジャンル紹介しておきます。製品が悪いのではなく、期待した用途に合わなかったということですね。

私は、ゲームは、シンプルイズベストが信条です。まあ、やり込む時間も無いし、あんまり複雑なルールをあらためて覚えるのも面倒だし、他プレーヤーとの交流とかもっと面倒だし。RPGなら、Wizardryが原点にして至高!って人なので。で、スマホで何かやるとしたら、シューティングです。それも、できるだけ直感的に操作できるもの。

一番のお気に入りは、「Time Locker」ですかね。他にも、定番の縦スクロールシューティングとか、いくつか記事でも紹介した3Dシューティングとか。

2017年のベストガジェット(natsuki)
それで、もっと快適にプレイできないかと思って、画面に貼り付けるタイプのスティックをいろいろ試してみました。それぞれ、200円前後くらいですから。ところが、結論から言うと、どれもうまくいきませんでした。

スマホのシューティングゲームの移動は、大きく3つのタイプに分けられます。画面上のパッドで操作するタイプと、タップした位置からスライドさせた距離と自機が平行移動するタイプと、タップした位置に自機が移動するタイプです。それで、後の2つのタイプは画面全体を指でなぞるので、スティック操作はできません。さっき触れた「Time Locker」は2つ目のタイプの亜種です。スティック操作ができる可能性があるのは、1つ目のタイプですね。

2017年のベストガジェット(natsuki)
例えば、この「Galaxy on Fire 3」なんかです。で、どうかというと、これが結局ダメでした。かなりいろいろなゲームや、操作設定の変更も試してみましたが、いずれのゲームも、移動のために必要な「動きの幅」が表示よりもずっと大きく、スティックでの操作幅では足りないんです。上の「Galaxy on Fire 3」のパッドはかなり小さく見えますが、実際にはこの倍ぐらいの領域を動かす必要があります。一番大きなスティックでも、急旋回ができません。スティックをデカくすればするほど、画面が隠れてしまうというジレンマもありますし。

ということで、残念ながらスマホのシューティングゲームに、画面に直接貼るタイプのスティックは使えませんでした。ゲームのジャンルが違ったら、うまく合うものもあるかもしれませんけどもね。

6.まとめ

今回、とりあげたガジェットの選定基準は、まず「実用性」、それから「意外性」です。いずれも、カタログスペックをみただけでは、その魅力どころか、製品特性すらもいまいちピンと来ない。ところが、いざ実際に使ってみると、たちまち虜になる。そんな「驚き」のあるガジェットたちを紹介してみたつもりです。

今回の記事で紹介した以外にも、今年出会った魅力的なガジェットは沢山あります。例えば、Cube Mix Plus。おそらく、最も安く手に入るCore M機であり、基本性能の高さは折り紙付き。ウリのWACOM製デジタイザーも「お絵かきタブレット」として申し分の無い性能を持っています。あるいは、GPD Pocket。性能、筐体、構成、そしてインパクト、どれをとっても非常に面白い製品であることは、それはもう、間違いないです。それにしても感じるのは、こういった魅力的なガジェットがことごとくMade in Chinaだということですね。今回紹介した中では、WACOMがひとり気を吐いていますけれど。

ともかくこの1年間、ウインタブに記事として投稿したもの以外にも、ずいぶん中華通販で買い物をしました。素晴らしい実用性を持つものから、ほんとうにしょーもないものまで。今年はじめのあけおめ記事で、アジアの元気がどーのこーのというようなことを書きましたが、少なくとも私自身は、アイデアをどんどん商品化する、しかも品質もどんどん向上してくる中国のエネルギーを楽しんだ年でした(たまにババ引くときもありますけど、それも含めてってことで)。

7.関連リンク

【歳末特集】2017年に使ってみて、すごく気に入ったガジェットを紹介します(ウインタブ編)
【歳末特集】2017年に使ってみて、すごく気に入ったガジェットを紹介します(かのあゆ編)
【歳末特集】2017年に使ってみて、すごく気に入ったガジェットを紹介します(ふんぼ編)
【歳末特集】2017年に使ってみて、すごく気に入ったガジェットを紹介します(ひらちょん編)
【歳末特集】2017年に使ってみて、すごく気に入ったガジェットを紹介します(あおぴ編)

スポンサーリンク

コメント

  1. m.os.ota より:

    やはりPIPO入ってきましたね!
    家に来たX12、メインマシンとして相変わらず快適に使用しております。
    使えば使うほど唯一無二な端末だなあと実感中。

    • natsuki より:

      コメントありがとうございます。
      これに慣れてしまうと、他のPCがめんどくさく感じてしまうので困ったものです。
      最近は、なんだかスマホもPCも、複数機能をなんでもUSB Type-Cにまとめてしまうのが流行りですが、デザイン性がどうであろうと、こいつみたいにポートが付きまくっている方が結局は使いやすいですよね。

      • m.os.ota より:

        自分もどうしてもフルサイズUSBポートの数はある程度あった方がいい派なのですごくよくわかります。
        あと、いざ日常で使用すると、スペックどうこうよりも何をするにしても最低限できるみたいな端末の方が結局使用頻度が高いんだなあということをPIPOを使い始めて再認識しています。
        悪く言えばガッツリ何かをするには足りないんですけれど、日常で何かちょっとする分には十分に事足りてしまうんですよね。それがPIPOがメインマシンになった要因の一つかなと思っています。