Windowsタブレット機種比較(2015年8月版)第4回 9インチ(8.9インチ)編

どれにするか?9インチタブレット
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。2015年8月版タブレット機種比較特集の4回めです。今回のテーマは「9インチ(8.9インチ)のWindowsタブレット」です。この記事ではこれ以降「9インチ」と表記しますが、正確にいうと比較対象機種はすべて「8.9インチ」です。8インチと10インチの間に挟まれて、なんとなく中途半端なイメージのある9インチタブレット、まだまだ製品の数は少ないですが、真剣に検討する価値は十分にあると思います。サイズ感が素晴らしく、タブレットとしてもキーボードを接続してノートPCとしても、非常に使い勝手がいいサイズなんです。なお、実はつい先月、9インチタブレットの機種比較記事を書いてしまっていて、この記事と内容が重複する箇所が多くなってしまいますが、この時期にトータルでWindowsタブレットの機種比較特集をする、ということにしたので、改めて書いています。どうかご了承ください。

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また、前回の「8インチ、2万円以上」のクラスでも「完売・販売終了」という問題が発生していましたが、今回の記事でも「マウスコンピューターWN891/iiyama 9P1150T-AT-FEM」の2機種(異なるブランド名ですが、実質的には同じ機種です)について、記事執筆時点で「完売」となっていますので、残念ですが比較対象機種から外しています。

1.比較対象機種

ドスパラ Diginnos DG-D09IW

Diginnos_DG-D09IW 縦持ち
OS: Windows 8.1/Windows 10 (ともに32ビット)
CPU/RAM/ストレージ: Intel Atom Z3735F/2GB/32GB
ディスプレイ: 8.9インチ (1,920×1,200)
HDMI: miniHDMI
カメラ: イン200万画素/アウト500万画素
Office: なし/Home and Business 2013
サイズ/重量: 234 x 156 x 9.4 mm / 480g
価格: 27,480円(Officeなし/キーボードなし)~37,238円(Officeあり/キーボードあり)
※この記事にて記載している価格はすべて税込みです。

コメント: ウインタブ実機レビューあり。対象機種中最安値圏ながらアルミ合金製の筐体を採用し、質感は高い。Officeの有無、専用キーボードの有無によって4つのバリエーションがあるほか、OSもWindows 8.1とWindows 10を選ぶことができる。この結果、ドスパラの得意分野であるBTO的な機種選びが可能。Officeバンドル時の追金が4,000円強なのは魅力。

ウインタブ紹介記事: ドスパラ Diginnos DG-D09IW - 8.9インチってかなりいい!もちろんコスパも抜群(実機レビュー)

直販サイト:Diginnos(デジノス) DG-D09IW

テックウインド CLIDE 9

テックウインド CLIDE 9
OS: Windows 8.1 with Bing 32ビット
CPU/RAM/ストレージ: Intel Atom Z3735F/2GB/64GB
ディスプレイ: 8.9インチ 1,920×1,200
HDMI: microHDMI
カメラ: イン200万画素/アウト500万画素
Office: なし
サイズ/重量: 232.8 × 149.5 × 8.5 mm / 480g
価格: 28,888円(Officeなし/キーボードなし)
※2015年8月27日現在の価格ドットコム最安値, NTT-X

コメント: 3G専用のデータ通信用SIMスロットを備えた9インチタブレット。ストレージ容量も64GBと余裕あり。ただしOfficeはバンドルされず、専用キーボードの設定もないため、他の対象機種と比較して少し用途が異なるか。

ウインタブ紹介記事: テックウインド CLIDE 9 - SIMスロットつきの8.9インチWindowsタブレットが登場

販売サイト(NTT-X):8.9インチ Windows8.1搭載タブレット CLIDE 9

KEIAN(恵安)KEM-89B

KEIAN KEM89B
OS: Windows 8.1 with Bing 32ビット
CPU/RAM/ストレージ: Intel Atom Z3735F/2GB/32GB
ディスプレイ: 8.9インチ IPS (1,920×1,200)
HDMI: microHDMI
カメラ: イン200万画素/アウト200万画素
Office: なし
サイズ/重量: 231 × 152 × 10 mm / 480g
価格: 21,880円(Officeなし/キーボードなし)
※2015年8月27日現在の価格ドットコム最安値, グリード

コメント: 7,8,9,10インチとすべての主要サイズのタブレットをラインナップするKEIANの製品。標準的なスペックでOfficeも付属しないが、実売価格では対象機種中最安値。またディスプレイ解像度は1,920 × 1,200となっており、価格に見合わない高性能。プレーンで安価なタブレットを探している人向き。

ウインタブ紹介記事: KEIAN(恵安) KEM-89B - 中華ではない恵安、今度は8.9インチタブレットを発表

販売サイト: 価格ドットコム価格比較ページ
※最安値サイトは上記リンクから確認してください。

ASUS TransBook T90 Chi

ASUS TransBook T90 Chi
OS: Windows 8.1 with Bing 32ビット
CPU/RAM/ストレージ: Intel Atom Z3775/2GB/32GB or 64GB
ディスプレイ: 8.9インチ IPS (1,280 × 800)
HDMI: なし
カメラ: イン200万画素/アウト500万画素
Office: なし/Home and Business 2013
サイズ/重量: 241 × 137 × 7.5 mm / 400g
価格: 30,908円(Officeなし/32GB)~46,999円(Officeあり/64GB)
※2015年8月27日現在の価格ドットコム最安値

コメント:  この製品のみタブレットというよりは2 in 1と呼ぶべきか。大人気のTransBookシリーズのひとつ。ヒンジ付きの筐体は今回の記事中では唯一の存在であり、キーボードを接続すればほぼ完全なノートPCとして使用可能。タブレット単体では厚さ7.5 mm、重量約400gと、今回の比較機種中最も薄く軽い。CPUはAtom Z3775となっており、こちらも対象機種中では最高性能のものを搭載している。

ウインタブ紹介記事: ASUS TransBook T90 Chi - タブレットメインならこれ!8.9インチ、本体重量400gの2 in 1

安値サイト(ノジマ):8.9型ノートPC TransBook T90CHI-32G
ASUSアウトレット:ASUS OUTLET
※ウインタブおすすめはASUSアウトレット。箱破損でも許せるなら、絶対的に安い。ただしT90 Chiの在庫が常にあるわけではない。

FRONTIER FRT810

FRONTIER FRT810
OS: Windows 8.1 with Bing 32ビット
CPU/RAM/ストレージ: Intel Atom Z3735F/2GB/32GB
ディスプレイ: 8.9インチ IPS (1,920×1,200)
HDMI: なし
カメラ: イン200万画素/アウト500万画素
Office: Home and Business 2013
サイズ/重量: 232 × 148.5 × 8.7 mm / 465g
直販価格: 26,800円(Officeあり/キーボードなし)

コメント: 今回の比較対象機種中最新のモデル。BTOパソコンで有名なフロンティアの製品。スペックは標準的だが、発売後に直販価格が値下げとなり、Officeが付属するモデルとしては強力な価格競争力がある。。また、白い筐体やスイッチ類の配置などに個性が感じられる。

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ウインタブ紹介記事: FRONTIER FRT810 - 白いヤツが出てきただと? BTOの雄、プレーンな格安9インチでタブレットに参入

直販サイト: FRONTIER FRT810
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2.スペック比較

パワフルなのは?
このクラスの特徴は、CPU/RAM/ストレージがAtomZ3735F/2GB/32GBである、つまり8インチタブレットや低価格帯の10インチタブレットと共通ながら、ディスプレイ解像度が1,920 × 1,200となっていて、非常にきれいな画面を楽しめる、ということです。逆に言えばディスプレイでの差別化が困難である、ということも言えます。例外なのがTransBook T90 Chiで、この製品のみCPUがAtom Z3775という、Atomシリーズでも上位のものが搭載され、ストレージも64GBを選べます。ただし、8インチの比較記事でも書きましたが、タブレットの場合、CPUの、いやAtomの型番が多少変わっても、性能差は思ったほど大きくなりません。Atomの場合、グラフィックまわりがボトルネックになると思われ、カタログスペックほどの違いが出ないんです。上位のCPUを選ぶことが悪いとは思いませんが、過度の期待はしないほうがいいでしょう。また、残念ながらT90 Chiのみディスプレイ解像度が1,200 × 800となっていて、他の対象機種よりもスペックは落ちます。

それともう一つ例外があります。テックウインドのCLIDE 9です。こちらはストレージが64GBであることに加え、3G専用ながらSIMスロットを備えます。MVNO(いわゆる格安SIM)との組み合わせで使う場合、もともとMVNOの通信速度はLTEでもそんなに早くないので、3G専用でもそれなりに格安な通信ができると思います。SIMスロット付きの9インチタブレットは他にないので、そういうニーズがある場合はCLIDE 9以外の選択肢はない、ということもできますね。

Diginnos DG-D09IW ノートPCとして
また、このクラスではキーボードを接続して使う場合を想定すべきだと思います。体感的に8インチよりはずいぶんと画面が大きく感じるはずなので、デスクトップ環境でExcelやWordを使いたい、という場面があるでしょう。そのため、あらかじめキーボードが付属しているか専用キーボードが用意されているものがおすすめです。この条件を満たすのはドスパラのDiginnosとASUSのTransBook T90 Chiです。特にT90 Chiは名機TransBookシリーズということもあり、キーボード接続時の使い勝手は抜群だと言えます。

一方、購入当初はキーボード接続を想定していない、という人も多いでしょう。その場合は逆にTransBookシリーズは無駄、ということになります。また、携帯性とかデザイン性は少し悪化しますが、自分なりにこだわった外付けキーボードを使いたい、というニーズもあるでしょう。その場合はTransBook以外を選ぶことになります。

同じことはOfficeについても言えます。もちろんOfficeつきのほうが絶対的な価格が高くなりますが、後づけでOfficeを購入するとシャレにならない(2万円以上)の追金が発生してしまうので、あらかじめOffice(それもマクロやピボットテーブルなどが必要な場合)が必要であることがわかっているのなら、Officeつきモデルを購入すべきです。具体的にはドスパラ、ASUSの上位モデル、そしてFRONTIERですね。

その逆にOfficeを使わないとか、比較的簡易な機能で十分、ということであればOffice OnlineやWindows 10用のストアアプリ「Office Mobile」が無料で使えるため、あえてOfficeなしの製品を購入する、というのも賢いと思います。ただし、Office OnlineはOneDriveを使うことが前提(使わない人はいないと思いますけど)、Office MobileはWindows 10へのアップグレード(タブレット購入から1年間は無料)が必要になります。

3.サイズ感の比較

ちょうどいいサイズは?
ドスパラ 234 x 156 x 9.4 mm / 480g
テックウインド 232.8 × 149.5 × 8.5 mm / 480g
KEIAN 231 × 152 × 10 mm / 480g
ASUS 241 × 137 × 7.5 mm / 400g
FRONTIER 232 × 148.5 × 8.7 mm / 465g

サイズの比較、ということであればASUS TransBook T90 Chiに軍配が上がると思います。縦横サイズでの差はあまり大きくないのですが、タブレットにとって重要な「重さ」が群を抜いて軽いです。それだけではありません。9インチサイズともなるとキーボードを携帯する機会が増えますが、TransBookのみタブレット本体とキーボード部分のデザインに一体感があり、ノートPCと全く同じように使えますし、一体感がある、ということは収納時に余計な厚みが出ないことを意味します。そのため、キーボード込みでの携帯性ももっとも優れている、と言えます。

4.実売価格比較

お買い得はどれ?
ドスパラ 27,480円(Officeなし/キーボードなし)~37,238円(Officeあり/キーボードあり)
テックウインド: 28,888円(Officeなし/キーボードなし)
KEIAN: 21,880円(Officeなし/キーボードなし)
ASUS: 30,906円(Officeなし/32GB)~46,999円(Officeあり/64GB)
FRONTIER: 27,800円(Officeあり/キーボードなし)

今回の記事は「激安はどれか?」という趣旨ではありません。そのため、単に安ければいいというものではないでしょう。Officeなしで実売価格がもっとも安いのはKEIANですね。それは間違いありません。しかし、同じOfficeなしでもテックウインドはSIMスロットがつき、ストレージも64GBあります。また、ASUSはこれまで書いてきたようにヒンジ付きのキーボードが付属します。そのため、KEIANが一番コスパが高い、ということは言えません。また、一見割高に見えるドスパラですが、Officeとキーボードを付けた場合37,238円となり、むしろ割安感が出てきます。FRONTIERも27,800円の中にOfficeが含まれるため、割高とは言えません。

ここまで書いてきて思うのですが、例えば「Officeとキーボードが必要」とか「キーボードだけは欲しい」とか「とりあえずOfficeだけつけたい」とか、購入時にニーズをきちんと整理することが重要なのかなと。それができてしまえば選択肢は自ずと決まってくるような気がします。

5.結論

前回8インチ版に続き、今回もかなりの激戦と思います。9インチは機種数が少ないので余計にそう思うのかもしれませんが、どれもめちゃめちゃコストパフォーマンスが高いということは間違いありません。また、上に書いたように9インチサイズの場合、キーボードを接続して使うことがメインとなったり、タブレットとして普段使いに徹したりと、ニーズの幅も大きくなるでしょう。先月書いた比較記事では総合的にこれ、みたいなことを書いていないのですが、今回の記事で1つを選ぶとしたら、ASUS TransBook T90 Chiかな、と思います。理由は筐体のデキ、ということにつきます。つまり、TransBookシリーズですからキーボード接続時の使いやすさはピカイチでしょうし、タブレット単体としても対象機種中最も軽い、というのは大きな魅力です。また、抵抗がある人もいるかもしれませんけど、ASUS OUTLETという、外箱破損ということに目をつぶれば異常にお買い得となるサイトもありますしね。

あとはやはりニーズ別となります。もっとも「つぶしが効く」のはドスパラのDiginnos DG-D09IWですね。Officeの有無、キーボードの有無、そしてOSのバージョンまで選べますから。あと個人的にもこの機種は試用したことがあり、印象もいいです。

KEIANとFRONTIERについては、Office付ならFRONTIERが、OfficeなしならKEIANが強力な価格競争力を持っていますし、テックウインドに関してはSIMスロットという他機種にない特徴がありますので、選択肢としてはわりとはっきりしているような気がします。いかがでしょうか?

6.関連リンク

Windowsタブレット機種比較(2015年8月版)第1回 7インチ編
Windowsタブレット機種比較(2015年8月版)第2回 8インチ、2万円切り激安編
Windowsタブレット機種比較(2015年8月版)第3回 8インチ、2万円以上編

Comment

  1. 匿名 より:

    こういういかにも素材集から引っぱってきたような人物画像はあまり使われない方が…
    怪しい宣伝サイトとか胡散臭いアフィリエイトブログの記事でよく見られるパターンなので

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。この素材は「ぱくたそ」さんというところのを使わせていただいてます。モデルさんが好みなので。でも、読まれた方のご意見というのはすごく貴重で、私が感じていなかったことを気づかせてもらえますね。この種の素材は今後もう少し少なめにしていきます。ありがとうございます。

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