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Windowsタブレット機種比較(2015年8月版)第1回 7インチ編

7インチは選択肢が少ない
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回から2015年8月版のWindowsタブレット機種比較をやります。1回目となる今回は、「7インチ編」です。寂しいことに比較対象機種は実質3つしかありません。モバイル利用に割り切ればかなり使いやすそうなサイズなんですけどね。では、さっそく始めましょう。

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1.比較対象機種

Geanee WDP-072-1G16G-BT

geanee WDP-072-1G16G-BT
OS: Windows 8.1 with Bing
CPU/RAM/ストレージ: Intel Atom Z3735G/1G/16GB
ディスプレイ: 7インチ IPS(1,024 × 600)
サイズ/重量: 188.5 × 108 × 10 mm / 274g
価格: 11,200円(税込み)※2015年8月20日現在の価格ドットコム最安値

コメント: 今回の比較対象機種を販売しているメーカーの中で最初に7インチタブレットを投入したのがgeanee。他の7インチタブレットと同様、スペックはWindowsマシンとしてミニマム。価格競争力は十分あるものの、法人向けの販売がメインのようで、個人向けの販売店が少ないため、知名度はあまり高くない。

ウインタブ紹介記事: geaneeのWindowsタブレットがひっそりとスペックアップしてました

メーカーサイト: Windows 8.1 7インチタブレット:geanee公式サイト
販売サイト: geanee 7インチ タブレットWDP-072-1G16G-BT: NTT-X Store

KEIAN KEM-70B

KEIAN KEM70B
OS: Windows 8.1 with Bing
CPU/RAM/ストレージ: Intel Atom Z3735G/1G/16GB
ディスプレイ: 7インチ IPS(1,024 × 600)
サイズ/重量: 188.5 × 108.5 × 8.5 mm / 271g
価格: 11,000円(税込み)※2015年8月20日現在の価格ドットコム最安値
    
コメント: ウインタブの読者の中でもっとも利用者が多い7インチタブレット。読者によるレビューもあり、Windows 10へのアップグレードにも成功したとの情報もあり。あきばお~の「WinTab 7」という姉妹機種もあるが、現在は販売を終了している模様。実売価格が11,000円と安い。

ウインタブ紹介記事1: KEIAN(恵安) KEM-70B - 何度も言うが中華タブではない。そして期待の7インチである
ウインタブ紹介記事2: KEIAN(恵安) KEM-70B - 読者による実機レビューを掲載します
メーカーサイト: 製品情報 / KEM-70B: KEIAN
販売サイト: Windows8.1搭載タブレット 7インチ KEM-70B1: NTT-X Store

Λzichi(アズイチ) AWOS-0701

ΛzICHI 7インチタブレット
OS: Windows 8.1 with Bing/ Android 4.4
CPU/RAM/ストレージ: Intel Atom Z3735G/1G/32GB
ディスプレイ: 7インチ IPS(1,024 × 600)
サイズ/重量: 188.5 × 108 × 10 mm / 269.5g
価格: 18,800円(税込み)※2015年8月16日現在のAmazon価格

コメント: 中国製の並行輸入品によく見られる、WindowsとAndroidのデュアルブート機。デュアルブートの利便性や安定性については謎に包まれている、というのが実際のところで、機種情報もあまり多くはない。販売チャネルはAmazonのほか、ヨドバシなどもあるが、総じて購入できる店舗は少ない。デュアルブートのためか、実売価格が18,800円とやや高め。

ウインタブ紹介記事: ΛzICHI(アズイチ) AWOS-0701 - Windows 8.1とAndroid 4.4をデュアルブートできる7インチタブレット
メーカーサイト: Windows8.1/Androi4.4のデュアルOS搭載 7インチタブレット
販売サイト: Λzichi 7インチ Windows&Android OS タブレット: Amazon

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2.スペック比較

7インチタブレットのスペックを勉強
7インチのWindowsタブレットはスペックの差はほとんどありません。今回の比較対象機種ではCPU: Atom Z3735G、RAM: 1GBというのは共通ですし、ストレージはOSがデュアルブートとなるアズイチのみ32GBとなっていますが、あとは16GBです。アズイチの32GBというのはOSの搭載形式がアレなので、今のところ私はうまく評価できません。総じてどの製品もWindowsマシンとしてはミニマムな構成になっています。しかし、KEIANに関してはWindows 10へのアップグレードを実現させたウインタブ読者の方も複数いるので、ひとひねりすればアップグレードは可能です。

次にディスプレイですが、これもすべてIPS液晶で1,024 × 600という解像度になっており、機種間の差はないと思っていいです。

7インチタブレットの場合、利用頻度が高そうなのがカメラと入出力ポート類です。まずカメラについてはgeaneeとアズイチがイン30万画素/アウト200万画素となっていて、KEIANは30万画素のインカメラのみ、という構成です。200万画素のカメラだと、観光用とか、あとに残す記念写真的な使い方は無理ですが、ビジネス用の画面メモみたいな感じでは使えます。カメラ機能って筐体の大きさに反比例するような感じで需要があると思うので、KEIANのアウトカメラなし、というのは不満が出てくるんじゃないでしょうか。

あと、入出力ポートですが、microUSB × 1、microSDカードスロットあり、というのはいいとして、アズイチのみはHDMIがありません。つまり外部ディスプレイ出力に支障がでるということで、特にビジネス用に使う場合は要注意です。

3.使いやすさ・利用シーン比較

使いやすい7インチタブレットは?
次に、使い勝手という面で考えてみます。筐体のサイズはそれほど大きい差はなく、重量もほとんど変わらないので、携帯性に関して差はないと思います。また、デザインもブラックでシンプルなものなので、どれがカッコいいとかは画像で見る限り判定が難しいですね。

唯一外観で印象的なのはKEIANのみWindowsボタンがついていない、ということです。Windowsボタンのないタブレットを使ったことがありますが、特段困らない、というのが私の意見です。ただし、「スクリーンショット(Windowsボタン+音量下ボタン))を撮るのが難しい」ということだけは困りましたけどね。Windowsボタンがないことによる不便さというのは人によって異なる意見になるので、判定が難しいですが、気になる人はWindowsボタンのついたものにしたほうがいいでしょう。

あと、ここで評価が困難なのがアズイチのデュアルブートOSです。使いやすく、安定して動作してくれればいいのですが、私自身試用したことがなく、記事上はなんとも言えません。ただし、日本には正規輸入されていませんけど、中国製のタブレットでは最近デュアルブートのほうが主流になっている、と言っていいくらいの状況になっていることと、Amazonのレビューで比較的好意的な評価になっていることから、ちゃんと使えるだろうことは予想ができます。また、好むと好まざるとにかかわらず、デュアルブートOSのタブレットが欲しい、という場合は日本で買えるタブレットの中に代替できる製品が存在しないため、アズイチを選ぶしかない、ということも言えます。

4.結論

7インチタブレット これが結論
結論として、アズイチだけはニーズが異なるというか、他の2機種とは明らかに用途が異なると思います。仮にAndroidを使う気がない、という場合はアズイチを選んでも面倒なだけだし、割高にしかならないでしょう。こういうニーズの人がアズイチを選ぶとしたら、Androidのほうを消してしまって、32GBストレージの7インチタブレットとして使う、ということになりますね。それはそれで悪くありませんけど、ちょっと割高な気がします。

逆にAndroidも使いたい、というニーズがハッキリしているのならアズイチ以外の選択肢はありません。正確にいうとWindows上でAndroidを使うことのできるエミュレーターがたくさんあるので、それを使う、という手もありますが、今度はストレージ16GBというところで容量不足となってしまう可能性が高いです。あと、エミュレーターの中には性能が高いものも多いですが、OSレベルでWindowsとすみ分けているアズイチにはかなわないはずです。

次に、KEIANとgeaneeですが、両者の差はカメラ機能とWindowsボタンです。それで価格差がほとんどありません。ただ、KEIANにせよgeaneeにせよ、小売価格がそんなには安定していません。8月20日時点の小売価格ということに限ればカメラ性能に勝り、Windowsボタンも使えるgeaneeがお買い得、と言っていいと思います。もちろん、両者のうち、好きな方のメーカーにするとか、購入のため価格比較をしたときに若干であっても安いほうを選ぶ、とかでもいいでしょう。あとはカメラ性能を重視したいのなら、多少の価格差があったとしてもgeanee、ということになるかもしれません。

ちなみにどちらの会社もアフターサービスには問題はありません。ウインタブで不運にも初期不良のトラブルに見舞われた人が、メーカーの対応に感心した、という趣旨のコメントを書いてくれたこともあります。

まだまだ選択肢の少ない7インチWindowsタブレットですが、このサイズだと本格的なPCとしてより、モバイルデバイスとして割り切った使い方ができそうなので、Windows 10 Mobileの登場に合わせてもう少し多くの製品が出てきてほしいですね。

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